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【2022年】下半期に読んだ本ベスト10を発表!

こんにちは、ぽっぽです。

今日のテーマはこちら

  • 2022年下半期に読んだ本ベスト10

2022年も本日にて終了ということで、下半期に読んだ本の中から印象に残っている10冊を選出しました!

初めましての作家さんも多く、自分の中でも発見の多かった下半期。

万人受けしそうなものから好みが分かれそうなものまで様々ですが、どれもおすすめなのでぜひ読んでみてください!

後半はミステリーをたくさん読みました!

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ミステリー小説部門

『楽園のカンヴァス』原田マハ(著)

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アンリ・ルソーの幻の絵画をめぐる、読み応え抜群の“鑑定対決エンターテイメント”。

とある「物語」を読み進めることによって真贋を判定していくのですが、謎が謎を呼ぶアートミステリーにもなっています。

テーマにしているのは絵画そのものではなく、アートに寄り添う人たちの“情熱”

地位や名誉のためでなく、ただ目の前の絵画に夢中になって情熱を燃やす姿にはゾクゾクさせられました。

アートにはあまり興味がないという人でも楽しめる一冊なので、ぜひぜひ読んでみてください!

実際にキュレーター経験を持つ原田マハさんならではの作品!

詳細はこちらをクリック

【No.213】アンリ・ルソーの幻の絵画をめぐるアート小説 『楽園のカンヴァス』原田マハ (著)

『ハサミ男』殊能将之(著)

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ミステリー界でも有名な傑作倒叙ミステリ。

美少女ばかりを狙う連続殺人鬼・ハサミ男が何者かに獲物を奪われてしまう、という設定で物語は展開していきます。

警察はハサミ男を追い、ハサミ男は偽ハサミ男を追うという緊迫感あふれる三つ巴の状況。

あるトリックが明かされた瞬間に、今までみていた景色が一変します。

事前情報を全く入れずに読んだ甲斐あって、綺麗に騙されました笑。

未読の方はぜひまっさらな状態で読んでみてくださいね!

サイコミステリー好きの方にもおすすめです。

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【No.210】緻密かつ大胆な傑作長編ミステリ!『ハサミ男』殊能将之(著)

『七回死んだ男』西澤保彦(著)

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同じ日を何度も繰り返す“タイムリープ体質”の少年が、死に続ける祖父を救うために奔走する特殊設定ミステリ。

タイトルと装丁からシリアスな内容を想像していましたが、コメディ要素もある楽しいSFでした。

文章も良い意味でちょっと変わっているので好みが分かれそうですが、私はけっこう好きな文体。

特殊設定を活かした本格ミステリにコメディ感ととラブ要素でスパイスを効かせている、全体的にバランスの良い作品です。

SF作品が好きな人、特殊設定が好きな人、ミステリに挑戦したい人など、色んな人におすすめしたい一冊!

“SF本格ミステリの金字塔”とも謳われている作品です!

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【No.214】タイムリープ少年が祖父の死の謎に迫るSF本格ミステリ!『七回死んだ男』西澤保彦(著)

『向日葵の咲かない夏』道尾秀介(著)

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同級生の首吊り死体を発見してしまった少年による、ダークな夏の冒険ミステリー。

……と思いきや、物語は予想外の方向へ。

とにかく暗い。そして薄気味悪い。

この陰鬱で歪な世界が放つ、なんとも暗い魅力に惹きつけられました。

おそらく好き嫌いがはっきりと分かれるタイプの作品だと思います。

独特な気持ち悪さや陰鬱な雰囲気が終始つきまとうので、総じてダークな世界観が苦手な方には向かないかなと。

ただ、作風的には万人受けはしないものの、読み始めたら最後まで読ませてしまう不思議な力がある作品です。

これまで読んだ著者の作品の中で一番インパクトがありました!

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【No.198】陰鬱で歪んだ世界観に惹き込まれるもう一つの夏休み『向日葵の咲かない夏』道尾秀介(著)

『オーデュボンの祈り』伊坂幸太郎(著)

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大人気作家・伊坂幸太郎さんのデビュー作。

これまで読んだ作品とは異なる雰囲気の、ゆったりとしたテンポのファンタジーミステリーでした。

物語の舞台となるのは「荻島」という外界と隔絶している孤島。

しゃべるカカシや不思議な住人たちとの出会いが、主人公の運命を大きく変えていきます。

現実と虚構のコントラストが魅力で、読んでいくにつれて徐々に惹き込まれていく作品。

なんとも不可思議な世界観がとても印象的でした。

ファンタジー色の強いミステリーが好きな方におすすめです!

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【No.202】 ファンタジーとミステリーが入り混じる圧巻のデビュー作!『オーデュボンの祈り』伊坂幸太郎(著)

SF小説部門

『すべてがFになる』森博嗣(著)

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「もっと早く読めばよかった……」と後悔した作品。

これまで森博嗣さんの小説に対して「難しくて読みづらそう」というイメージがあったのですが、良い意味で予想を裏切られました。

これぞ理系ミステリー!という感じで、頭をフル回転させながら読むのが楽しくて。

温度の低い詩的な文章も独特で、無機質な雰囲気もとても好きです。

真相にたどり着いた!と喜んでいたら、さらにそれを上回る展開があって驚き。

S&Mシリーズはもちろん、他のシリーズも全部読んでみたくなりました。

未読の方もぜひ一度は読んでみてほしい作品です!

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【No.212】密室殺人事件の謎に挑む本格理系ミステリー!『すべてがFになる』森博嗣 (著)

『滅びの園』恒川光太郎(著)

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世界の終わりを巡り、たくさんの思いが交錯するSFファンタジー小説。

物語の舞台となるのは、謎の生命体により滅亡の危機に直面する“現実世界”と、平和で穏やかな“夢の世界”。

存続できるのはどちらか一つだけ。

読み始めたら止まらない、壮大で美しい群像劇でした。

語り手となる人物たちの様々な想いや決断が、読者に「答えのない問い」を投げかけます。

ざらりとした読後感がとても印象的な作品!

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【No.208】世界の終わりをめぐる壮大で美しい群像劇『滅びの園』恒川光太郎(著)

短編小説部門

『注文の多い注文書』小川洋子/クラフト・エヴィング商會(著)

私の大好きな小川洋子さんと吉田篤弘さん(クラフト・エヴィング商會)のコラボ作品。

サリンジャー、川端康成、村上春樹らの五つの文学作品をモチーフに描かれた至高の一冊です。

これらの作品から着想を得て、“この世にないもの”を注文するのは小川洋子さん。

人体欠視症の治療薬、バナナフィッシュの耳石、肺に咲く睡蓮ーー。

注文を受けて品物を探し出し、納品するのはクラフト・エヴィング商會。

現実と空想の狭間を漂うような、不思議でどこか懐かしい匂いのする独創的な作品でした。

ファンの方にはぜひ読んでほしい一冊です!!

素敵すぎて語彙力がなくなります……

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【No.211】物と時間が織りなす“この世にないもの”を巡る物語 『注文の多い注文書』小川洋子/クラフト・エヴィング商會(著)

『月まで3キロ』伊与原新(著)

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科学の世界と人間ドラマが融合した、これまでにない短編小説。

人生に行きづまった人たちが出会うのは、月や雪の結晶、アンモナイトや火山などの未知の世界。

天文学や物理学などそれぞれの分野の知識が登場しますが、うまく物語に溶け込んでいるのでとても読みやすかったです。

ありがちなストーリーでは終わらない、ちょっと意外な展開が待っているミステリー要素もありました。

何気ない日常の風景が科学的な視点を少し取り入れるだけで違った見え方になる、ということを教えてくれる一冊です。

理系分野が苦手な人にもおすすめしたい作品!

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【No.215】科学の世界と人間ドラマが融合した心温まる短編集『月まで三キロ』伊予原新(著)

グルメ小説部門

『BUTTER』柚木麻子(著)

実際の事件をもとに描かれた、超濃厚な長編小説。

物語のキーパーソンは、婚活サイトで出会った男たちから金を奪い、殺した罪に問われている被告人・梶井真奈子。

そんな彼女を取材する女性記者がこの物語の主人公・町田里佳です。

梶井の底なしの欲望に絡めとられ、外見・内面ともに変化していく里佳の姿はどこか不気味で恐ろしく。

不自由な価値観に縛られながら生きる女性たちの葛藤が、繊細かつリアルに描かれている作品でした。

“食の描写”と“女性の心理描写”が魅力の、ダークで奥深い魅惑の一冊!

「自分の適量を知る」大切さについて考えさせられました。

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【No.209】実際の事件をもとに描かれた超濃厚な傑作長編!『BUTTER』柚木麻子(著)

まとめ

2022年下半期に読んだ本は全部で35冊。

 

最近は好きな作家さんの本を意識的にセーブして、初読みの作家さんや有名な作品を中心に読んできました。

 

そのおかげで色々と発見もあり。

 

SFミステリーにはあまり興味がなかったのですが、『すべてはFになる』や『七回死んだ男』などを読んで俄然興味が湧いてきました。

 

特に森博嗣さんの作品はこれまで食わず嫌いをしていたのですが、読んでみたら予想外に面白くて。

 

あまのじゃくなので人気の作品ほど手に取らない傾向があるのですが、それはもったいないなと最近思い始めたところです。

 

原田マハさんの作品もアート系は避けてきたのですが、読んでみたらびっくりするほど惹き込まれてしまって。

 

たまには「試しに読んでみようかな」くらいの軽い気持ちで冒険してみるのもいいものですね!

 

というわけで、来年以降も引き続きいろんな作家さんの作品を読み漁っていこうと思っているしだいです。

 

今後も毎週金曜日にブログを更新していく予定なので、お時間があるときにぜひ見にきてください♪

 

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