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【No.214】タイムリープ少年が祖父の死の謎に迫るSF本格ミステリ!『七回死んだ男』西澤保彦(著)

こんにちは、ぽっぽです。

今日の一冊はこちら↓

『七回死んだ男』西澤保彦(著)

“SF本格ミステリの金字塔”とも謳われている本書。

新装版が出ていたので、この機会に読んでみました。

タイトルは不穏な感じがしますが、コメディ要素もある楽しい特殊設定ミステリです。

タイムリープものが好きな方はぜひ!

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本の概要(あらすじ)

「“反復落とし穴”はある日唐突にやってくる」

 

同じ日を何度も繰り返す「反復落し穴」体質を持つ高校生の久太郎。

 

彼の祖父は資産家で、親戚一同が集まる新年会で突然後継者を決めると宣言した。

 

遺産を狙う親族たちが揉めに揉める中、何者かによって殺害されてしまった祖父。

 

そんな祖父を救えるのは、同じ日をループできる久太郎だけ。

 

久太郎は死に続ける祖父をなんとか助けようと、あらゆる手を尽くすがーー?

3つの特徴

「反復落し穴」体質

主人公は高校生の大庭久太郎(おおば ひさたろう)。

彼は月に何度か時間の「反復落とし穴」に入ってしまうという、特異な体質を持つ少年です。

わかりやすい言葉で言えば“タイムリープ”ですね。

基本的な設定はこんな感じ⬇︎

  • 「反復落とし穴」に入る時間は、夜中の十二時から二十四時間。
  • 「反復落とし穴」に入ると、九回同じ日を繰り返すまでは次の日が始まらない。
  • 時間の繰り返しは他の人にはわからない。
  • 二週目以降は全てリセットされ、九週目に起きたことが確定版として次の日に引き継がれる。

一番のポイントは、これが能力ではなく“体質”であるという点。

つまり自分の好きなタイミングで「反復落とし穴」に入れるのではなく、いつ起こるかが全く予想できないのです。

最初はタイムリープなんて羨ましいなと思いましたが、よくよく設定を知ると「やっぱりこんな体質いやだ……」となりました。

自分でいつにするかもいつ終わりにするかも選べないなんて、けっこう地獄ですよね。

なんの変哲もない日に「反復落とし穴」に入ってしまうと、その日を九回も繰り返さなければ次の日に進めないわけです。

「反復落とし穴」は平均して月に三、四回ほど起こるらしいので、つまりは人の倍の時間を生きているということ。

久太郎がピチピチの高校生にも関わらず(精神的に)老けているのにも納得ですね。

さあ、みなさんはもうお察しのことでしょう。

そうです、久太郎は運良く祖父が死んでしまった日に「反復落とし穴」に入ったのです。

こうなったらもう祖父を助ける以外の道は残されていません。

しかし、久太郎が何度助けようとしても死に続ける祖父。

果たして久太郎は祖父の死を防げるのかーー!?

コメディ要素

祖父の死、しかもそれが親族による殺人事件かもしれないということでシリアスな物語になりそうですが、そんなことはなく。

超人的な体質を持った少年が、死に続ける祖父を救おうと奔走するコメディ的展開を楽しめる作品です。

本書では久太郎が探偵役なわけですが、ちょいちょい間抜けなのも良い味を出していました。

基本的に親族は揉めているので雰囲気が重くなりそうですが、この辺もコメディっぽく仕上げられていて。

まずインパクトがあったのは、親族たちの服装。

祖父の家に入るときには、なぜか「決められた色のトレーナーにちゃんちゃんこ」というルールがあるらしく。

この格好をしないと入れてもられないので、みんな渋々その格好に着替えるというわけですね。

(ちなみにこれにどういう意図があるのかは後々わかります。)

祖父の遺産を狙う大人たちが、ちゃんちゃんこ姿で罵り合っている場面はもはやコメディ。

登場人物たちはあまり好きになれませんでしたが、滑稽なくらいに振り切って描かれているのでそこまで不快ではありませんでした。

本格ミステリがコミカルな作風で描かれているので、ミステリ初心者の方にもおすすめです。

コントを見ているような面白さがある作品です!

最後の謎

最終的には九周目で「反復落とし穴」が終わるので、そこでこの物語も終了。

と思いきや。

実はまだその先があるのです。

むしろここからが本番と言っても良いでしょう。たぶん。

どんな謎が待っているかは、読んだときのお楽しみに。

久太郎の恋の行方もここで明らかに!

本の感想

タイトルと装丁からシリアスなミステリを想像していましたが、軽い読み心地のSFミステリでした。

 

本編の前に家系図が載っているのですが、登場人物たちの名前が読みにくくて覚えにくい笑。

 

序盤からこれだれだっけ?となりましたが、本題に入ってしまえばすぐに慣れるのでご安心を。

 

文章も良い意味でちょっと変わっているので好みが分かれそうですが、私はけっこう好きな文体でした。

 

同じ日が九回も繰り返される点については「くどい」と感じるかもしれませんが、毎回パターンが違うので意外と飽きることなく。

 

助けようとしては失敗し、の繰り返しがコント感があって楽しかったです。

 

特殊設定を活かした本格ミステリに、コメディ感ととラブ要素でスパイスを効かせている、全体的にバランスの良い作品でした。

 

SF作品が好きな人、特殊設定が好きな人、ミステリに挑戦したい人など、色んな人におすすめできる一冊です。

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印象に残った言葉(名言)

「この反復落とし穴という現象はあくまで僕の“体質”であって“能力”ではない」

 

「何か忘れていることがある・・・・・・そんな気がするのだ。何か大事なことを忘れている」

 

「自分が無意識的に傷つけてしまう相手に温もりをも同時に求めてしまうといった矛盾を抱え込むのが人間の姿なのかもしれない」

この本の総評

読みやすさ
(4.0)
設定
(5.0)
キャラクター
(3.0)
コメディ
(5.0)
総合評価
(4.5)

 

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