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【No.215】科学の世界と人間ドラマが融合した心温まる短編集『月まで三キロ』伊予原新(著)

こんにちは、ぽっぽです。

今日の一冊はこちら↓

『月まで三キロ』伊予原新(著)

人間ドラマに科学の世界が溶け込んだ、これまでにない短編小説集。

全7編の物語はどれもバリエーション豊かで魅力的でした。

日常に疲れたときや、心を落ち着かせたいときに読みたくなる一冊です。

理系が苦手な方でも楽しめる作品!

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本の概要(あらすじ)

「この先にね、月に一番近い場所があるんですよ」

 

科学の世界と人間ドラマを融合させた、新鮮で心温まる物語たち。

 

毎晩決まった時間に来店する謎の女性の素顔とはーー?(「エイリアンの食堂」)

 

死に場所を求める男性が出会ったのは、ひとりの不思議なタクシー運転手だったーー。(表題作)

 

真面目な主婦が家を飛び出し、山を登る理由とはーー?(「山を刻む」)

 

生きづらさを抱える人々を、月や雪が優しく照らす感涙の短編小説集。

3つの特徴

7つの物語

特別賞編を含めた7つの物語が収録されている短編小説。

人生に行きづまった人たちの心が、偶然の出会いにより変化する瞬間を描いた作品です。

  • 月まで三キロ
  • 星六花
  • アンモナイトの探し方
  • 天王寺ハイエイタス
  • エイリアンの食堂
  • 山を刻む
  • 特別賞編 新参者の富士

表題作の『月まで三キロ』は、まさに“月”にまつわる知識や情報がたくさん詰まっている物語。

それをあれこれと教えてくれるのは、死に場所を探す男性が乗り込んだタクシー運転手でした。

「この先にね、月に一番近い場所があるんですよ」

そう言って連れて行かれた先にあったのは<月 3km>と書かれた案内標識。

運転手が彼に言った「月に一番近い場所」とはどういうことなのか?

なぜ運転手はこんなにも月に関するあれこれを知っているのか?

実はこの運転手にもあるドラマが隠されているのですが、それは読んでからのお楽しみということで。

全体的にとても読みやすいので、人にもお勧めしやすい一冊です!

科学 × 人間ドラマ

本書はトリックとして科学を扱うのではなく、科学の世界と人間ドラマを融合させている作品です。

一話目は「月」、二話目は「雪の結晶」、三話目は「アンモナイト」。

他にも「海の堆積物」や「素粒子物理学」など、バラエティ豊かな内容で溢れています。

理系的ながらもただ知識を並べるだけではないのが魅力のひとつ。

物語に違和感なく溶け込み、決してうるさくなく説明的すぎないのですよね。

科学的知識を取り入れながらもこれだけ読みやすい作品というのは珍しい気がします。

長い歴史を持つ“自然科学”と、瞬間的な“人間の感情”。

その正反対な世界の対比が、新鮮な読み心地へとつながっていて。

主人公たちの物語はとりたてて珍しいものではありませんが、科学と融合することによって新しい側面を覗かせていました。

素粒子物理学を媒介にして心を通わせる人々を描いた「エイリアン食堂」がイチオシ!

ミステリー要素

本書は人間ドラマを描いたエンタメ小説でもありながら、ミステリー小説でもあります。

ありがちなストーリーでは終わらない、ちょっと意外な展開が待っているというか。

特に「山を刻む」のあの展開は読めませんでしたね。

てっきり主人公が家族を捨てて別の男のもとに逃げると思いきや……(自重)。

がっつりミステリーなわけではありませんが、どれも捻りが効いていて楽しかったです。

短編ながらも科学を取り入れた起伏のある小説なので、単調になりすぎないところも魅力だなと思いました。

力任せにぐいぐい読ませるというよりは、自然と引っ張られてしまう感じで。

読みやすいけれどちょっと他とは違う短編小説をお探しの方にはもってこいです!

印象的な言葉もたくさん散りばめられていました!

本の感想

科学的な世界と人間ドラマを融合させた、これまでにない短編集。

 

月や雪の結晶、アンモナイトや火山。

 

天文学や物理学などそれぞれの分野の知識が登場しますが、全くくどくなく読みやすかったです。

 

知識や情報そのものよりも、科学者たちの考え方や物の見方が印象的でした。

 

しかしそれも著者の経歴を見て納得。

 

東京大学大学院理学系研究科で地球惑星科学を専攻していたそうです。

 

つまりは作家でもあり研究者でもあるということですよね。

 

だから科学者たちが見ている世界を、ほんの少し覗き見ることができたような気がしたのだなと思いました。

 

知識量で読者を圧倒させるのではなく、「ほら、科学って面白いでしょ?」といつもと少し違う日常に手招きされるような。

 

何気ない日常の風景が、科学的な視点を少し取り入れるだけで違った見え方になるということを知ることができました。

 

「そもそも理系が苦手!」という方でも、抵抗なく物語の世界を楽しめると思います。

 

疲れた心に寄り添ってくれるような、そんな温かくて優しい作品なのでぜひ読んでみてください。

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印象に残った言葉(名言)

「子育てって、月に似てると思うんですよ。親が地球で、子どもが月」

 

「乗り越えられない悲しみというのが、この世にはあるんですねえ」

 

「雪は天から送られた手紙である」

 

「わたしは、さびしいのだ。もう一度、ちゃんと誰かを愛し、愛されたいのだ」

 

「この人は、欲望をたやすくコントロールできる人などではなかった。誰よりも欲望に苦しんできた人だった。美しいものを憎みながら、それでもまた、美しいものを見つけられる人だった」

 

「わかった気になるというのは、とても危険なことだ」

 

「わかるは、わけるだ。正しくわけるというのは、人が思うほど簡単ではない」

 

「わかるための鍵は常に、わからないことの中にある。その鍵を見つけるためには、まず、何がわからないかを知らなければならない。つまり、わかるとわからないを、きちんとわけるんだ」

 

「科学に限らず、うまくいくことだけを選んでいけるほど、物事は単純ではない。まずは手を動かすことだ」

 

「人生に後悔はつきものや。でもそれでええやないか。そのために、ブルースがある」

 

「世界で一番小さなものに目を凝らすと、そこには世界で一番大きなものが見える」

 

「目標なんてのはね、達成できてもできなくても、人生に影響しないようなものにしときゃいいの。そうしとくべきなの、あたしたち人生の新参者は」

 

「家族みんなで、わたし刻んでいる。わたしの心を。わたしの愛を」

この本の総評

読みやすさ
(5.0)
雰囲気
(4.0)
科学
(5.0)
読後感
(5.0)
総合評価
(4.5)

 

 

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