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【No.192】本屋大賞受賞作!一気読み必至のファンタジーミステリ!『かがみの孤城』辻村深月(著)

こんにちは、ぽっぽです。

今日の一冊はこちら↓

『かがみの孤城』辻村深月(著)

ずっと読むのを楽しみにした作品!

まとまった時間ができたのでやっと読むことができました。

かなりボリュームがあるので時間がかかるかなと思いきや、あっという間に読み終えてしまい。

(たぶん4時間くらいだったかと)

辻村深月さんの作品の中でもとりわけ読みやすい作品だと思います!

ネタバレはしないので、未読の方も安心して最後までご覧ください!

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本の概要(あらすじ)

「あなたを、助けたい」

 

学校で居場所を失い、家に閉じこもっていた中学生のこころ。

 

ある日突然部屋の鏡が光り始め、手を伸ばすとその輝きの中へと体が引き込まれた。

 

鏡を通り抜けたこころの目の前に現れたのは、狼の仮面をした少女と不思議なお城。

 

中に入ってみると、そこにはこころと同じくらいの歳の7人の子どもたちが集められていてーー。

 

なぜ彼らはこの場所で出会ったのか?ファンタジーとミステリーとリアルが融合した感動長編!

3つの特徴

学校に行けない子どもたち

タイプがまるで違う7人の子どもたちが集められたのは、かがみの中のお城。

主人公のこころから見た彼らの最初の印象はこんな感じです↓

彼らには「中学生」「学校に行っていない」という共通点がありますが、実はそれ以外にもある重要な繋がりが。

(それは大ネタバレなので言えませんが)

こころが鏡を通り抜けたときは「鏡の国のアリス?」と思いましたが、全く関係ありませんでした笑。

かがみの中のお城は、現実世界で居場所を失った子どもたちが逃げ込める最後の砦。

なぜ彼らは選ばれたのか?“願いの部屋”は本当にあるのか?鍵はどこにあるのか?

といったいくつもの謎と仕掛けが施された「かがみの城」の中で、子どもたちそれぞれの事情が明かされてゆきます。

リアルなテーマとファンタジーミステリーを掛け合わせた作品です!

子どもたちの救い

辻村さんの作品の多くは、重たい内容の中にも必ず「救い」が描かれていますよね。

最終的には光が刺すような終わり方になっている作品が多いような気がします。

本書もその一つでですが、みなさんはどこに救いを感じましたか?

同じ痛みを抱える同世代の子に出会えたこと?それともラストのあの展開?

私はそのどちらでもなくて(前者も重要だとは思いますが)、一番の救いは「信頼できる大人との出会い」だと感じました。

私個人としても「信頼できる大人」の存在というのは子どもにとって不可欠だと思っているので(自分が出会えなかったので余計に)、

辻村さんは何が子どもにとっての「救い」になるのかをよくわかっているのだなと改めて思いました。

「かがみの中のお城」自体が現実からの逃げ場=救いともとれますが、そこはあくまでも一時避難所なんですよね。

生きづらさを抱える子どもたちが、こういう大人にたった一人でも出会えた。

それをきちんと描いてくれているところが個人的にはこの作品の一番の魅力だと思いました。

ここで描かれている「鏡」は、私にとっての「本」と同じなのかもしれません。

劇場アニメ化

本書は2022年冬にアニメ映画化されることが決定しています。

詳しい情報はまだ出ていませんが、これだけ話題になった作品なので注目度も高いはず。

小説には登場人物それぞれのイラストが載せられていますが、映画ではどのような作画になるのか楽しみですね。

童話をモチーフにしたファンタジー色が強い作品なので、その辺りは映像化に期待できそうです。

できればあまり原作の内容を変えすぎずに映画化されると嬉しいのですが……

詳細については随時更新していく予定です!

本の感想

登場人物が中学生ということもあってか、平易な文章でとても読みやすい作品でした。

 

ボリュームを感じさせないくらいスラスラと読めるので、上下巻の圧に負けそうな方もくじけずに読んでみてください。

 

ただ、この読みやすさに関しては一長一短かなと感じました。

 

サラサラと読みやすい反面、ぐっと心を掴まれる部分がなくて物足りないというか。

 

他の作品と比べると心理描写も人物設定も浅く感じて、深く入り込めなかったという感じですかね。

 

特に後半にかけては怒涛の答え合わせという感じで。

 

そのため主人公の心境の変化や個々の背景は表面だけなぞっている印象でした。

 

大きく心を揺さぶられる作品なのかなと思っていましたが、終始淡々と読み進めた感じです。

 

ただし、浅いというのがイコール悪いという意味ではありません。

 

そこは読者の感じ方しだいなのかなと思いました。

 

すでに読了済みの方はご存知だと思いますが、本書にはいくつもの仕掛けが施されています。

 

おそらく途中で違和感や引っ掛かりを感じた方も多いのではないでしょうか。

 

最後まで何も気づかないで読めた人は、おそらく驚きや感動を味わえたのではないかと思います。

 

正直なことを言うと……私は全ての、本当に余すことなく全ての仕掛けに気付いてしまいました。

 

謎解きをしようというスタンスではなかったのですが、自然と察しがついてしまって。

 

なんなら終わり方まで予想通りで、ある意味衝撃でした笑。

 

たぶん私のように先の展開が読めてしまった方も多いのではないかなと思います。

 

「衝撃だった!」という感想をたくさん目にしましたが、私はその衝撃を味わうことができなくて少し残念。

 

(もちろん作品のせいではありませんが)

 

かなり早い段階で諸々の仕掛けに気付いてしまいましたが、そういう方も多そうだなと。

 

みなさんはどうでしたか?

 

全体としては「不登校」というテーマとミステリー要素がどちらも中途半端になってしまっている印象でした。

 

子どもたちに焦点を当てるには掘り下げが物足りないし、ミステリーとしては簡単すぎるし。

 

いっそミステリー要素はなくして、子どもたちの内面に焦点を当てたものも読んでみたいなと思いました。

 

個人的には辻村さんの人物設定や丁寧で深い心理描写がとても魅力的だと思っているので。

 

色々と書きましたが、印象としては大人向けというより中高生くらいの子たちに読んでほしい作品です。

 

映画が始まる前に原作も読んでみてください。

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印象に残った言葉(名言)

「こころちゃんが学校に行けないのは、絶対にこころちゃんのせいじゃないです」

 

「忘れるくらいなら、僕は願いなんて叶わなくてもいいよ」

 

「私は今日、学校の、あの教室に行くんじゃない。学校に行くーーんじゃない。私は今日、友達に会いに行くんだ。その場所がたまたま、学校なだけなんだ」

 

「こころちゃんが頑張ってるの、お母さんも、私も、わかってる。闘わないで、自分がしたいことだけを考えてみて。もう闘わなくてもいいよ」

 

「学校は、絶対に戻らなきゃいけないところってわけじゃない。こころちゃんには選択肢がたくさんあるの」

 

「ああいう子たちにまた何かされてる子がいたら、助けて、あげたいよね。ーーああいう子はどこにでもいるし、いなく、ならないから」

 

「会えないとも、助け合えないとも私は言っていない。いい加減、自分で気づけ。考えろ」

 

「私、ここに来てる間だけは普通の子みたいになれて、本当に嬉しかったんだ」

この本の総評

読みやすさ
(5.0)
キャラクター
(3.0)
設定
(3.0)
読後感
(3.0)
総合評価
(3.0)

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