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こんにちは、ぽっぽです。
今回ご紹介するのはこちら↓↓
〜幻想的な世界に誘われる、吉田篤弘さんの連作短編小説3選〜
私の大好きな吉田篤弘さんの短編小説集。
淡々と流れてゆく、静かで不思議で幻想的な世界観を味わえます。
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「おやすみ、東京」吉田 篤弘(著)
「新鮮なびわを、ひと房でいいんだけどーー」
とある映画会社で<調達屋>として働くミツキは、深夜に「果物のびわ」を探すように頼まれた。
おなじみのタクシー<ブラックバード>の運転手・松井さんに、助けを求めたのだったが・・・。
月の照らす東京を舞台に、さまざまな事情を抱える人たちが、いろんな場面ですれ違う。
12のささやかで少し奇妙な連作短編小説集。
物語を読んでいるというより、深夜の東京の街で、さまざまな事情を抱えた人たちが出会ったりすれ違ったりするのを眺めている・・・そんな感覚でした。
徐々に物語がつながっていって、最後にはひとつの長編小説になります。
幻想的な雰囲気もありつつも、どこかリアリティも感じさせる部分も。
「東京」という大都会の喧騒を感じさせない、静けさが漂う作品です。
深夜にコークハイを飲みながら、しっとりと読みたくなる一冊でした。
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「空ばかり見ていた」吉田 篤弘(著)
「僕は世にもめずらしい流しの床屋なんですよ」
小さな町で父親から受け継いだ床屋を営むホクト。
あるとき彼は吸い込まれそうなくらい美しい空を見上げてつぶやいた。
「私はもっともっとたくさんの人の髪を切ってみたいーー」
そして彼は鋏をひとつだけ鞄に入れ、行くあてのない旅に出る。
自由気ままな流浪の床屋として・・・
ひとりの流浪の床屋・ホクトさんをめぐる<12の連作短編小説>。
特徴的なのは主人公の描き方。
ホクトさん視点の物語ではなく、いろんな国、いろんな場所、いろんな人たちから見た「流しの床屋(ホクトさん)」のお話になっています。
本や映画の中に登場したり、猫になっていたり。メタ的な存在として描かれている物語も。
掴み所のない主人公と物語ですが、どこか心地よく、ただただ著者の作り上げた世界観に漂れる作品です。
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「台所のラジオ」吉田 篤弘(著)
「ラジオを聴いていたのだ。台所で」
定番の紙カツ、思い出のビフテキ、変わらないミルク・コーヒーと、夜中のお茶漬け・・・
変わってゆくものと、変わらずにそこにあるもの。
台所のラジオから聴こえる静かな声に耳を澄ませ、彼らの物語ははじまるーー。
ゆるやかに繋がる12の短編小説集。
主人公、あるいは主人公と関わる人間たちはみんな、どこかしら風変わり。
個性豊かな内容ですが、すべての物語に共通しているのは「台所のラジオ」。
ラジオから聴こえる静かな声が、いろんな”何か”を抱える彼らの行動を導いてゆきます。
そしてもう一つの共通点は「食べもの」。
さらっと出てくる食べ物の描写が印象的で、「紙カツ」「海苔巻き」「ビフテキ」「ソース焼きそば」など、どことなく懐かしさを感じるものがたくさん登場します。
静かで不思議で幻想的な吉田さんの世界に、“美味しい”が加わった一冊。
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まとめ
『それからはスープのことばかり考えて暮らした』をきっかけに、すっかり虜になってしまった吉田篤弘さんの小説。
出版されている本は全部読みたいくらい大好きなのに、本屋さんにあまり置いていないのが不満です(ㆀ˘・з・˘)
今回ご紹介した3冊の中でも、『空ばかり見ていた』と『台所のラジオ』はネットで購入しました。
以前の記事で「月舟町三部作」を紹介しましたが、次に何を読もうか迷っている方は連作短編小説を読んでみてはいかかですか?
今回の3冊はどれも読みやすいのでおすすめです。
共通するのは、静かで幻想的でどことなく漂う哀愁感。そこにそれぞれの不思議さが加わって、なんとも言えない心地よい読後感を味わえます。
別の作品に登場する人物やキーワードもほんのりリンクしているので、他の物語を読んでから再度読んでみるのも、新たな発見があるのでオススメです。
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