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【音楽小説おすすめ】音楽を聴きながら読みたい小説3選

こんにちは、ぽっぽです。

今回ご紹介するのはこちら↓↓

〜音楽を聴きながら読みたい小説3選〜

物語に登場する曲を聴きながら読むと、より作品の雰囲気を味わえますよね。

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「蜜蜂と遠雷」恩田 陸(著)

「やはりこの子はーー音楽の神様に愛されているんだ」

 

物語の舞台は、三年に一度開催される、芳ヶ江国際ピアノコンクール。

 

ホフマン氏の推薦状を携えコンクールに参加する、ピアノを持たない謎の少年、風間塵

 

母親の死をきっかけに表舞台から姿を消した元天才少女、栄伝亜夜

 

名門音大に通い、才能と実力を兼ね備えたジュリアードの王子様、マサル

 

”生活者の音楽”を掲げ、楽器店で働きながらコンクールの参加に挑む、高島明石

 

コンクールの覇者となるのはだれなのか?

 

ホフマン氏がおくりこんだ風間塵は、「ギフト」かそれとも「災厄」か。

 

頂点をめぐる闘いのなかで、彼らがみつけたものとはーー

直木賞と本屋大賞のW受賞をはたし、映画化もされた恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』。

絶妙なキャラクター設定に魅了され、底知れない表現力に感動し、いつまでも消えない余韻に浸りつづけた作品です。

映画しか観ていないという方は、ぜひ原作も読んでみてください。

この曲を聴きながら読みたい

♬ 『蜜蜂と遠雷 音楽集』

エントリー、第一次予選、第二次予選、第三次予選、ファイナルとあるので、作中に登場する曲の数は膨大です。

毎回曲を探してかけ直すのは大変ですし、物語に集中できなくなってしまうと思います。

そこでおすすめなのは、作中に登場する曲をCDにした『蜜蜂と遠雷 音楽集』。

コンテスタントたちが演奏する楽曲から、核となる19曲をセレクトしたコンプレーションアルバムです。

小説を読みながらはもちろん、読み終えた後にじっくり聴くのもいいですし、読む前に聴いて雰囲気をつかんでおくのもいいかもしれませんね。

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「78」吉田 篤弘(著)

「その昔、もうずっと昔のこと、世界は78回転で回っていた」

 

ふたりの少年ーーハイザラとバンシャクは、<終点駅>を目指して冒険に出る。

 

無事にたどり着いた終点駅の駅長室で見つけたのは、78回転で回るSPレコードだった。

 

時を跨いで、ふたたび彼らは「78(ナナハチ)」という名のSP盤専門店で再会をはたすーー。

 

失踪した店主、ふたりが想いを寄せるカナ、ローリング・シェイキング&ジングル、「夜の塔」に棲む7人の姉妹・・・

 

さまざまな場所の、時間の、人間の、物語を描いた連作短編小説。

78回転でまわるSPレコードを軸につながる13の物語。

他にはないレトロな雰囲気を味わうことができる、不思議な短編集です。

今の時代に蓄音機を持っている方は稀だと思いますが、もし持っている方がいたらぜひSPレコードをかけながら読んでみてください。

この曲を聴きながら読みたい

♬ Mean Dog Blues <オリエンタル・ツイストドーナツ>

♬ Wild Cat <二段ベッドの神様>

♬ ”The Third Man” Theme <第三の男>

♬ One Sweet Letter From You <トゥインクル、トゥインクル>

♬ I Know That Know <ゆがんだ球体の上の小さな楽団>

♬ Lightning <アーサーのねじ回し>

♬ Goody Goody <中庭の王様>

♬ Blue Skies <夜の箱>

♬ The Cafe Mozart Waltz <七つの夜の箱>

♬ Laughing Rag <七つの夜の箱の話のつづき>

♬ Smoke Rings <クローディアと靴箱の都>

♬ Love Song <カワセミ>

♬ Goody Goody <犬を見に行った日>

 

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>>「78」のレビューはこちら

 

「窓の向こうのガーシュウィン」宮下 奈都(著)

「あなたを見ていると、あんころもちのおもちを思い出します」

 

自分には何かが足りないと思いながら、19年間を過ごしてきた私。

 

ヘルパーとして働きはじめた私は、横江先生の家で、「額装家」の男性と出会う。

 

「あなたの目や耳を貸してほしい」彼にそう言われ、額装の仕事を手伝うようになりーー。

 

不器用で真っ直ぐな女の子が、人の温かさに触れて、ゆっくりと成長していく物語。

「音楽」をメインテーマとした物語ではありませんが、主人公の思い出の曲として何度も作中に流れる曲が印象的な作品です。

「しあわせな景色を切り取る」額装の仕事に心を奪われた主人公が、温かい場所で成長していく、とても優しくてきれいな物語です。

この曲を聴きながら読みたい

♬ エラフィッツジェラルド『サマータイム』

 

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>>「窓の向こうのガーシュウィン」のレビューはこちら

まとめ

みなさんは物語の中に登場する曲を聴きながら本を読みますか?

 

私は初めて読むときには音楽を流しませんが、二度目三度目に読むときに小さく流しながら読んでみたりもします。

 

ただ、物語に集中すると音が聞こえなくなってしまうため、読後に改めて曲を聴きながら物語の余韻に浸るのが好きです。

 

意識してみると音楽がテーマの小説以外にも、具体的な曲名が出てくる小説はたくさんあるんですね。

 

これまではあまり気に留めていなかったのですが、作中に流れている曲を実際に耳で聴いてみると、より物語の雰囲気を味わえることに気づきました。

 

クラシック、ジャズ、洋楽・・・作品によっていろんなジャンルの音楽を聴く機会が生まれるので、読書のおかげで音楽の幅も広がりそうですよね。

 

私は作中に登場する曲を聴いてみるようになってから、「聴いたことがあるけれどタイトルを知らない曲」の疑問がいくつも解決しました。

 

今回紹介した中だと、“The Third Man” Themeサマータイムなど。

 

映画の主題歌として起用されている曲も多いので、小説▶︎音楽▶︎映画と関連づけて広げていくのもおもしろそうです。

 

 

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