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こんにちは、ぽっぽです。
今回ご紹介するのはこちら↓↓
〜不思議な世界に迷いこむ、吉田篤弘さんの連作短編小説3選〜
私の大好きな吉田篤弘さんの短編小説集。
前回紹介したのは、吉田篤弘さん初心者の方でも読みやすい、ちょっと不思議で幻想的な短編小説3冊。
第二弾の今回は、ちょっとどころかだいぶ不思議なテイストの短編小説3冊です。
もっと吉田篤弘さんの小説を読んでみたい!という方は、ぜひこちらも手にとってみてください。
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「小さな男✳︎静かな声」吉田 篤弘(著)
「いま、ここにいる小さな男とは私のことである」
百貨店の寝具売り場で働きながら、百科事典の執筆に勤しむ<小さな男>。
日曜深夜一時の生番組を担当する、静かな声を持つラジオパーソナリティの静香。
<小さな男>と<静かな声>が交互に語るのは、日常のささやかな疑問や気づき。
淡々とすぎる日々のさみしさといとおしさを描いた作品。
完成しない百科事典を書き続ける小さな男と、静かな声を持つラジオパーソナリティ・静香。
この二人のささやかな日常が並行して進んでいきます。
「つくり笑い」について、「遂にとついに」について、「新聞紙と新聞の違い」について、「日曜」について・・・
そうそうとうなずいたり、なるほどねと感心したり。ときどき物語の世界から抜け出して物思いにふける。
彼らのささやかな疑問や気づきに対して、こちらもまた様々に思いをめぐらせるのです。
読んでも読んでも、なかなか終わらない。
急いで読むことができない。読むのに時間がかかる。そんな不思議な小説です。
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「ガリヴァーの帽子」吉田 篤弘(著)
「ようこそ、我らの王国へ」
テントンと名乗る男からの奇妙の電話に誘われて、とある島へと向かった新聞記者S。
辿り着いたのは、ミニチュアの建物が連なる街と、赤児ほどの背丈の男。
<テントン><ガリヴァー><リリパット王国>・・・
『ガリヴァー旅行記』をなぞらえた、「ガリヴァーの帽子」を表題作とする短編小説集。
現実と異世界の狭間へと誘う、摩訶不思議な8つの物語。
「奇妙」や「摩訶不思議」といった言葉の方がしっくりくる作品。
特に好きなのは「ものすごく手のふるえるギャルソンの話」「ゴセンシ」「名前のないトースターの話のつづき」。
シャンパンの泡を語り手とした「かくかく、しかじかーーあるいは、彗星を見るということ」も、なんともシュールでより作品全体を奇妙にしていました。
現実世界と異世界の境界線があやふやな、摩訶不思議な世界を体験してみてください。
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「78」吉田 篤弘(著)
「その昔、もうずっと昔のこと、世界は78回転で回っていた」
ふたりの少年ーーハイザラとバンシャクは、<終点駅>を目指して冒険に出る。
無事にたどり着いた終点駅の駅長室で見つけたのは、78回転で回るSPレコードだった。
時を跨いで、ふたたび彼らは「78(ナナハチ)」という名のSP盤専門店で再会をはたすーー。
失踪した店主、ふたりが想いを寄せるカナ、ローリング・シェイキング&ジングル、「夜の塔」に棲む7人の姉妹・・・
さまざまな場所の、時間の、人間の、物語を描いた連作短編小説。
SPレコード専門店「78」を軸として、独特の連鎖をして繋がっていく13の物語。
不思議な物語があちこちへ散らばっていて、まるでいろんな夢を渡り歩いているかのような気分になります。
中には、まるでお伽話のような物語も。
時間を巻き戻しているかのような、レトロな世界観を味わえる作品です。
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まとめ
前回は吉田篤弘さんの小説の中でも読みやすい作品をご紹介しましたが、今回は不思議レベルがさらにアップした作品をご紹介しました。
どの作品もそれぞれに違う「おかしさ」があり、中には読後も「?」な物語もあります。
理解しようと思いながら読むのではなく、おかしな世界そのものを楽しむスタンスで読んでみてください。
独特な「間」の心地よさを体験したい方は『小さな男✳︎静かな声』
摩訶不思議な世界観を楽しみたい方は『ガリヴァーの帽子』
レトロで不思議な雰囲気に浸りたい方は『78』
がおすすめです。
せっかくの夏休みなのに旅行に行けなかったという方、今年の夏は「本」にお金をかけてみるのはいかかですか?
吉田篤弘さんの作品を読むと、不思議で幻想的で心地よい、日常から切り離された別の世界を旅することができますよ。
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