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【読書記録】2024年8月に読んだ本一覧(計12冊)

こんにちは、ぽっぽです。

2024年8月に読んだ本を一覧にまとめました。

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今月読んだ本

今月読んだ本は全部で12冊。

(漫画は巻数ではなく全部で1冊とカウントしています)

『光のとこにいてね』一穂ミチ(著)

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『ツミデミック』で第171回直木賞を受賞した、一穂ミチさんの長編小説。

とある団地で偶然出会った、小学二年生の結珠(ゆず)と果遠(かのん)。

全く異なる家庭環境で育ちながらも、お互いに惹かれ合い、交流を深めていった。

しかし、唐突にやってきた別れと、思いがけない再会。

そして、再びの別れーー。

どうして、こんなにも惹かれるのだろう。どうして、あの子じゃなきゃダメなんだろう。

四半世紀に及ぶ二人の少女の運命を描いた、美しくて尊い物語。

すごい力で心を揺さぶられ、読後からしばらく経った今でも、まだ圧倒され続けている作品。

友情、恋情、愛情……そのどれもがしっくりこない結珠と果遠の関係性。

お互いだけをただ見つめ合っている、誰にも踏み込めない、すごく閉鎖的な世界。

既存の言葉では言い表せない、そんな二人の唯一無二の関係性が尊すぎて。

私はこれまで、人との関係性は時間とともに変化してゆくのが当然だと思っていました。

一緒にいようが離れていようが、自分の置かれる環境や価値観の変化に伴って、相手との関係性も変わってゆく。

だからこそ、子どもの頃に築いた関係性と相手への想いを、そのまま抱えて大人になっている二人が衝撃でした。

彼女たちのひたむきな想いが、私の心を捉えて離してくれません。

また、本書は結珠と果遠が抱える「家庭問題」とも切り離せない内容になっていて、読んでいてとても苦しかったです。

特に結珠の母親は自分の知っているそれと重なる部分があって、とてもつらくて。

暴力を振るうわけでも、放置をするわけでもない。

だからこそ周囲の人間からは理解されにくく、けれど確かに子どもの心を傷つけている。

どんどん心はすり減り、傷は深くなり、やがて自分の感情さえもわからなくなってゆく。

そんな結珠の抱えてきた苦しさが想像できるからこそ、果遠の存在が私にとっても救いでした。

残酷な世界で傷つきながらも、ただ互いの存在をお守りに生き抜いてきた二人。

物語の結末をどう受け止めるかは、読者によってさまざまだと思います。

これまで二人のそばにいてくれた藤野と水人のことを思うと、すごく切なくて。

そしてなにより瀬々のことを考えると、胸が苦しくて仕方なくなる。

それでもやっぱり、二人には何があっても一緒にいてほしい。一番近くにいてほしい。

これからの人生は、二人で一緒に光のとこにいてほしい。

そう願わずにはいられないラストでした。

『星の王子さま』サン=テグジュペリ(著), 河野万里子(訳)

2023年に日本で公開された『丘の上の本屋さん』という映画をご存知でしょうか。

(現在はAmazonプライムでも観られます)

イタリアの小さな古書店のおじいさんと、移民の少年の交流を描いた素敵なお話です。

貧しくて本が買えない少年のために、次々と店の本を貸し与えるおじいさん。

『ピノキオ』『イソップ物語』『白鯨』……そして、『星の王子さま』。

年齢や国籍なんて関係なく、ただ本が好きなふたりが感想を語り合っている姿はとても微笑ましくて。

もし自分が「この本を読んでどう思った?」と聞かれたらなんと答えるだろうと、思わず想像してしまいました。

同じ本を読んで感想を語り合えるのって、とても素敵なことですよね。

というわけで、この映画を観ていたら『星の王子さま』をもう一度読みたくなったので、再読しました。

「僕」が語る王子さまとの出会いと別れ、王子さま視点での旅の話(へんてこな大人たちやキツネとの対話など)。

以前読んだときは、これらひとつひとつは印象に残っているものの、いまいち頭の中でひとまとまりになっていない気がしていました。

けれど今回改めて読んでると、全ての点が物語としてひとつの線に繋がったような感覚がして。

特にキツネが教えてくれた“秘密”は、後に訪れる「僕」との別れのシーンにも、特別な意味を持たせてくれることに気づきました。

これまでは大人たちへの風刺的な部分や、王子さまとバラとの関係が印象に残っていましたが、今回印象的だったのは「僕」と王子さまの揺るぎない絆。

結果的に王子さまはバラのために「僕」のもとから去ってしまいますが、彼らがお互いにとって“かけがえのない人”になっていたことに変わりはないんですよね。

たくさんある星のどれかひとつに王子さまがいるから「僕」は夜空を美しいと思えるし、

そのどれかひとつで王子さまが笑っているから「僕」は夜空を見て笑顔になれる。

読むたびに新しい発見がある本だなとしみじみと感じた一冊でした。

(映画もぜひ観てみてください↓)

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『夏の庭 − The Friends』湯本香樹実(著)

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「死んだ人を見てみたい」

そんな好奇心から、町外れの古い家に住む一人暮らしの老人を“観察”することにした少年たち。

興味本位から始まった老人の観察は、いつしか観察する側とされる側から、不思議な友情へと形を変え始めます。

死ぬってどういうこと?人は死んだらどうなるの?

という「死」への好奇心から始まり、最終的には「死」で終わる物語が私たちに教えてくれるのは、“生きること”について。

『星の王子さま』に描かれていた“大切なことは、目には見えない”という言葉が、本書にも通ずるなと感じました。

子どもらしい無邪気さと、ふとした瞬間に垣間見える彼らの憂鬱がなんだかリアルで。

子どもって、実は大人が想像しているよりずっといろんなことを考えていて生きているんですよね。

大人になると、どうしてだかそれを忘れてしまうような気がします。

自分もかつて子どもだったのに。

本書はそんなことも改めて思い出させてくれる作品。

読後はスッと心のモヤが晴れたような、どこか透き通った気持ちになれました。

別々の道を歩んでゆく彼らは、もう会うこともないかもしれないけれど。

でもきっと彼らは、老人と過ごしたひと夏を、庭にいっぱいに咲くコスモスを、大人になっても忘れることはないと思います。

夏が来るたびに読み返したくなる一冊。

『ベロニカは死ぬことにした』パウロ・コエーリョ(著), 江口研一(訳)

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若く美しいベロニカは、未来への希望や生きる意味を見出せず、自ら命を断つことにした。

大量の睡眠薬で、まどろんでいく意識。

しかし、目が覚めると彼女は精神病院のベッドの上にいた。

自ら命を断つことには失敗したものの、自殺未遂の後遺症で残り数日の命となってしまったベロニカ。

逃れられない死を前にして、彼女はようやく自分自身の心と向き合い始めるーー。

『アルケミスト』は何度も読んでいますが、こちらはタイトル自体は知っていたものの、今回初めて読みました。

一人の女性の精神世界を通して「“普通”とは何か、“狂気”とは何か」という普遍的な問いと向き合う物語。

人と違うことは当たり前のことなのに、「普通」でないものは排除されてしまう社会。

だからこそみんな必死になって、人と同じようになろう、普通の人になろうと無理をしてしまう。ほとんど無意識に。

自分の中でそのズレや矛盾が蓄積し、憂鬱を生み出し、やがては狂気へと繋がる……

というのが本書で導き出された、普遍的なテーマに対する一つの答えなのかなと思いました。

若く美しく、仕事もあり、家族からも愛されているベロニカ。

はたから見たら何不自由なく思える彼女も、「普通」であるために無意識のうちに自分自身を抑圧して生きてきたのだと思います。

どこか満たされない気持ちを抱え、想像しうる普通の未来に希望が持てず、そんな人生に生きる意味も見出せない。

だからこそベロニカは死ぬことにしたし、抑圧から解放された瞬間から、彼女は本当の人生を生き始めることができた。

これは抑圧からの解放を描いた物語でもあるのかなと思いました。

これを読めば何かが解決するわけではないけれど、自分の本音と向き合い、人生を見つめ直すきっかけになるかも。

おそらく現実世界にもたくさんいるであろう“ベロニカたち”におすすめしたい一冊。

『とにもかくにもごはん』小野寺史宜(著)

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夫との死別をきっかけに開いた「クロード子ども食堂」。

月に二回、午後五時開店、午後八時閉店。

子どもは無料、大人は三百円。

解決できない問題は山ほどあるけれど、とにもかくにもごはんを食べよう、食べてもらおう。

一軒の子ども食堂に集まる人々の視点で描かれる、温かくておいしい物語。

食堂に来る人たちも、ここで働くスタッフたちも。

みんないろいろあるけれど、ここでのささやかな交流や温かいごはんが、少し心を和らげてくれる。

子どもの貧困問題をなんとかしたい!という壮大な理念を掲げているわけではないところが、ほっとします。

自分ができることを、手の届く範囲で。

それが結果的に誰かの役に立てばいい。

背伸びした使命感ではなく、そんな等身大の思いやりで成り立つ世界が心地よかったです。

最後には嬉しいサプライズもあって、思わず涙腺が緩みかけてしまいました。

とても読みやすくて読後感も良いので、ぜひ読んでみてください。

『神様ゲーム』麻耶雄嵩(著)

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物語の主人公は、神降市に住む小学四年生の芳雄。

地元の同級生で結成された浜田探偵団のメンバーで、同じクラスのミチルに片思いをしている。

最近この地域でもっぱら話題になっているのは「連続猫殺し事件」。

犯人はまだ捕まっておらず、ミチルの愛猫も無惨に殺されてしまったのだ。

しかしあるとき、芳雄は思いがけず犯人の正体を知ることとなる。

自分を「神様」だと自称する謎の転校生、鈴木太郎が犯人の名前を教えてくれたのだ。

はたして彼は一体何者なのか?そして連続猫殺し事件の行方はーー?

小学生探偵団、物騒な事件、神様を名乗る謎の同級生。

これだけ揃えば、いわゆる子ども向けのジュブナイル小説なのかと思いますが、実際はそんなことはなく。

衝撃的なラストも含めて様々な解釈が楽しめる、大人向けのダークミステリーかなと思いました。

猫殺し事件から殺人事件へと発展し、物語は思いもよらない方向へ。

子どもにはちょっとおすすめできない、大人に読んでほしい一冊でした。

『許されようとは思いません』芦沢央(著)

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誤受注を隠蔽しようとする営業マン、子役の少女と祖母、壮絶な運命を背負う画家、姉の逮捕を信じられない妹……

人間の心の奥深くに潜む闇を浮き彫りにした、ミステリー短編集。

虐待、殺人、村八分など。

描かれている内容はけっこうしんどいですが、読者の心理をうまくコントロールし、巧妙な仕掛けで驚かせてくれます。

どの物語も意外性に富んでいますが、一番予想外だったのが「目撃者はいなかった」。

誤受注をしてしまった営業マンが、誰にも知られずにミスを隠蔽しようと奔走するサスペンスです。

これは誰でも他人事だとは思えない生々しさがあるのではないでしょうか。

とっさにミスを隠してしまう心理、嘘に嘘を重ねて引き返せなくなってゆく恐怖、もしバレたらという怯え。

主人公の生々しい心理がリアルすぎて、気づけばこちらもじわじわと追い詰められていく感覚になり。

お願いだからバレずに終わって……という祈りも虚しく、意外な角度から“究極の選択”を迫られるラストにはもう絶望。

思わず心の中で「詰んだ……」と呟いてしまいました。

どの物語も人間の闇や悪意に焦点が当てられているので、イヤミスが好きな方におすすめ。

最後に収録されている表題作だけは、唯一温かみを感じる終わり方なのでそこが救いでした。

『紅蓮館の殺人』阿津川辰海(著)

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憧れの文豪・財田雄山が山中に隠棲していると知り、高校の夏合宿を抜け出した僕と友人の葛城。

しかし落雷による山火事に遭遇してしまい、結果的に財田邸で救助を待つことになった。

そこで出会った雄山の孫であるつばさと仲良くなるが、翌朝、彼女は死体で発見されてしまう。

彼女はなぜ死ななければならなかったのか。事故か、あるいは事件か。

つばさの死の謎、そしてどうにも怪しい住人と避難者たち。

はたして僕と葛城は、迫り来る炎の中で真実に辿り着くことはできるのかーー?

クローズドサークル、タイムリミット、からくり館、怪しい住人、二人の探偵……

という、どう考えても面白そうな設定が盛り沢山ですが、いわゆる王道の本格ミステリーとは少し毛色が違うように感じました。

吊り天井のトリックは面白かったですがイメージしづらかったので、最初に図解があればもっと読みやすかったなと。

探偵vs元探偵というわくわくするような設定が盛り込まれていますが、白熱する推理合戦を楽しむという感じではないのかもしれません。

探偵としての生き方という“探偵観”に焦点が当てられていて、そこが食い違う二人がばちばちしている感じです。

意外と緊迫感はないので、ハラハラドキドキ感はあまりないです。

緊迫感や華麗な推理劇を期待すると物足りなさはありますが、すっきりしないエンディングが気になったので、この勢いでこのまま二作目に突入!

『蒼海館の殺人』阿津川辰海(著)

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ということで、シリーズ二作目。

前回の事件以降、学校を休んでいる葛城。

彼を心配した田所と友人の三谷は、葛城の実家があるY村の青海館を訪れた。

そして起きてしまった、連続殺人事件。

しかし名探偵である葛城は、頑なに事件を推理しようとしない。

迫りくる洪水の中、葛城と田所はバディとしての絆を取り戻すことができるのかーー。

前作は「火」でしたが、今回は「水」。

台風の影響で河川が氾濫し、村をのみ込みながら丘の上の館にまで洪水が迫ってきます。

やはり緊迫感はそれほど感じられないものの、前作よりは事件に絡む設定になっていました。

そして今回登場するのは、葛城の“嘘嫌い”の根源である、彼の家族たち。

また、医者をしている田所の兄も登場します。

しかし前作ですっかり探偵としての自信を失ってしまった葛城は、探偵として見る影もないほど覇気がなく。

中盤くらいまでダメダメなままで、助手は情けないしで、もどかしい状態が続きます。

名探偵復活までが長くてしんどいですが、そこからは一気に物語が収束してゆきいよいよ推理編へ。

今回はタイムスケジュールと図解があるので、だいぶ頭を整理しながら読めると思います。

仕掛けの壮大さに反して犯人の動機が弱すぎて、そこはちょっと拍子抜け。

緻密に計算されてはいますが、一人一人の心理に左右される部分が大いにありそうなので、全体を通してずいぶん蓋然性が低いような気もしました。

とはいえ、小さな伏線や引っ掛かりが回収されていく過程は楽しかったです。

二作目も読んで感じたのは、本シリーズは探偵ミステリーであると同時に、青春小説でもあるということ。

探偵として生きる葛城と、助手としてそんな彼を見守る“僕”の成長物語なのかなと思いました。

探偵として一皮剥けた葛城が見られるので、ぜひ二作目も読んでみてください。

『星旅少年』坂月さかな(著)

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人を「覚めない眠り」につかせてしまう「トビアスの木」。

住人のほとんどが眠りについた星を、人々は「まどろみの星」と呼んだ。

主人公は、まどろみの星で失われつつある文化を記録・保存して回る“星旅人”の少年、登録ナンバー303。

眠らない少年とともに星々を巡る、青い夜を旅するSFファンタジー。

きれいなブルーの表紙に惹かれて手にとった作品でしたが、大正解。

静謐な雰囲気も優しい絵もストーリーも、全部が素敵でお気に入りの作品です。

漫画はあまり買わないのですが、この作品はいつでも手元に置いておきたいくらい好き。

一巻はKindle Unlimitedでたまたま見つけましたが、今度紙の本を購入しようと思います。

神秘的で静謐な雰囲気漂う、優しくも残酷な世界。

書いた文字が砂になる「つもりペン」や光る粒子を放出する「シガリス」など、まどろみの星で出会うものたちはどれも不思議な魅力に溢れていて。

中でも一番心惹かれたのは、夜にだけ開館する「夜天図書館」。

たくさんの本に囲まれながら、月の光が照らす水路をゆったりと船で進む幻想的な図書館なのです。

眠くなった人のための寝台も設置されていて、一晩かけてじっくりと本と向き合える素敵な場所。

ここでの会話も含めてとても印象に残っています。

本当に本当に素敵な作品なので、ぜひ読んでみてください。

『果ての星通信』メノタ(著)

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(Kindle Unlimited対象)

ある日突然、宇宙の果てに転送されてしまったロシア人の青年・マルコ。

彼はそこで、自分が宇宙の運行を担う機関の局員に選ばれたことを知った。

任務期間は、なんと10年。

理不尽な状況に憤るマルコは、恋人の待つ地球への脱出を試みるがーー?

『星旅少年』もSFファンタジーでしたが、こちらは“宇宙転移SF”コミック。

3巻までKindle Unlimitedの対象だったので読んでみました。

1巻目はあまりに理不尽な状況に、ただただ主人公が可哀想で。

別れも告げることができずに突然転移されてしまって、地球の人との連絡手段もなく。

(しかもマルコは、恋人にプロポーズをする直前だったのに……)

10年後に帰れるとは言っても、人間にとって10年は長すぎる。

突然行方不明になった自分を待ってくれている保証はないですし。

というわけでかなりシリアスで絶望的なスタートですが、でも大丈夫。

ほのぼのする場面も多く、ここに残らなければならない“ある理由”ができたことでマルコが腹を括ったあたりから、楽しく読めるようになっていきます。

私の推しは、ロノウトギ星人のマウー。とにかくマウーが可愛くて可愛くて!

優しくて純粋で、マウーを見ていると自分の汚れた心が浄化されるようでした笑。

全体的に設定が細やかで、さまざまな星の文化やそこに住む人たちのことも描かれています。

SFならではのガジェットも興味深く、星を作るというロマン溢れる仕事も魅力的。

ワクワクやハラハラやほのぼのを楽しめる作品なので、ぜひ一度読んでみてほしいです。

『山と食欲と私』信濃川日出雄(著)

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主人公は会社員の日々野鮎美、二十七歳。

趣味は山登りだけど「山ガール」と呼ばれたくない、自称「単独登山女子」。

今日もリュックに食材を詰め込んで、いざ単独で山へ!

“グルメ”という視点で、登山の楽しみ方や魅力を教えてくれる本書。

家では作らないような豪快かつ良い意味で適当なごはんは、外で作って食べるからこその魅力に溢れています。

このロケーションで食べるからこそ、より一層美味しそうに見えました。

(食べているときの幸せそうな顔も和みます)

グルメに比重が置かれていますが、登山スキルや実際の登山ルートなども書かれているので、登山に興味がある人の参考にもなると思います。

急な体調不良や怪我、遭難など。

登山の楽しいだけではない部分も描かれているのが、リアルでいいなと思いました。

とはいえ、くどくど説明的な内容にはなっていないので、登山に興味がなくても飽きずに読めるはず。

登山をする予定がなくても、キャンプやアウトドア飯に興味がある方なら楽しめる内容だと思います。

アウトドア漫画やグルメ漫画が好きな方は、ぜひ読んでみてください。

今年読んだ本まとめ

・2024年1月読了本↓

【読書記録】2024年1月に読んだ本一覧(計8冊)

・2024年2月読了本↓

【読書記録】2024年2月に読んだ本一覧(計11冊)

・2024年3月読了本↓

【読書記録】2024年3月に読んだ本一覧(計9冊)

・2024年4月読了本↓

【読書記録】2024年4月に読んだ本一覧(計6冊)

・2024年5月読了本↓

【読書記録】2024年5月に読んだ本一覧(計6冊)

・2024年6月読了本↓

【読書記録】2024年6月に読んだ本一覧(計5冊)

・2024年7月読了本↓

【読書記録】2024年7月に読んだ本一覧(計8冊)

 

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