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【読書記録】2024年7月に読んだ本一覧(計8冊)

こんにちは、ぽっぽです。

2024年7月に読んだ本を一覧にまとめました。

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今月読んだ本

今月読んだ本は全部で8冊。

(漫画は巻数ではなく全部で1冊とカウントしています)

『屋根裏のチェリー』吉田篤弘(著)

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Web連載していたときから読んでいた作品が文庫化していたので、もちろん購入しました。

本書の主人公は、父が遺してくれたアパートの屋根裏部屋に住む、元オーボエ奏者のサユリ。

アマチュア楽団<鯨オーケストラ>が解散してしまってからは、部屋に閉じこもってばかりで。

唯一の話し相手は、頭の中にいる小さな女の子・チェリー。

チェリーは「もっと外へ出て行かなくちゃ」と言うけれど、サユリはなかなか一歩が踏み出せずにいました。

しかしある出来事をきっかけに、止まっていた時間が少しずつ進み始めてーー?

個性豊かな登場人物たちが織りなす、ささやかでいとおしい物語。

『流星シネマ』の続編として書かれた作品ですが、物語としては独立しているので本書から読んでも問題ないと思います。

ですが、やっぱり『流星シネマ』と合わせて読むのがおすすめ。

あちらの物語で語られなかったことがこちらで語られていたり、こちらで描かれていないことがあちらで描かれていたり。

どちらも読むことで響き合うふたつの物語を、ぜひ堪能してみてください。

ちなみに彼らの物語は、これで完結ではありません。

今年文庫化されたばかりの三つ目の物語、『鯨オーケストラ』。

ちょうど本書を読み終えたばかりの頃に本屋さんで出会い、大歓喜してしまいました。

これから読むのが楽しみです。

『ブラフマンの埋葬』小川洋子(著)

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ある出版社の社長の遺言で、芸術家たちに無償で仕事場を提供している<創作者の家>。

そこで住み込みの管理人をしている僕の元に突然やってきたのは、謎の生物ブラフマン。

彼とともに過ごした、かけがえのないひと夏の物語ーー。

おそらく舞台は日本ではなく異国の地。

“僕”が名付けたブラフマンという名前は、サンスクリット語で「謎」という意味を持つ言葉。

その言葉通り、結局最後までブラフマンがなんの生物かは明らかになっていません。

(私の中では犬とカワウソを混ぜたようなイメージ)

でもそんなことはどうでもよくて、とにかくブラフマンが可愛くていとおしくて。

おとぎ話のような不思議な世界と、ブラフマンとの温かな日々、名もなき芸術家たち、そして死の予感。

ひとつひとつの描写はとても繊細で丁寧ながらも、あえて描かれていないものも多く。

そこになんとも言えない余白を感じて、この美しい世界にいつまでも思いを馳せてしまいます。

タイトルから察するように最後には別れが待っているのですが、あっけないほどの「死」は不思議な余韻を心に残してゆき。

ブラフマンに会うため、夏が来るたび何度だって読み返したくなる一冊。

『しずかな日々』椰月美智子(著)

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何気なく手にとりましたが、本当に素敵な作品でぜひ読んでほしい一冊。

私の「夏に読みたくなる本」リストに加わりました。

本書は、母親と離れておじいさんと一緒に暮らし始めた、小学五年生のひと夏を描いた物語です。

主人公の日常や心の機微をしずかに丁寧に描いた、まさに“しみじみ”という言葉がしっくりくるような作品。

心にじんわりと染み込んでいくような、淡々とした雰囲気が心地よくて。

主人公の境遇は決して「しずか」とは言えない気がしますが、だからこそ、このタイトルと主人公の言葉がすごく腑に落ちました。

どんなこともしずかに受け入れて生きていくのは、決して簡単なことではないと思うけれど。

そんな主人公の生き方は、なんだか胸に迫るものがありました。

心に平穏と静けさをもたらしてくれるような、読後感もとても良い作品です。

青い鳥文庫にも収録されている作品みたいですが、個人的には大人にこそ読んで欲しい一冊。

積み上げてきた“劇的ではない人生”が長ければ長いほど、味わい深くなる作品なのかなと感じました。

『死神の精度』伊坂幸太郎(著)

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ひとりの死神の視点で描かれる、連作短編小説。

これまで読んだ伊坂幸太郎さんの作品の中でも、特に好きな一冊です。

主人公は“千葉”と名乗る死神で、彼の仕事は人間の「死」を査定すること。

一週間の調査ののちに、対象となる人間の死に「可」もしくは「見送り」の判断を下します。

よほどのことがない限り「可」の報告をするのが通例ですが、稀に死神の裁量で「見送り」になるケースも。

調査対象となる人間は、人生に絶望する女性、やくざの中年男性、恋する青年などさまざま。

はたして死神は、彼らの死にどちらの判断を下すのかーー?

死をテーマにしながらも重たくなく、どこか爽やかさすら感じられる不思議な魅力にあふれる作品。

淡々としていてクールで、けれどどこか親しみのある死神のキャラクター設定が魅力です。

死神と人間の微妙に噛み合わない会話がどこかコミカルで、著者らしいユーモアも感じられました。

テンポの良いエンタメ小説が多い印象ですが、個人的には本書やデビュー作のようなしっとりとした作品も好きです。

短編形式ですが、最後には嬉しい伏線回収も待っているのでそこもお楽しみに。

とても読みやすい作品なので、伊坂さんの長編小説を読みづらいなと感じた方にもおすすめです。

雨の日に読みたくなる、梅雨にぴったりな一冊でした。

『人間に向いてない』黒澤いづみ(著)

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ある日突如として発生した「異形性変異症候群」、通称ミュータント・シンドローム。

一夜にして人間が異形の姿へと変貌してしまうという恐ろしい奇病だ。

政府はこれを致死性の病とみなし、異形は人間としての全ての権利を失うこととなった。

異形性変異症候群が猛威を振るうのは、主に引きこもりやニートと呼ばれている若年層。

この事態に恐怖をおぼえた母親が、ある日引きこもりの息子の部屋を訪れると……?

第57回メフィスト賞受賞作。

これはもはやイヤミスを通り越した、禁断の“オゾミス”でした。

息子が虫になるという異常事態にもかかわらず、意外にも淡々と過ぎていく日常がなんだかリアルで。

少しずつ現実を受け入れていく一方で、理解のない夫との溝はだんだんと広がってゆき。

気味が悪いのに読み出すと止まらなくなり、最後まで一気読みしてしまいました。

親の立場で読むのか、それとも子どもの立場で読むのか。

どちらの目線で読むとしても、相応の覚悟が必要かなと思いました。

親子や家族というものに縛られ、苦しんだことのある人には痛いほど刺さる作品。

子どもが異形になるというぶっ飛んだ内容ですが、現実社会における“家族のあり方”へのシビアな問題提起も含んでいるなと感じました。

「家族神話」に一石を投じる、おぞましくも心揺さぶられる一冊です。

『夜明けの図書館』埜納タオ(著)

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人と本を繋げる「レファレンス・サービス」に焦点を当てた、ライブラリーコミック。

本書の主人公は、図書館で働く新米司書の葵ひなこ。

利用者たちが彼女に持ちかける相談は、びっくりするくらい本当にさまざまで。

「80年前の写真を探している」「自分の影が光ったことを証明したい」「都市伝説の真相は……」などなど、一筋縄ではいかないものばかりです。

司書としての経験は浅いながらも、真っ直ぐな気持ちで利用者に寄り添い、謎解き(本探し)に奮闘するひなこ。

そんな彼女がレファレンス・サービスを通じて、司書として少しずつ成長してゆく姿を描いた作品です。

これまで図書館は「人と本との交流の場」というイメージでしたが、本書を読んで「人と人との交流の場」でもあるのだと改めて感じました。

いつかひとりで解決できない疑問にぶつかったときは、レファレンス・サービスを利用してみたいです。

力が入りすぎていないほんわかとした絵は和みますし、一話完結型で気軽に読めるのでぜひ。

ちなみに本書と合わせておすすめなのが、書店で働くブックアドバイザーを描いた漫画『書店員 波山個間子』シリーズ。

本屋と図書館、書店員と司書、本を売る人と貸す人。

という違いはありますが、お客様(利用者)のために本を探したりおすすめしたりするという点が似ていますよね。

本にまつわる物語が好きな人はぜひどちらも読んでみてください。

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『疲れた人に夜食を届ける出前店』中山有香里(著)

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(Kindle Unlimited対象)

以前読んだ『泣きたい夜の甘味処」のシリーズ二作目が、Unlimitedの対象になっていました。

とある町の片隅で甘味処を営むクマが始めた、夜食の出前。

従業員のサケやゴリラやネコが、お疲れ気味の人間たちに美味しい出前を届けてくれます。

どうしようもなく憂鬱な日や、忙しい毎日に心が荒んでしまう日。

そんなときでも、温かいごはんを食べれば、ちょっぴり元気になれる。

みんなで疲れている人を労わりあう優しい世界に心が和みました。

出前も特別なメニューではなく、おにぎりや生姜焼き、ポトフやホットケーキなどの馴染みのある食べ物なのがほっとします。

(レシピ付きです)

温かいごはんと少しの優しさがあれば、つらい一週間もなんとか乗り切れそうですよね。

自分の作ったごはんで元気になれる人がいるのだと思うと、ついマンネリ化してしまう日々の料理も丁寧に作ってみようと思えました。

疲れている人ほど沁みる作品だと思うので、癒されたい方はぜひ。

『株式投資のすごコツ80』JACK(著)

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今年から新NISAもスタートしたということで、これから投資を始めてみようと考えている人におすすめな一冊。

投資に関する基礎的な知識を網羅していますが、とても平易な文章で読みやすかったです。

実体験を元にしたノウハウや、ちょっとしたコツを知りたい!という方にはぴったりなのではないでしょうか。

初心者の方には過不足ない内容だと思うので、この一冊だけで投資を始めるには充分だと思いました。

とはいえ、投資経験者からすると特に目新しい情報はないのかも。

(基本的な知識やノウハウをざっと復習したい人はいいかもしれません)

これから投資を始めたい人、始めたばかりの人向けの投資本だと思うので、気になった方はぜひ。

今年読んだ本まとめ

・2024年1月読了本↓

【読書記録】2024年1月に読んだ本一覧(計8冊)

・2024年2月読了本↓

【読書記録】2024年2月に読んだ本一覧(計11冊)

・2024年3月読了本↓

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