今週おすすめの一冊

【No.159】〜恒川ワールドが凝縮された、変貌自在なダークファンタジー!〜 『無貌の神』 恒川 光太郎(著)

こんにちは、ぽっぽです。

今日の一冊はこちら↓

『無貌の神』恒川 光太郎(著)

変貌自在な恒川ワールドの魅力をぎゅっと凝縮したような一冊。

顔のない神、青天狗の仮面、七十七人斬りの少女・・・

それぞれテイストの違う全6編の物語たちが、読者を異世界へと誘います!

デビュー作の『夜市』を読んだ方は、ぜひこちらも読んでみてください!

単行本はこちら⬇︎

created by Rinker
¥1,760 (2022/06/26 02:40:10時点 楽天市場調べ-詳細)

文庫本はこちら⬇︎

created by Rinker
¥748 (2022/06/26 02:40:10時点 楽天市場調べ-詳細)

電子書籍はこちら⬇︎

created by Rinker
¥748 (2022/06/26 02:40:10時点 楽天市場調べ-詳細)

本の概要(あらすじ)

「顔のない神は、この見捨てられた世界の中心だった」

 

世界から見捨てられたような場所にある、深い森に抱かれた小さな集落。

 

ここには目的を持たず、ただひっそりと暮らす住人と、顔のない神がいた。

 

顔のない神は傷を癒す力を持ち、時に人間を癒すが、時に人を喰った。

 

神の屍の誘惑に負けた私は、この土地に永遠に囚われてしまい・・・。(表題作)

 

変幻自在、全六作のダークファンタジー!

3つの特徴

6つの物語

本作は6つの物語を収録した短編小説です。

  • 『無貌の神』
  • 『青天狗の乱』
  • 『死神と旅する女』
  • 『十二月の悪魔』
  • 『廃墟団地の風人』
  • 『カイムルとラートリー』

表題作である『無貌の神』は、現世から離れた集落に鎮座する顔のない神が、人を癒やしたり喰らったりするという物語。

一転して二話目の『青天狗の乱』は少し珍しい時代小説風で、舞台は江戸時代の流人島。

続く三話目は『死神と旅する女』は、死神に七十七人斬りを命じられた十二歳の少女の物語。

四・五・六話目もそれぞれに異なる異界を描いた物語です。

「生」と「死」に彩られた、6つの物語!

変貌自在な作風

読み始めたら止まらなくなる疾走感は全話に共通していますが、内容に関してはそれぞれ全く違います。

時や場所を超え、様々な異界を描いた物語たちは、まさに変貌自在。

全体的に『夜市』や『風の古道』を彷彿とさせ、大人向けの童話、あるいは怪談話のような雰囲気が漂っています。

中でも印象に残っているのは表題作と最終話。

特に最終話『カイムルとラートリー』は他の物語とは少し毛色が異なり、外国の御伽噺のような、どこか神秘的な空気感です。

人語を話す<虎>のカイムルが可愛くてたまらん。

「ぼくはかいむるです」

「かいむるはにんげんはくわない」

切ないけれど温かくて爽やかな幕引きも素晴らしかったです。

お気に入りの物語が見つかるはず!

残酷で優しい

本作は人間の残酷な部分を織り交ぜながらも、どこか優しさや温かみを感じる物語が多かったです。

特にじんわりときたのは、「死神と旅する少女」「廃墟団地の風人」「カイムルとラートリー」。

「死神と旅する少女」では、理由も明かさず拉致した少女に殺人を命じる死神はただただ残酷だと思いましたが、実はそこには隠された真意と優しさがあって。

「廃墟団地の風人」では、たった一度の<人生の選択>を、人間の友達を救うために使った風人に感動し。

「カイムルとラートリー」では、人間の言葉を話せる<虎>と少女の絆、そして切なく温かいラストに泣かされました。

全ての物語がハッピーエンドというわけではなく、むしろ見方によってはバットエンドだったりもするのに、こんなにも読後感が良いのはさすが恒川さん。

それぞれに違った残酷さや温かさを感じる物語たちなので、ぜひ読んでみてください。

本の感想

恒川光太郎さん初心者の方にもおすすめしたい、恒川ワールドの魅力が凝縮された一冊。

 

本作は連作ではなく個別の短編小説で、生と死をいろんな作風で描いた物語たちです。

 

現代物と時代物、和と洋と、それぞれに舞台や背景が異なるので、次はどんな物語かな?とワクワクしながら読み進められます。

 

説明的すぎないサラッとした文章なのに風景がはっきりと目に浮かんで、6つの異世界を堪能することができました。

 

本作はじんわりと心温まるような物語もいくつかあり、特に最終話は一押しです。

 

短編なのでひとつひとつの物語は短いですが、とても満足度の高い作品。

 

読後感もとても良いので、ぜひ読んでみてください!

単行本はこちら⬇︎

created by Rinker
¥1,760 (2022/06/26 02:40:10時点 楽天市場調べ-詳細)

文庫本はこちら⬇︎

created by Rinker
¥748 (2022/06/26 02:40:10時点 楽天市場調べ-詳細)

電子書籍はこちら⬇︎

created by Rinker
¥748 (2022/06/26 02:40:10時点 楽天市場調べ-詳細)

印象に残った言葉(名言)

「時間は、私を癒しはしなかった。ただ、胸の内の虚無が広がっただけだった」

 

「理不尽なことでもな、長く従っていると、それが当たり前になって、従わんとならんような気がしてくるもんなんだろうな」

 

「ちょうど画家が絵を描くようにな。運命に注文された<世界>という絵を作っておる」

 

「理由もなく殺してもいい相手なんか、そもそもこの世界にいるはずがないではないか」

 

「これからさらに変わっていくのでしょう。人間って変わり続けるものだから」

 

「後悔や、失敗の過去であったとしても、それをなくせば今のお主は存在すらできんのだ」

この本の総評

読みやすさ
(5.0)
雰囲気
(5.0)
ファンタジー
(5.0)
読後感
(5.0)
総合評価
(5.0)

 

恒川光太郎さんの他の作品

✳︎ホラー小説が苦手な方にもおすすめ!懐かしい雰囲気漂う、儚く美しい物語⬇︎

【No.138】〜どこか懐かしさ漂う、切なくも美しい物語〜 『夜市』 恒川 光太郎(著)

✳︎冒険心くすぐられる、壮大な異世界ファンタジー第一弾⬇︎

【No.141】〜壮大な異世界ファンタジーシリーズ第一弾!〜 『スタープレイヤー』 恒川 光太郎(著)

✳︎違う切り口から新たに描かれた、異世界ファンタジー第二弾⬇︎

【No.142】〜異世界ファンタジーシリーズ第二弾!〜 『ヘブンメイカー』 恒川 光太郎(著)

✳︎秋に読みたい!”閉じ込められた”人たちを描いた、3つの不思議な物語⬇︎

【No.156】〜”閉じ込められた人たち”を描いた、秋に読みたい3つの物語〜 『秋の牢獄』 恒川 光太郎(著)

✳︎不思議な南の島に誘われる、神秘的で色鮮やかな7つの物語⬇︎

【No.157】〜不思議な南の島にとり憑かれる、色鮮やかで神秘的な7つの物語〜 『南の子供が夜いくところ』 恒川 光太郎(著)

 

 

書籍をお得に買うには

 

Amazonでちょっとでもお得に書籍を購入するなら、Amazonギフト券の購入がおすすめです。

現金でチャージするたびにチャージ額 × 最大2.5%分のポイントがもらえます。

今なら初回チャージで1,000円分のポイントがもらえるキャンペーンがありますよ♪

 

ここをクリック

 

公式サイトはこちらから

 

※5千円以上の初回チャージで1000ポイント付与

※クレジットカード・電子マネー払いは対象外

 

 

単行本はこちら⬇︎

created by Rinker
¥1,760 (2022/06/26 02:40:10時点 楽天市場調べ-詳細)

文庫本はこちら⬇︎

created by Rinker
¥748 (2022/06/26 02:40:10時点 楽天市場調べ-詳細)

電子書籍はこちら⬇︎

created by Rinker
¥748 (2022/06/26 02:40:10時点 楽天市場調べ-詳細)