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こんにちは、ぽっぽです。
今日の一冊はこちら↓
『夜市』恒川 光太郎(著)
第12回日本ホラー小説大賞受賞作。
おどろおどろしい感じではなく、童話や怪談のような、どこか懐かしい雰囲気が漂う作品でした。
ホラー小説が苦手な方にも、ぜひ読んで欲しい一冊です。
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本の概要(あらすじ)
「私は永遠の迷子のごとく独り歩いている」
今宵は夜市が開かれる。
妖怪たちが様々な品物を売り出す、不思議な市場だ。
ここではどんなものでも手に入るといわれている。
小学生のとき、弟と一緒にこの夜市に迷い込んでしまった裕司。
その時「野球の才能」と引き換えに置いてきてしまった弟を探すため、再び夜市を訪れたがーー。
3つの特徴
二つの物語
本作には「夜市」と「風の古道」、二つの物語が収録されています。
それぞれ独立した物語ですが、どちらも<あちら側の世界>に迷い込んでしまった人々を描いたお話。
「夜市」は弟のために、「風の古道」は友達のために。
どちらの物語にも<大切な誰かを救う>という目的があります。
特に「夜市」の兄弟のラストは切なかった・・・。
どちらの物語にも残酷な部分はありますが、どこか美しくもあって。
まわりくどい文章や描写は一切ないのでとても読みやすく、ただひたすらに物語の世界観に浸ることができます。
あちら側の世界
こちら側とあちら側の境界線が曖昧なので、どこか夢のようなフワフワとした感覚に。
「まるで別世界!」というわけではなく、現実世界と地続きになっているような描き方なので、自分も迷い込んでしまったかのような気持ちになりました。
非日常は遥か遠くにあるものではなく、日常のすぐ側にあるものかもしれません。
ゾッとするような恐怖はなく、むしろ読んでいるうちにだんだんと居心地が良くなっていって。
読み終えたときは「まだここに居たかった・・・」とさえ思ってしまいました。
懐かしさと哀愁
妖怪や霊などは登場しますが、ホラー的な怖さはほぼありません。
異世界ファンタジーと言ってもいいのかもしれませんね。
どことなく童話のような雰囲気もあるので、懐かしさを感じながら読みました。
ノスタルジックな世界観が好きな方にもおすすめです。
バットエンドともハッピーエンドとも違う、哀愁漂うラストが切ない。
本の感想
表紙の絵が不気味なのでガッツリとしたホラーなのかと思い、なかなか読めずにいた作品。
予想に反して、ホラー要素はあるものの全く恐怖は感じませんでした。
オカルト系ホラー苦手勢でも、安心して読めると思います。
ホラーというジャンルとは思えないほど、個人的にはとても好きな雰囲気。
まるで夏の終わりのような、ほのかな哀愁が物語全体に漂っています。
文章は端的で読みやすく、幻想的でレトロな世界観がとても魅力的。
夏が来るたびに読み返したくなるような作品だなと思いました。
まだ読んでいない方は、ぜひ読んでみてください。
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この本の総評
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