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こんにちは、ぽっぽです。
今日の一冊はこちら↓
『ソバニイルヨ』喜多川泰(著)
AIロボットとの出会いを経て成長してゆく少年の物語。
大人でもハッっとさせられる部分が沢山あり、学びの多い一冊でした。
子どもはもちろん、大人にもおすすめ!
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本の概要(あらすじ)
「ボクハ、ユージー。キミニ アイヲ ツタエルタメニ ウマレタ」
勉強が嫌いで、いつも「普通」の枠をはみ出していないかばかり気にしている中学生の隼人。
遊びの誘いを断ったことから仲間内で孤立してしまい、思い悩む毎日を過ごしていた。
そんなある日、学校から帰ると、部屋に何やら怪しい物体が。
それはアメリカ出張で家を留守にする父親が残してくれた、自作のAIロボット・ユージーだった・・・。
3つの特徴
AIロボットとの出会い
研究者である父親を「変人」だとからかわれたトラウマから、「普通」であることに執着するようになった隼人。
みんなが持っているものを欲しがり、みんなが聴いている音楽を聴き、みんながやっているゲームをやるーー
隼人は「普通」でいることに細心の注意を払い、常に周囲からどう思われるかばかりを気にしてきました。
中学生になってからはろくに勉強もせず、遅くまで遊びまわり、親に平気で嘘を吐くようになった隼人。
そんな息子の変化を心配する母親が夫に相談をすると、「僕に考えがある」とのこと。
そしてある日突然家に現れたのは、なんと人工知能を搭載したロボットでした。
しばらく仕事でアメリカに行く夫が、息子のために自作のロボットを残していったのです。
「ボクハ、ハヤトニ アイヲ ツタエル タメニ ウマレタ」と語るロボットのユージー。
これは隼人が様々な「アイ」を知り、成長していく姿を描いた、二十六日間の物語です。
ユージーとの出会いを経て、隼人はどう変わっていくのか?
なぜ父親はユージーを隼人のために作ったのかーー?
隼人の成長
サッカーボールでできた顔と、帽子代わりの銅鍋。あれこれ寄せ集めで作られた胴体に、ごちゃごちゃの配線と基盤。
初めてユージーを見た隼人は、そのあまりにお粗末な見た目に嫌悪感を隠せません。
「変人」である父親が作ったと思われる、ポンコツロボット。
始めはカタコトで語彙力も少なく「ワカリマセン」を連発していたユージーでしたが、テレビから聞こえる言葉で学習し、段々と人間のように話せるようになってゆきます。
(さすが学習型人工知能ロボット!)
しばらくは邪険に扱っていた隼人でしたが、ユージーの発した一言をきっかけに、少しずつ距離が縮まってゆくふたり。
学校から帰宅すると、ユージーにその日あった出来事を報告するのが日課になり、気づくとそれは相談へと発展してゆき。
だんだんと本当の兄弟のように、ふたりは絆を深めてゆきます。
ストーリーとしては定番中の定番ですが、<生きていく上で大切なこと>をユージーが隼人にどう伝えるのか?という点が見所の一つ。
言葉にして伝えるのが難しいことを、ユージーが感情論ではなくきちんと論理立てて説明してくれています。
ユージーとのやりとりの中で価値観が変化してゆき、勉強の楽しさや逃げない強さ、他人の心に寄り添う優しさを身につけてゆく隼人。
そして最後は「ボクハ、ハヤトニ アイヲ ツタエル タメニ ウマレタ」という言葉に込められた、父親の真意を知りーー?
大人にも響く言葉
本作は子ども向けかと思いきや、実は大人が読んでも学びのある一冊。
単に綺麗事ばかり並び立てるのではなく、きちんと論理的に説明をしてくれるところがとても良かったです。
いろんな経験をしてきた大人だからこそ、ハッとさせられる言葉もあるのではないでしょうか。
本作には印象に残るワードがたくさんあって、
- 「勉強しないで困るのは、自分ではなく周りの人」
- 「人に期待しない」
- 「やらなきゃいけない最低限を超えないのは損」
など、これだけ見ても理屈がわからないものもあると思いますが、読めばきっとなるほどなと納得できることばかり。
個人的には、特に「消費・浪費・投資」の話が印象深かったです。
・「投資」になる勉強と、ならない勉強があること。
・同じだけ勉強しても、人によって「消費」にも「浪費」にも「投資」にもなり得ること。
・それを分けるのは、『何をするか』ではなく『どうやるか』でしかないこと。
・勉強だけでなく、何をやるにも「必要最低限」を越えようとした時間だけが投資になること。
もっと早くこういう考え方をしていればと悔やまれますが、大人になった今でも遅くはないはず。
資格の勉強やその他のことにもきっと活かせると思うので、ぜひ今後活かしていきたいなと思いました。
本の感想
最初は子ども向けの道徳の教科書っぽい作品なのかなと思いましたが、読み始めると夢中になってしまい。
自己啓発系の本はあまり得意ではないのですが、本作はなぜかスッと心に入ってきました。
主人公の少年を導くのが人間の大人(両親や教師など)だったら、ここまで素直に読めなかったかもしれません。
その役割を担うのがAIロボットというところが、本作の一番の魅力なのかなと思いました。
ユージーの言うことだったら、なぜか素直に受け入れることができます。(可愛いし。)
「諦めなければ夢は叶う!」「信じ続ければいつか報われる!」などの綺麗事で誤魔化すことなく、
時には厳しい現実を突きつけながらも<生きていくために大切なこと>のヒントをくれるような一冊。
もちろん現実は本のように甘くはないし、上手くはいかないことをその身を持って経験してきたわけですが、
ユージーの話を子どもの頃に聞いていたら、もう少しまともな人間になっていたのかなと思ってしまいました(笑)
捻くれ者もなぜか耳を傾けてしまう、ユージーの魔法の言葉。
主人公と同世代の子どもはもちろん、大人が読んでも参考になる部分がたくさんあるはずです。
(学生の読書感想文にもおすすめ!)
まだ読んでいない方は、ぜひ手に取ってみてください。
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印象に残った言葉(名言)
「自分の意志で、必要なとき以外はスマホにさわらない人になれなければ、人生をスマホにとられるよ」
「誰だってジャナイ。イライラするのは、相手に期待シテル人ダケ」
「自分の一日の幸せは、誰かに頼って作り出すモノデハナク、誰にも頼らず自分で作り出すモノダ」
「まずはどんなことも、人のセイにしない。自分の責任だって思うこと」
「大きな夢を持つということは、多くのやるべきことと出会う人生を選ぶということダヨ。その覚悟なしに、夢だけ大きく持っても、必ず途中で逃げ出しちゃう」
「どんなことでも、やらなきゃいけないことを超えたところから楽しくなる。勉強がつまらないのは、それを超えたことがないから。だからそれを超えないのは損。それに、そこを超えたところに、隼人の人生にとって大切なものが全部ある」
「目的を忘れちゃダメ。勉強をしている目的は、早く終わらせることじゃない。勉強をする時間が、自分の将来のための投資になっているというのが目的。だから、早く終わらせても、それが自分の財産になっていないのなら、やっていないのとあまり変わらない」
「人工知能の出す答えは、合理的ではあっても正解とは限らない」
「後悔は学びに変わるよ。この経験があって、隼人はこれからは、自分にとって本当に大切なものを、本当に大切にする人になれる。そうやって人間は成長していく」
この本の総評
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