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こんにちは、ぽっぽです。
今日の一冊はこちら↓
『つむじ風食堂の夜』 吉田篤弘(著)
月舟町シリーズは「つむじ風食堂の夜」「それからはスープのことばかり考えて暮らした」「レインコートを着た犬」の三つの作品があります。
シリーズとはいっても、話が続いているというわけではないので、他の作品から読んでしまった方でも問題なく楽しむことができます。
私が初めて読んだ作品も、二作目の「それからはスープのことばかり考えて暮らした」でした。
数行読んだだけで、著者の吉田篤弘さんの魅力にとりつかれてしまい、その後他の作品もたくさん読みました。
私の大好きな小説家さんです。
本の概要
「月舟町」の十字路の角にある、つむじ風食堂。
ここには、個性豊かな町の人たちがやってくる。
主人公の「雨降りの先生」、帽子屋の「桜田さん」、古本屋の「デ・ニーロの親方」、舞台女優「奈々津さん」、食堂の猫「オセロ」・・・
風変わりな人々が食堂で織りなす、少し不思議で幻想的な物語。
物語の舞台は、「月舟町」というどこか懐かしい雰囲気のある町です。
食堂に集う人々も、個性豊かな人ばかり。
人工降雨の研究、手品師の父、エスプレーソ、二重空間移動装置、星を描く仕事・・・
さらっと書いてあるのに、何故か印象に残ることばの数々。
淡々と描かれる物語は、優しく不思議で幻想的。
本を開くと、物語の世界にすっと入っていってしまうような、そんな心地よさを味わえます。
本の感想
これまでいろんな小説を読んできましたが、他の小説にはない、不思議な魅力を感じる作品でした。
著者が描く世界はどこか現実感がなく、喧騒をこえた先にあるような、静けさと落ち着いた雰囲気が感じられます。
物語自体は、とても単調。けれど、登場人物やさりげない言葉が印象的。
文章はどことなくレトロな雰囲気が漂い、ふんわりとした不思議な心地よさがあります。
ファンタジーともメルヘンとも少し違う、だけどそれと似たような、一つの確立された世界観。
物語を最後まで読み終えた後も、しばらく余韻に浸ってしまう、そんな作品でした。
印象に残った言葉
「その食堂の皿は本当に美しかった」
「タブラさん、エスプレーソ。砂糖はいらないよ」
「第772夜 唐辛子が唐辛子をやめたくなった話」
「めずらしく、夜がやさしかった」
吉田篤弘さんの月舟町シリーズ
次に読むのはこちら⬇︎
【No.29】~名なしのスープをめぐる、やさしくてあたたかい物語~ 『それからはスープのことばかり考えて暮らした』 吉田 篤弘(著)月舟町シリーズ三作目⬇︎
【No.39】~小さな映画館の看板犬と町の人々の物語<月舟町シリーズ>完結作〜 『レインコートを着た犬』 吉田 篤弘(著)月舟町シリーズ番外編⬇︎
【No.44】~子どもたちに伝えたい、大切なことはなんですか?〜 『つむじ風食堂と僕』 吉田 篤弘(著)月舟町シリーズまとめ⬇︎
【吉田 篤弘(著)】〜月舟町シリーズ三部作+番外編の魅力と読む順番〜この本の総評
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