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こんにちは、ぽっぽです。
今日の一冊はこちら↓
『アルケミスト』パウロ・コエーリョ(著)(山川紘矢+山川亜希子訳)
ブラジルの作家、パウロ・コエーリョの代表作であり、”世界で最も読まれた本ベスト5”を誇る、ベストセラー小説。
本の概要(あらすじ)
「おまえの宝物がある場所に、おまえの心もある」
羊飼いの少年サンチャゴは、エジプトのピラミッドへ冒険に出た。
そこには、彼の夢に出てきた宝物が隠されていると信じて。
旅路の途中で経験する、たくさんの出来事。
泥棒にあったり、クリスタルを売ったり、恋をしたり。
少年は、砂漠で出会った錬金術師(アルケミスト)に導かれ、宝物を追い求める。
夢を諦めなかった少年の、勇気と希望にあふれる物語。
3つの特徴
夢を追い求める少年
羊飼いサンチャゴには、ある人生の目的がありました。
それは、”旅をすること”
神父になることを両親から望まれ、十六歳まで神学校にいた少年。
もっと広い世界を知りたかった彼は「自分は旅がしたいのです」と両親を説得し、羊飼いとなって旅に出たのだ。
羊飼いとなって旅を始めた数年後、サンチャゴは、二度同じ夢を見ます。
ピラミッドのそばで、隠された宝物を見つけることができるという夢。
彼はセイラムの王様と出会い、羊の十分の一と引き換えに、宝物の探しかたを教えてもらいます。
そこからはじまる、少年の宝物を探す旅。
彼は最後まで諦めずに、宝物を探し出すことができるのでしょうかーー?
夢を諦めた大人たち
この物語の中では、夢を諦めた大人たちも登場します。
サンチャゴの父親、パン屋の店主、クリスタル売りの商人・・・
今にもすべてをあきらめてしまいそうなサンチャゴに、セイラムの王様はあるパン屋の話をします。
「あの男も、子どもの時は、旅をしたがっていた。しかし、まずパン屋の店を買い、お金をためることにした。そして年をとったら、アフリカに行って一ヶ月過ごすつもりだ。人は、自分の夢見ていることをいつでも実行できることに、あの男は気がついていないのだよ」
さらに王様は、こう続けます。
「結局、人は自分の運命より、他人が羊飼いやパン屋をどう思うかという方が、もっと大切になってしまうのだ」
いつかは・・と夢見て後回しにしてしまう。
自分がどうしたいかではなく、他人からどう思われるかを気にしてしまう。
このパン屋の店主の生き方に自己投影してしまった人は、たくさんいると思います。
錬金術師との出会い
彼は砂漠で、ひとりの錬金術師と出会います。
少年が砂漠を渡る案内をしてくれるという錬金術師。
ある日錬金術師は少年に、砂漠に浸り切るようにと言います。
「おまえの心に耳を傾けるのだ。心はすべてを知っている。それは大いなる魂から来て、いつか、そこへ戻ってゆくものだからだ」
少年は、自分の心に耳を傾けようと努力します。しかし、それは簡単なことではありませんでした。
ある晩、少年は錬金術師にこう言います。
「僕の心は、傷つくのを恐れています」
すると錬金術師は、少年をこう諭しました。
「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。夢を追求している時は、心は決して傷つかない」
自分の心と対話をし続ける少年。
そしてある日、錬金術師は少年の心が大いなる魂に戻ったことを知る。
しかしその後、少年をある試練が待ち受けていて・・・
本の感想
『アルケミスト』は、私が中学生の時に英語の先生から頂いた本です。
当時は難しくて、先生がどうしてこの本をくれたのか、その意図がわかりませんでした。
何度も何度も繰り返し読んできて、大人になってやっと、先生が何を伝えたかったのか、わかったような気がします。
これから先も、読むたびに気付けることがありそうです。
この本を読んで感じることは、ほんとうに人それぞれだと思います。
全てを理解するのは難しいですが、できれば学生の頃に読んで、大人になってからまた読んでみてほしいです。
自分が置かれている状況によって、響く言葉が変わってくると思います。
これからもずっと、大切に持っていたい一冊です。
印象に残った言葉(名言)
「夢が実現する可能性があるからこそ、人生はおもしろいのだ」
「おまえが何かを望む時には、宇宙全体が協力して、それを実現するために助けてくれるのだよ」
「自分をしばっているのは自分だけだった」
「もし、自分の運命を生きてさえいれば、知る必要のあるすべてのことを、人は知っている。しかし夢の実現を不可能にするものが、たった一つだけある。それは失敗するのではないかという恐れだ」
「人生は運命を追求する者にとっては、本当に寛大だと少年は思った」
この本の総評
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