YouTubeはじめました♪

【No.60】〜”占い✖️ミステリ” 凸凹占いユニットが、あなたの謎を解き明かします!〜 『窓がない部屋のミス・マーシュ 占いユニットで謎解きを』 斎藤 千輪 (著)

こんにちは、ぽっぽです。

今日の一冊はこちら↓

『窓がない部屋のミス・マーシュ 占いユニットで謎解きを』斎藤 千輪 (著)

ビストロ三軒亭シリーズは”グルメ✖️ミステリ”でしたが、今回の作品は”占い✖️ミステリ”

凸凹占いユニットが、ズバズバと謎を解明していきます!

 

たまに可笑しくてたまにほろっとくる人情味あふれる物語です。

 

本の概要(あらすじ)

「ユニット名なんだけどさ、ミス・マーシュってどうかな?」

 

崖っぷちアラサー占い師、柏木美月は、人生の帰路に立たされていた。

 

そんな美月はある日、男たちに絡まれていた謎の美少女・柏木愛莉を助ける。

 

可愛らしい外見とは反対に、クールで名探偵並みの洞察力と推理力を持つ愛莉。

 

頑なに心を閉ざす愛莉を放っておけない美月は、彼女のずば抜けた推理力を活かし、占いユニット「ミス・マーシュ」を結成する。

 

美月のタロット占いと、愛莉のずば抜けた推理力で、相談者の悩みに隠された謎を解き明かす!

3つの特徴

占い師と少女の出会い

カネなし、男なし、才能なし。お先真っ暗な崖っぷちアラサー女。柏木美月、29歳。

二子玉川のショッピングセンターの裏手で、タロット占い師をしています。

「相手が信じたいと思っていることを見抜き、カードをヒントに物語を作り上げ、アドバイスとして差し出す」

というのが美月の占いのスタイルです。

しかし、まったく繁盛せず、生活もあやうくなってきたこの頃。

そろそろ引退しようか・・・そう悩んでいたある日、ひとりの少女と出会います。

柏木愛莉、17歳。ずば抜けた推理力を持つ、謎の美少女。

孤独に引きこもる彼女を心配した美月は、ある提案をします。

「私、やっぱり占い師は辞めない。愛莉と占いユニットを組みたい!」

最初は渋っていた愛莉でしたが、美月の熱意に負け、条件付きでユニット結成を承諾します。

ユニット名は「ミス・マーシュ」マーシュはラプンツェルという植物のフランス名です。

これには、ラプンツェルのように、檻に囚われている愛莉を救い出すという、美月の決意も込められているのです。

 

相談者の悩みに秘められた謎

Ⅰ 運命の輪「彼女はふた股をかけられているのか?」

Ⅱ 月「いなくなった猫はどこにいる?」

    審判「名前も知らない彼と、いつ会える?」

 星「少女はなぜ、手紙を読まなかったのか?」

占いにくる相談者は、中学生から老婦人までさまざま。

恋人のふた股疑惑、行方不明の飼い猫探し、運命の人との出会い、父親の謎・・・

相談内容としては一般的な占いとそう変わらなそうですが、どの相談にもある謎が隠されています。

ずば抜けた洞察力と推理力で謎を解き明かすのが、愛莉の役割。

相談者から必要な情報を聞き出し、タロット占いとともに真実をうまく伝えるのが美月の役割です。

世話好きで人情あふれる美月と、クールでミステリアスな愛莉の凸凹占いユニット。

情報をもとに論理的に謎を解明していき、伏線もしっかり回収してくれます。

 

少女の謎

さまざまな相談者の謎を解き明かしていく愛莉ですが、彼女自身にもたくさんの謎が秘められています。

  • 広いマンションにひとりで暮らしている理由。
  • 抗不安薬や気分調整薬などの、大量の薬。
  • 絶対に読まない、オーストラリアからのエアメール。
  • 見るだけで発作をおこしてしまうワイン。
  • 絶対に開けない窓。

詮索されることを極端に嫌がる愛莉。頑なに心を閉ざし、お節介をやく美月に怒りをぶつけることもあります。

それでも美月は、彼女のそばから決して離れません。

「愛莉は心の奥で助けを求めてる。窓から出たいと叫んでる。ひとりぼっちで寂しくない人間なんて、いるわけがないもの」

「私は絶対に、ここから出ていかない。あんたから離れないよ」

そんなふうに真っ直ぐぶつかってくる美月に、愛莉の凍っていた心が少しずつ溶け始めていきます。

なぜ彼女は頑なに心を閉ざすのか?

絶対に読もうとしない、エアメールの差出人はーー?

 

本の感想

ビストロ三軒亭シリーズがおもしろかったので、本作も読んでみました。

 

テンポが良く、物語の世界観にも入りやすいので、とても読みやすかったです。

 

ユニークな設定や魅力的なキャラクターが、斎藤さんの小説の個性かなと思いました。

 

美月と愛莉の組み合わせが抜群で、くすっと笑えたり、たまにハラハラしたり。

 

けっこう重たいテーマもありましたが、それを引きずらない終わらせ方になっているので、読後感もよかったです。

 

今回の作品で明かされなかった「絶対に開けない窓の謎」

 

いつかこの謎の答え合わせができたらいいなと思いました。

 

 

 

印象に残った言葉(名言)

「運命?そんなもん、自分次第でどうにでも変えられるんだよ!」

 

「相手に意見を押しつけちゃだめ。それが正論でも、弱い人間には辛くなることがある」

 

「自分が苦しいからって、他人にどうにかしてもらおうなんて怠慢。そんな相手を、自分がどうにかしてあげられると思うなんて傲慢じゃん」

 

「真実なんて人の数だけある」

 

斎藤千輪さんの他の作品

【No.24】~美味しくて優しい、グルメミステリー~ 『ビストロ三軒亭の謎めく晩餐』 斎藤 千輪(著) 【No.33】~美味しくて優しい、グルメミステリー第二弾~ 『ビストロ三軒亭の美味なる秘密』 斎藤 千輪(著)

 

この本の総評

読みやすさ
(5.0)
キャラクター
(4.0)
ミステリ
(4.0)
温かさ
(4.0)
総合評価
(4.0)

 

 

>>その他ミステリー小説はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です