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こんにちは、ぽっぽです。
今日の一冊はこちら↓
『追憶の夜想曲』中山 七里(著)
前作『贖罪の奏鳴曲』に続く、第二作目。
今作で御子柴が弁護するのは、身勝手な理由で夫を殺した主婦?
誰も味方がいない最悪の状況で、御子柴は無罪を勝ち取れるのか!
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本の概要(あらすじ)
「忘れるな。償うことで人は生きていけるということを」
法外な弁護費用を要求することで有名な、悪辣弁護士・御子柴。
前回の事件で傷を負った御子柴だったが、退院してすぐに狙いを定めたのは、とある殺人事件。
“身勝手な夫殺し事件”として話題の控訴審の弁護を、なかば奪い取るような形で担当することになったのだ。
弁護側の絶対不利なこの状況で、御子柴は逆転の糸口を見つけられるのか!?
御子柴がこの事件に執着する、隠された意図とはーー?
3つの特徴
前作の続き
序盤はまず前作のラストに関する内容から始まるので、できれば順番に読んだ方がいいかもしれません。
二転三転する怒涛の展開で幕を引いた前作でしたが、いくつか残っていた疑問点が今作で解消されました。
今作から読んでも問題はないのですが、今回の肝である「御子柴がこの事件にこだわる理由」についても、
前作を読んでいた方がより納得感が得られると思います。
シリーズ一作目の記事はこちら↓
【No.148】悪辣弁護士による怒涛のリーガル・サスペンス!“御子柴シリーズ第一弾”『贖罪の奏鳴曲』 中山 七里(著)弁護の理由
今作で御子柴が担当するのは、世田谷で起きた夫殺害事件。
事件の概要は、無職の亭主に愛想を尽かした妻が、パート先で出会った男性との将来を夢見て殺害に及んだというもの。
“身勝手な女の夫殺し”として、世間から注目を集めている事件です。
御子柴はなぜかこの事件に執着し、裏で手を回して控訴審から被告人である妻・亜季子の弁護を引き継ぐことに。
第一審では<懲役十六年>の判決が下されましたが、控訴の目的は「減刑」。
誰かどう見ても最悪の状況で、御子柴は退院したばかりの病み上がり。裁判員と世論は検察の味方で、まさに四面楚歌状態。
では一体なぜ、御子柴はこの事件にこだわっているのか?
絶対不利な事件の弁護を引き受けるメリットは、どこにあるのか?
因縁の対決
御子柴が夫殺しの弁護を引き受けたという噂は、あっというまに界隈に広まります。
そのことを知り、自ら検事として名乗りを上げたのは因縁の相手・岬恭平。
以前御子柴に徹底的に負かされた屈辱をこの裁判で晴らそうと、闘志を燃やします。
あの手この手で有利な状況に持っていこうと画策する御子柴ですが、今作では岬相手に苦戦を強いられる戦況に。
弁護側が不利な状況で裁判は進んでいき、そのまま検察側の全面勝利かと思われたがーー?
今作でも白熱する法廷バトルは見どころです!
本の感想
前作は裏の裏を読みきれずに驚かされたラストでしたが、今作は予想通りの結末となりました。
おそらく事件の真相については早い段階で察する人も多そうですが、御子柴の弁護理由についてはどうでしょうか?
私はこちらに関しては終盤までわからなかったのですが、気づいた瞬間に「そういうことか!」と合点がいきました。
と同時に、「まだ二作目なのにもうその展開に持っていってしまうの?」と少し驚きもありました。
(詳しくは書けませんが、読んだらわかると思います)
今後もシリーズは続いていくので、<御子柴は今後どうするのか?どう物語は展開していくのか?>に注目して続きも読みたいと思います!
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印象に残った言葉(名言)
「いったい人間というものは組織の中で自分を見誤ることが多い。組織の肩書きで相手が頭を下げるのを、自分の人間力のせいだと勘違いする」
「裁判員裁判が法廷に取り入れたのは市民感覚ではなく、市民感情だ。凶悪犯罪への抑止力ではなく報復手段として厳罰化が進んでいる」
「何かを信じる力は人を盲目にする。逆に猜疑心は人の感覚を鋭敏にする。世界の実相は知れば知るほど過酷なものだ」
「自由は孤独なのだと知った。束縛は保護の別名なのだと知った」
「自分は奈落から手を伸ばしている者を生涯かけて救い続けるーー。赦しを乞うた訳ではない。見返りを求めた訳でもない。それだけが鬼畜から人間に戻れる唯一の道だと信じたからだ」
「誰でも生きている限りは何かしらの罪を犯している。それでもみんな生きている。生きることを許されている。それは全員に償う機会が与えられているからだ」
この本の総評
中山七里さんの作品
【No.120】日本の社会福祉制度の実態を描いた衝撃の物語『護られなかった者たちへ』 中山 七里(著)御子柴シリーズ第一弾⬇︎
【No.148】悪辣弁護士による怒涛のリーガル・サスペンス!“御子柴シリーズ第一弾”『贖罪の奏鳴曲』 中山 七里(著)
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