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【No.166】祖父の手料理に胃袋から癒される、心の再生を描いた物語『エミリの小さな包丁』森沢明夫 (著)

こんにちは、ぽっぽです。

今日の一冊はこちら↓

『エミリの小さな包丁』森沢明夫(著)

前に読んだ『夏美のホタル』が印象に残っていたので、別の作品も読んでみることに。

本書は都会で全てを失ってしまった主人公が、田舎の祖父との生活の中で再生してゆく物語。

漁港の町の豊かな自然と、美味しそうな魚料理の数々に癒されます。

祖父の言葉ではなく態度で示す優しさが沁みます!

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本の概要(あらすじ)

「人は、いい気分でいられるなら、どこに居たっていいんだ」

 

恋も仕事も居場所も、全てを失ってしまったエミリ。

 

どうしようもなくなった彼女が頼ったのは、10年以上も会っていない母方の祖父だった。

 

無口な祖父の優しさとおいしいごはんに癒され、ゆっくりと心を回復させてゆくエミリ。

 

もう一度前を向こうと決意した彼女に、祖父が贈ったものとはーー?

3つの特徴

15年ぶりの再会

都内のレストランで働いていた主人公のエミリ。

とある事情で心身ともにボロボロになってしまった彼女は、15年ぶりに母方の祖父のもとを訪れます。

都会から逃げてきたはいいものの、久々に会った祖父との二人暮らしは少し気まずい雰囲気の中スタート。

いくら家族とはいえ、10年以上も連絡すら取っていなかったのだからそりゃ気まずいですよね。

お互いにちょっと不器用ながらも、しだいに心を通わせていきます。

豊かな暮らし

祖父の家は、港の前の小高い丘に建つ古い木造平家。

祖母は他界しているので、祖父はこの家で一人で暮らしていました。

群青色の水平線と、その上に広がるコバルトブルーの空。

遠い蝉の声と、祖父の作った風鈴の涼しげな音。

都会にはない豊かな自然とのんびりとした空気が、エミリの心を落ち着かせてくれます。

早朝のコロ(犬)の散歩や、その途中でもらう新鮮な魚や野菜。

それらを使ったおいしいごはんと、祖父との釣り。

シンプルだけれど豊かな暮らし方に、なんだか羨ましくなってしまいました。

前半はゆったりとした時間が流れますが、エミリの友人が遊びに来たことにより、雲行きが怪しくなってーー?

新たな恋の予感も・・・!?

祖父の手料理と愛情

いろんな出会いや経験がエミリが立ち直らせてくれましたが、やはり祖父である大三さんの愛情が大きかったなと思いました。

古いけれど隅々まで綺麗に掃除された部屋や、突然始めた展望レストランでのアルバイト。

無口であまり多くを語らない大三さんですが、至るところでエミリに対する愛情が感じとれました。

中でも印象的なのは、大三さんの作る美味しそうな魚料理の数々。

カサゴの味噌汁に、アジの水なます。サバの炊かず飯に、サワラのマーマレード焼き。

漁港でとれた新鮮な魚を使った手作りごはんがいくつも登場します。

「誰かが自分のために作ってくれたごはん」は、傷ついた心には一番の薬ですよね。

祖父の優しさとおいしいごはんが、エミリを再生へと導いてくれます。

黒鯛の胡麻だれ茶漬けが食べたい!

本の感想

※今回はマイナスな感想を書いてしまっているので、未読の方はご注意ください。

『天国はまだ遠く』や『うつくしい人』のような”癒し系の作品”かなと思って読んでみましたが、個人的にはあまり心に響かなかった作品です。

 

・主人公や周囲の人をあまり好きになれなかった(祖父は好きです)。

・ストーリーも台詞も全体的に薄っぺらく感じられてしまった。

 

というのが、いまひとつと感じた理由だと思います。

 

前半は龍浦の青い空と海、そして祖父が作る魚料理に癒されましたが、友人の沙耶が登場してから一気に雰囲気が重たくなり。

 

こちらまで重い石を心に落とされたような気持ちになりました。

 

きれいでのどかな雰囲気だった龍浦も、沙耶の毒に侵されてどんどん黒くなっていき。

 

予想通りの展開ではありましたが、やっぱり気分がいいものではありませんね。

 

必要な要素だったのかもしれませんが、正直この部分はどうしても不快に感じてしまいました。

 

あともうひとつ引っかかったのが、おちゃらけキャラ・心平さんの独白シーン。

 

それまでは良い意味で「軽い人」という感じでしたが、このとき私の中では完全に「ただの軽薄な男」になり下がりました。

 

「できちゃったから」「責任をとって」なんて言葉は、例えフィクションの世界でもちょっと引いてしまいます。

 

何か深い事情があるような匂わせ方をしていたので、余計に「えっ……」と思ってしまいました。

 

本書はたぶん、個人的に引っ掛かる部分が多かったのだと思います。

 

たびたび出てくる教訓めいたような台詞も、個人的には自己啓発本を読んでいるみたいで少し鬱陶しいと感じてしまいました。

 

(※捻くれ者の意見です)

 

色々と正直に書いてしまいましたが、あくまでも相性の問題であって、私とは全く違った感想を持った方も大勢いると思います。

 

実際「癒された」という感想もとても多かったですし(というか私のような感想はまるで無かったです)。

 

「こんな風に感じた人もいるんだなぁ」くらいに思っていただければ幸いです。

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印象に残った言葉(名言)

「わたしを自在に動かせるのは、世界で唯一、わたしだけだから」

 

「幸せになることより、満足することの方が大事だよ」

 

「そもそも、常識なんてものは、誰かが勝手に作り出した「幻の縄」のようなものなのかもしれない。わたしたち凡人は、目に見えないその縄に、自由な思考と心をがんじがらめに縛られていることに気づかぬまま、漠然と息苦しい日々を過ごしているのではないだろうか」

 

「過去の失敗に学ばない人間は阿呆だけど、過去の失敗に呪縛されたまま生きている人間はもっと阿呆だよなって」

 

「人間って、ふたつのことを一度に考えることが出来ない生き物なんだって」

 

「自分の存在価値と、自分の人生の価値は、他人に判断させちゃだめだよ」

 

「周りを変える必要なんてない。自分の『うら』を変えれば、それがそのまま自分の人生を変えるってことだからな」

この本の総評

読みやすさ
(5.0)
ほんわか
(2.0)
癒し
(1.0)
読後感
(3.0)
総合評価
(3.0)

 

癒しを欲している方におすすめの作品

『天国はまだ遠く』/瀬尾まい子(著)

【No.96】ひとりの女性が再び自分の足で歩き出すまでを描いた、心にしみる旅立ちの物語『天国はまだ遠く』瀬尾 まいこ(著)

「うつくしい人』/西加奈子(著)

【No.99】あなたが誰かを美しいと思っている限り、あなたは誰かの美しい人『うつくしい人』 西 加奈子(著)

 

 

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