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【映画 No.1】〜お茶とともに生きる女性を描いた、黒木華さん・樹木希林さんの初共演作 〜 『日日是好日』

こんにちは、ぽっぽです。

今日の映画はこちら↓

『日日是好日』

原作:『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』森下 典子(著)

 

軽い気持ちで選んだ映画でしたが、始まってすぐに「お茶の世界」に引きこまれました。

 

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映画の概要(あらすじ)

「季節のように生きる

 

大学生の典子は、母の勧めと従姉妹の誘いで、お茶を習うことになった。

 

「ただものじゃない」と噂の、武田先生の茶道教室。

 

稽古初日。複雑な帛紗さばきや、細かい決まり事に苦戦する典子と美智子。

 

理由も意味もわからない所作に戸惑うふたりに、武田先生は「お茶はまず形から」と言います。

 

毎週土曜日のお茶の稽古。がんじがらめの決まり事の先にあったものとはーー?

 

お茶を通して気づいた、季節を五感で感じる歓び。

 

気づけば、私の心にはいつでも「お茶」があった。

 

主な登場人物

  • 典子(黒木華):主人公。真面目で理屈っぽく、おっちょこちょい。美智子とともに、お茶を習う。
  • 武田先生(樹木希林):茶道教室の先生。お茶だけでなく、人生の師匠としても典子を導いていく。
  • 美智子(多部未華子):典子の従姉妹。明るく素直。田舎から上京して東京で一人暮らしをしている。

 

3つの特徴

お茶との出会い

雨の日は、雨を聴く。五感を使って、全身で、その瞬間を味わう。雪の日は雪を見て、夏には夏の暑さを、冬には身の切れるような寒さを。

「大学生のうちに、一生をかけられる何かを見つけたい」

そう思って大学に入学した典子でしたが、自分が本当にやりたいことが見つけられないまま時間だけが過ぎてゆく毎日。

そんな典子が二十歳の春に出会ったのは、「お茶」だった。

とにかく意味や理由のわからない決まりごとが多く、戸惑うばかりのお茶の稽古。

そんなふたりを見て、武田先生は

「はじめに『形』を作っておいて、その入れ物に後から『心』が入るものなのよ」

と説明する。

お茶ってなんだかすごい大変、赤ちゃんになったみたいに何も知らない。私、続くかな・・・?

と不安になる典子だったが、それからも毎週土曜日に、武田先生のもとでお茶と向き合い続ける。

 

本物の自由

世の中には、「すぐわかるもの」と「すぐわからないもの」の二種類がある。すぐわかるものは、一度通り過ぎればそれで良い。けれど、すぐにわからないものは、長い時間をかけて、少しずつわかってくる。

大学卒業間近。美智子は貿易商社に就職することを決めたが、典子は出版社の試験に落ち、就職を諦める。

別々の道を歩むことになったふたり。

就職した美智子はお茶をやめてしまったが、典子は出版社でアルバイトをしながらお茶の稽古に通い続ける。

そしてお茶を習い始めてから二年が過ぎた頃、典子は梅雨と秋で雨の音が違うことに気がついた。

「瀧」という掛け軸をみて轟音を聞き、「文字を頭で読まないで、絵のように眺めればいいんだ」と発見した。

お湯の「とろとろ」という音と、水の「きらきら」という音の違いもわかるようになった。

がんじがらめの決まりごとの先には、本物の精神の自由があったのだ。

 

人生の転機

ここからが、ほんとうのはじまりなのかも。

お茶を習い始めてから十年。典子はさまざまな人生の転機をむかえていた。

美智子は田舎に戻って結婚し、子供を産み、しっかりと家庭に根を張って生きている。

どんどん先へ先へと進んでいってしまう美智子。

宙ぶらりんのままの典子は、ちゃんと就職をしようと中途採用試験を受けるが、失敗に終わる。

あっと言う間に三十歳。

お茶では高校生の女の子の才能を目の当たりにし、自信をなくしてしまう。

心の拠り所だったお茶にも、限界を感じはじめる典子。

武田先生にも「手がやけにごつく見える」「そろそろ工夫というものをしなさい」と痛い指摘をされてしまう。

私は不器用で機転も効かない。だから、ここにも居場所がない。

さらには、長年付き合っていた恋人の裏切りまでもが、典子をどん底へと叩き落とす。

それでも必死に厳しい冬に耐え、少しずつ穏やかな日々を取り戻していった典子に、ある決定的な出来事がーー

 

 

映画の感想

樹木希林さんの最期の出演作品でもあるこの映画。

 

物腰の柔らかさと包容力、所作の美しさはまるでほんとうのお茶の先生のようで、その一言一言には、豊かな人生経験をもつ樹木希林さんだからこその説得力がありました。

 

原作を読んでいないからかもしれませんが、どのキャストも違和感なく、ぴったりな役どころだったのではないかなと思います。

 

主人公の黒木華さんは、控えめでおとなしそうな印象が、静かなお茶室の雰囲気にぴったりでした。表情の演技がとても上手で、主人公の「いま、この瞬間」の感情が、表情を通して伝わってきました。

 

従姉妹役の多部未華子さんは、静かで穏やかなお茶の世界に、彩りを与えてくれていました。彼女がいることによって、物語にメリハリがついていたように感じます。

 

物語としては、お茶とは無縁に生きてきた人でも、お茶の奥深さや面白さを感じることができる。そんな作品でした。

 

知らないことばかりで学ぶことがたくさんありましたし、とても興味深かったです。

 

特に印象的だったのは、お茶の稽古の中で、主人公が自然の音の違いに気づくシーンです。

 

頭で考え過ぎずに、目の前のことに集中すること。五感を使って感じる季節の移ろい。

 

普段意識していないことを改めて大事にしたいな、映画を見終わった後、そんなふうに思いました。

 

 

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この映画の総評

観やすさ
(5.0)
雰囲気
(4.0)
キャスト
(4.0)
お茶
(5.0)
総合評価
(4.0)

 

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