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コーダの視点でろう者の世界を描いた社会派ミステリー小説『デフ・ヴォイス』丸山正樹(著)

こんにちは、ぽっぽです。

234冊目はこちら↓

『デフ・ヴォイス』丸山正樹(著)

聴こえる世界と、聴こえない世界。

その両方を生きる「コーダ」の視点で描かれた、社会派ミステリー小説。

ろう者独自の文化や手話についてなど、専門的な内容を織り交ぜながらも、とても読みやすい一冊でした。

草彅剛さん主演でNHKドラマ化され、韓国映画化も決定している作品。

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本の概要(あらすじ)

「おじさんは、私たちの味方?それとも敵?」

高校を卒業してからおよそ二十年、事務職の公務員として働いてきた荒井尚人。

とある理由で仕事を辞めた彼は、再就職活動に苦戦していた。

仕方なく唯一の技能を活かして手話通訳士になったものの、ろう者と関わることへの複雑な思いは消えないまま。

しかし、そんな彼のもとにとある法廷通訳の依頼が舞い込んできてーー。

過去と現在、二つの事件が交錯する社会派ミステリー小説。

この本を推したい人

本書はこんな人たちに推したい本です↓

  • 「コーダ(CODA)」という言葉を初めて目にした方
  • ろう者独自の文化や日本手話に興味がある方
  • 知らない世界を知るきっかけをもらいたい方

本の感想

社会派ミステリー

本書の主人公は、コーダである荒井尚人。

ろうの両親と兄を持つ彼は、子どもの頃からコーダ特有の孤独や苦悩を抱えて生きてきました。

それ故にろう者と距離を置いて生きてきた荒井ですが、再就職先を探す中で、手話通訳士として働くことを決意します。

そして彼はひとりのろう者の法廷通訳を任され、とある過去の事件とも対峙することとなりーー

という、ろう者ではなくコーダの視点で描かれた物語です。

(コーダという言葉を知らない方は、ぜひ本書を読んでみてください)

ミステリーということで、痛ましい事件や悲しい背景などが散りばめられているものの、決して悲観的な結末ではなく。

事件として描いていることで、「権利」という側面でも、ろう者と聴者の間には大きな開きがあるのだということを気づかせてくれる内容になっています。

自分はろう者と聴者、どちらなのか?という迷いを抱きながらも、あくまで中立な立場であろうとする主人公。

彼はコーダでありながらも、決して感情的にろう者の味方をするわけではありません。

不利な立場にあるろう者に寄り添いながら、正確に言葉を伝えようとする。

当事者に限りなく近い人間の視点を通して描かれていることが、本書の一番のポイントなのかなと感じました。

コーダ特有の生きづらさ

ミステリーとしての読み応えはさることながら、やはり特筆すべきはコーダならではの生きづらさや葛藤。

特に主人公の子ども時代の描写は、読んでいてとてもつらかったです。

家族の中で、聴こえるのは自分だけ。

幼いころから主人公は「家族と世間」との「通訳」を任されてきました。

買い物に行ったときも、外食をしたときも。ときには銀行や役所でも。

外に出れば、当たり前のように聴者である主人公を頼る家族たち。

けれど彼にとって一番つらかったのは、父親の検査結果を聞きに行った病院での出来事。

十一歳の子どもが担うには、あまりに重すぎる「通訳」でした。

聴こえる世界と聴こえない世界、ふたつの世界を生きるコーダ。

しかし、そのどちらからも理解されない生きづらさを抱えているという事実に、胸が苦しくなり。

「自分はろう者と聴者、どちら側の人間なのか?」

主人公が何度も繰り返してきたこの自問自答と、事件の真相解明の末にたどり着いた答えとはーー。

「知ること」の大切さ

本書を読了後、私は『コーダ あいのうた』という映画を観ました。

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こちらはコーダの女の子が主人公の物語なので、ぜひ本書と合わせて観て欲しいです。

と、思っていたのですが……

聴者である私がコーダやろう者について描いた作品を、手放しで賞賛したり、気軽に人にすすめてもいいものなのだろうか。

そんな疑問が時間が経つにつれ、ふつふつと湧いてきました。

「読んでよかった、観てよかった」という気持ちはほんとうだけれど、それは私が聴者だからなのかもしれない。

当事者でもなく、当事者に近い立場でもない自分が、本で知識だけを得て知った気になっているのではないか。

そんな複雑な気持ちがあるのも事実です。

でも私はやっぱり、この本に出会えてよかったと思っています。

本書を読み、映画を観て、これまで知らなかったことを僅かながらでも知ることができた。

そのことが、私にとってはとても重要だと思えるからです。

知識を得るということは、これまで気づかなかったことに、目を向けるきっかけにもなってくれるということ。

例えば私が本書を読んで改めて考えたのは、コロナ禍でのマスク着用問題。

「日本手話」を言語とするろう者や手話通訳士の方々は、どれほどの不安や苦労を強いられたのか。

当時は気づきもしなかったその事実に、今更ながら愕然としました。

(日本手話は手の動きだけでなく、口や表情の動きなども重要な要素)

また、読唇術をコミュニケーション手段の一つとして使う人にとっても、口元を隠してしまうマスクは大問題だったと思います。

私は当時から、なんらかの事情でマスクを着用できない人たちもいるだろうとは思っていました。

(感覚過敏で着けられない人もいるということは、SNSでも話題になっていた気がします)

けれど、マスクを着けられないのではなく、着けることでコミュニケーションに困る人がいることについては、今回初めて気づかされ。

これはきっと、本書を読まなければ考えもしなかったことだと思います。

偏見や差別は、きっと「無知」によるものがほとんど。

もし日本手話についての知識が少しでもあれば。

正しく言葉を伝えるため、コロナ禍にあえてマスクを外して通訳をしていた手話通訳士を、無責任に批判する人はいなかったのではないでしょうか。

人間はきっと、知らないことに想像力をはたらかせることができないのだと思います。

知らないから想像ができないし、それが無意識に差別や偏見につながることもある。

けれど大事なのは、自分の中に生まれてしまった差別心とどう向き合うのか。

それにはきっと「知る」ということが必要不可欠なのだと思います。

だからこそ、本や映画などを通して、まずは少しでも「知る」ことに意味があるのではないか。

そしてそれを機に、関心を持って自分なりに考えたり調べたりすることが大切なのではないか。

私はそんなふうに考えています。

長々と書き連ねてしまいましたが、私はやっぱり本書をいろんな人に読んでみてほしいなと思いました。

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印象に残った言葉

「手話通訳には確かに技術も必要ですが、心が通わなければできない仕事であると私は思っています」

 

「聴こえないのだ、とその時初めて荒井は思った。この人たちには、外の雨の音が聴こえないのだ。そして、僕だけが聴こえるのだ。僕だけが家族と違うんだーー」

 

「ああ、お母さんは聴こえないんだ。遠ざかっていく後ろ姿を見ながら、荒井はそのことを思い知った。同時に、学びもした。転んでも泣いても、誰も助けてはくれないのだと」

 

「<私は常に><「損なわれた子」だったんです>」

 

「その主張の中心は、それまで「障害者」という病理的視点からのみしか語られていなかったろう者を、「独自の言語と文化を持つ集団」としてとらえ直したところにある」

 

「ろう者にとっての言葉とはあくまで「日本手話」のことであり「日本語」は「第二言語」に過ぎない」

 

「ああ、自分は一人ではなかったのだーー」

 

「なまじっか少しでも口話法を使ったりすると、奴らは、俺たちが口の動きを読めると勝手に思い込むからな。実際にはほとんど分かりゃしないよ。分かったり振りをしているだけだ」

 

「彼らの言葉を、彼らの思いを正確に通訳できる人間がいて、それでようやく法の下の平等が実現するのだ。彼らの沈黙の声を皆に聴こえるように届けること。それこそが、自分がなすべきことなのだ」

 

「その時は、あなたに通訳してくれなんて頼まない。私たちがーー私と美和が、あなたたちの言葉を覚える」

この本の総評

読みやすさ
(5.0)
共感
(4.0)
個性
(5.0)
読後感
(4.0)
総合評価
(4.0)

 

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