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【No.92】〜京都の仕出し弁当屋を舞台に紡がれる、美味しくて優しい物語〜 『ちどり亭にようこそ〜京都の小さなお弁当屋さん〜』十三湊(著)

こんにちは、ぽっぽです。

今日の一冊はこちら↓

『ちどり亭にようこそ〜京都の小さなお弁当屋さん〜』十三湊(著)

色とりどりのお弁当に癒される一冊。

本の概要(あらすじ)

「お見合いがライフワークなの」

 

昔ながらの店と家屋が残る姉小路通り沿いにある、小さな仕出し弁当屋「ちどり亭」。

 

店主の花柚(はなゆ)さんは二十代の美しい女性だが、毎週お見合いをしては失敗している。

 

そんな彼女が丁寧に作り上げるお弁当は、心にも体にも優しい。

 

これは「ちどり亭」を舞台に紡がれる、美味しくて幸せな物語ーー

3つの特徴

昔ながらの伝統や文化

ちょっと浮世離れしているちどり亭の店主・花柚さんは、実はたいそうな旧家のご令嬢。

利益重視とはいえない経営の仕方は、店の土地と建物が実家の持ち物だからなのだ。

裕福な家のお嬢様というと<高飛車でわがまなイメージ>か<のんびりと優しいイメージ>かに分かれそうですが、花柚さんは圧倒的後者。

小柄で愛くるしい、優しくてほがらかな花柚さん。

現代では希薄になりつつある、日本文化や伝統行事なども大切にしていて、それがお弁当にもよく表れています。

面倒な伝統や決まりごとを大事に守っていこうとする姿勢や、料理に対する向き合いかた。

花柚さんを見ていると思わず背筋が伸びて、自分の暮らしを見直したくなります。

由緒正しい家柄の娘、というのが良い意味でちどり亭の魅力にもつながっていました。

「食べ物を全部人任せにしてちゃだめ!自分で自分の生活をオーガナイズしなさい

季節感あふれるお弁当

ちどり亭で販売しているお弁当は三種類のみ。

日替わり弁当・日替わり弁当ミニ・おむすびセット。

丹精込めてつくられる「量より質」を重視したお弁当は、心にも体にも優しいのだ。

色鮮やかな豆ごはんや、桜のおむすび淡い生成色の筍ごはんたらの芽と空豆と菜の花の天ぷら・・・

想像するだけでうっとりしてしまうような、季節感あふれる美しいお弁当。

お店で販売するお弁当だけでなく、アレルギーのある子でも食べられるお花見弁当や、大事な接待でもてなすお弁当、結婚祝いのためのお弁当など、バラエティに富んだ中身になっています。

ちょっと頑張れば作れるようなメニューもたくさんあるので、お弁当づくりの参考にもできそうです。

お弁当づくりのコツ

具体的なレシピは載っていませんが、実際に真似できそうなちょっとしたコツがさりげなく書かれています。

・時間が経ってもツヤのあるご飯を炊く方法。

・ほうれん草のお浸しが水っぽくならないためのコツ。

・オムライスの卵をふわふわにするポイント。

・ジューシーなハンバーグに仕上げる方法。

・おいしい天ぷらを揚げるコツ。

どれも手間がかかることではなく、ちょっとした工夫でさらに美味しくなるようなコツなので、すぐにでも試してみることができます。

作ったことのある方はわかると思いますが、家で食べるご飯と違って、お弁当というのはとにかく制約の多い面倒なもの。

彩りや味付け、痛みやすさや栄養バランス。なおかつ見た目の美しさも求められる厄介なものです。

限られた予算や時間の中でそれを作る。何度も何度も。無償で。誰かのために。

それを繰り返していると、気合十分で始めたはずのお弁当づくりが、だんだんと「楽しい」から「面倒」なことへ。

本書では、そんなお弁当づくりの大変さも理解したうえで、「これならできそう、今度やってみよう」そう思える魅力がたくさん詰まっています。

押しつけがましさが全くなく、素直に心に入ってくるので誰が読んでもほっこりと優しい気持ちになれるはず。

丁寧に料理と向き合いたくなる、初心を思い出させてくれるような一冊でした。

本の感想

本書は「料理」の中でも特に「お弁当」にフォーカスしていて、個人的にはそこに惹かれました。

 

私は料理をするのは好きですが、お弁当づくりはちょっと苦手。(というか、お弁当が苦手)

 

お弁当ときくと、子どもの頃に食べていたスーパーやコンビニの冷たいお弁当が頭に浮かびます。

 

学校に持って行っていたのも、自分で冷凍食品とご飯を詰めただけの美味しいとは言いがたいお弁当。

 

クラスの子たちの手作りで華やかなお弁当が羨ましくて。

 

そんな彼女たちのお弁当を横目に、コソコソと味のしない冷たいお弁当を食べていました。

 

お弁当は家庭そのもの。家族にどれだけ手をかけてもらっているか、愛されているか、それが人に見える形であらわれる。

という言葉には、ほんとうにその通りだなぁと思いました。

 

そんな私の寂しいお弁当人生とは真逆の、色とりどりで綺麗な美味しいお弁当たち。

 

その魅力と同時に大変さも伝えてくれているので、毎日お弁当づくりを頑張っている方は共感できると思います。

 

キャラクター設定も程良くて、嫌な人が出てこないほっこりとした安心感があります。

 

気軽に読めるけれど、人生においての大切なエッセンスが詰まっている、そんな作品でした。

 

印象に残った言葉(名言)

「何かをなし遂げようと思うなら、記録をつけることよ」

 

「何があってもゆるがないような、軸みたいなものがあるといいなと思ったの。他の人の都合で左右されない、生活する手段みたいなもの」

 

「お弁当は、家を出た家族が遠く離れたところで食べることを考えて作ったものでしょう。持ち運べる『家庭』なのよね。自分のためのお弁当だって、未来の自分のための思いやりなの」

 

「おいしいものを食べたら問題が解決するなんて、そんなに人生は簡単じゃないでしょ。でもね、食べたものは絶対無駄にならないの」

 

「体と心のことをちゃんと考えて、自分のためだけにごはんを作ってもらえる人なんて、本当はそんなに多くない」

 

「誰かのために生きてはいけないよ。『誰かのために』は簡単に『誰かのせいで』に入れ替わってしまうんだから。一生のことを、誰かのために我慢してはいけないんだよ」

この本の総評

読みやすさ
(5.0)
雰囲気
(4.0)
お弁当
(5.0)
読後感
(4.0)
総合評価
(4.0)

 

>>その他料理小説はこちら

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