今週おすすめの一冊

【No.197】覆面作家による話題のデビュー作! 『ルビンの壺が割れた』宿野かほる(著)

こんにちは、ぽっぽです。

今日の一冊はこちら↓

『ルビンの壺が割れた』宿野かほる(著)

覆面作家・宿野かほるさんによるデビュー作。

一時期話題沸騰となっていたのでご存知の方も多いかもしれませんね。

まさに「ルビンの壺」を小説で表現したかのような内容でした。

「衝撃の結末!」「大どんでん返し!」などと謳われている作品ですが、この大袈裟な表現が期待値を上げ過ぎてしまっているのではないかと。

個人的には結末よりも過程に注目して、印象の変化を楽しんでみてほしいなと思いました!

あまり過度な期待を持たずに読んでみてください!

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本の概要(あらすじ)

「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」

 

メッセージの送信先は、大学時代に出会い結婚の約束までしたかつての恋人。

 

Facebookで偶然彼女を見つけた男は、当時の思い出や近況などを綴ったメッセージを彼女に送った。

 

何通目かで返信があり、ぎこちないながらも始まるメッセージのやりとり。

 

どこかノスタルジックで甘やかな気配漂う内容だったが、しだいに不穏な変容を見せ始め……。

 

先の読めない展開の先に待ち受けている結末とはーー?

3つの特徴

メッセージだけで展開する物語

本書はFacebookのメッセージだけで物語が展開していく構成。

実際に会うわけでも直接言葉を交わすわけでもなく、最初から最後まで一貫してメッセージ形式のみで綴られています。

手紙形式で進行する物語は昔からあると思いますが、「Facebookのメッセージ」というのが現代的ですよね。

平易な文章とテンポ感の良さも相まって、最後まで一気に読んでしまいました。

ボリュームも少なくシンプルな構成なので、普段本を読まない方でもサラッと読めるはず。

一応ミステリーに分類はしましたが、実際にジャンル分けするのは難しく「なんともいえない」の一言に尽きます。

タイトルの通り、まるで「ルビンの壺」のようにころころと印象が変化していく物語でした。

印象の変化

昔別れた女性を偶然Facebookで見つけた男が、感傷に浸りながらメッセージを送るところから物語は始まります。

最初に感じた印象は、かつて恋人だった男女によるノスタルジックな「恋愛小説」

しかし幾度かのメッセージのやりとりから、女性が結婚式の直前に男の前から突如姿を消した過去が明らかになります。

ふたりの間に何があったのか?なぜ彼女は突然いなくなったのか?

甘やかな恋愛小説から一転、不可解な「ミステリー」へと変貌を遂げます。

彼女をなじるわけでもなく、ただひたすらに当時に思い出を綴るばかりの男のメッセージにはある違和感が。

少しずつ過去が明らかになっていくものの、先の読めない展開に漂う緊張感はまるで「サスペンス」

そして終盤にかけてはゾワっと恐ろしい「ホラー」へと着地します。(オカルト系ではありませんが)

恋愛、ミステリー、サスペンス、ホラーと、読んでいくにつれてだんだんと印象が変わっていく作品。

何かをきっかけにガラッと変わるわけではありませんが、徐々に見えてくる世界が違ってくるというか。

個人的にはその変化を楽しめるところが本書の一番の魅力だなと感じました。

唐突なラスト

話が見えてきたところで唐突に終わってしまうので、ちょっと驚きました。

ネタバレ防止のため詳しくは書きませんが、「え、これで終わり?」と思った方も多いのではないでしょうか。

衝撃的なラストやどんでん返し的な結末を期待していた方には物足りないかもしれませんね。

個人的にはオチを期待して読んでいたわけではないので、拍子抜けはしましたがガッカリはしませんでした。

このラストが評価の分かれ道になっているようですが、私はむしろ終盤に持ってくるまでの過程の方が魅力的な作品なのかなと。

オチを重視する方向けではないかもしれませんが、好きな人は好きな作風だと思います。

著者の二作目の作品『はるか』にも興味が湧きました!

本の感想

「新潮文庫の100冊」の中の一冊。本屋さんで見かけてずっと気になっていました。

 

見かけたことのない著者だなと思っていましたが、2017年に本書でデビューをした覆面作家さんなのだとか。

 

まず印象的だったのが、メッセージ形式のみというシンプルな設定。

 

他にもこういった形式の作品は多くありますが、普段あまり読まないので新鮮に感じました。

 

核心に辿り着くまで幾度もやりとりを繰り返しますが、特にもたつく感じはなく。

 

先の展開が気になるので、ついついページをめくる手が止まらなくなります。

 

<Facebookのメッセージでやりとり>というリアルな設定ですが、内容的にはリアリティを追求しないで読んだ方が楽しめるかと。

 

かなり賛否や好みは分かれそうな作品ではありますが、個人的にはこの独特の気持ち悪さや不穏な空気感はけっこう好きです。

 

かなり話題になっている(いた?)作品のようですが、先入観や期待を持たずに読んだ方が楽しめるタイプの小説なのではないかなと思いました。

 

話題になるとどうしてもいろんな感想が目や耳に入ってくるので難しいですけどね。

 

サラッと読めるのでまだ読んでいない方はぜひ読んでみてください。

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印象に残った言葉(名言)

「私は彼女の涙ながらの懺悔を聞きながら、女というものは誰もが天性の演技力を持っているんだなとぼんやりと思ったものです」

 

「逆説的な言い方になりますが、私が彼女を真剣に愛していたなら、彼女の行為は決して許せなかったでしょう。強い愛はしばしば寛容ではないし、必要以上の怒りを伴うものだからです」

 

「許すという言い方は、はなはだ不愉快です。私は水谷様に許されないといけないようなことをしましたか」

この本の総評

読みやすさ
(5.0)
雰囲気
(4.0)
展開
(4.0)
ラスト
(2.0)
総合評価
(4.0)

 

 

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