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【No.104】〜おとぎの国の殺人事件『アリス殺し』にまさかの続編!恐怖×驚愕ふたたび〜 『クララ殺し』 小林 泰三(著)

こんにちは、ぽっぽです。

今日の一冊はこちら↓

『クララ殺し』 小林 泰三(著)

今回は小林泰三さんの大人気シリーズ第二弾、『クララ殺し』。

前作の『アリス殺し』の不気味な世界観と論理的ミステリーに惹かれ、今作も読んでみました。

基本的な設定は引き継いでいるものの、<蜥蜴のビル/井森>以外のキャラクターは一新されています。

「ホフマン宇宙」で本体が死ぬと、「地球」のアーヴァタールも死ぬ?

不思議の国の悪夢、ふたたび!

いきなり『クララ 殺し』から読むと設定を理解するのが大変かも?まずは『アリス殺し』を読むのがおすすめ!

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>>「アリス殺し」のレビューはこちら

 

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本の概要(あらすじ)

「不思議の国以外の夢を見てしまった」

 

地球でも、不思議の国でもない、第三の世界。

 

井森はある晩夢の中で、不思議の国ではない、別の世界へと迷い込んだ。

 

そこで出会ったのは、車椅子の美少女・クララとお爺さんと呼ばれる老人。

 

翌朝大学に向かうと、校門の前でクララと同じ姿をした少女に呼び止められた。

 

何者かに命を狙われているという彼女に頼まれ、ふたつの世界で事件の捜査をはじめた井森。

 

おとぎの国の殺人事件『アリス殺し』にまさかの続編が登場!

3つの特徴

「メルヘン×ミステリー」第二弾

本書は「アリス殺し」の続編となる物語。ただし、続編といっても内容自体は独立しています。

前作に引き続き登場するのは、<蜥蜴のビル/井森>。

前作では主人公のいる『地球』と、夢でみる「不思議の国」が「アーヴァタール」という概念で繋がっていました。

<井森>は地球では大学院生ですが、「不思議の国」では蜥蜴のビルとして登場します。

つまり、井森はビルの「アーヴァタール」でもあるということ。人格や思考は異なるものの、お互いに夢で繋がっていて、記憶を共有することもできます。

そして重要なのは、本体が死んでしまうと、アーヴァタールも死んでしまうということ。(ex.不思議の国でビルが死ぬと、地球の井森も死ぬ)

この設定は、本作でも引き継がれています。

ふたつの世界で並行してしておこる、奇妙な殺人事件。

今回は前作以上に「本体とアーヴァタール」をリンクさせるのが難しいかもしれません。

モチーフとなった作品 ※若干ネタバレあり

今回ビルが迷い込んだのは、不思議の国とはまた別の、アルプスのような山脈ときれいな湖が広がる世界。

「ホフマン宇宙」と呼ばれるその世界で出会ったのは、車椅子の少女・クララとお爺さんと呼ばれる老人。

不思議の国以外の夢をみたことに気づいた井森は、翌日大学で夢に出てきたクララと老人そっくりのふたりと出会います。

どうやら、「ホフマン宇宙」と「地球」もアーヴァタールの概念でリンクしている模様。

ところで、前作のモチーフは『不思議の国のアリス』でしたが、今作のモチーフは何でしょうか?

アルプスのような山脈と湖、車椅子の少女と老人、クララという名前・・・

おそらく多くの人がピンとくるのは「クララが立った!」の『アルプスの少女ハイジ』ではないでしょうか。

私も読み始めてしばらくはそう思っていました。が、どこか違う。

老人がドロッセルマイアーと名乗ったときに、あれ?そんな名前だったっけ?という疑問が。

いくら読んでもハイジやペーター、ヨーゼフは出てこないし、なにやら知らない名前がたくさん登場する。

そう、実はこれ、『アルプスの少女ハイジ』がモチーフではないのです。

(構想の段階では、『アルプスの少女ハイジ』をモチーフにした『ハイジ殺し』というアイデアだったそうです)

「クララが殺った!クララが殺った!」

今回モチーフとなったのは、ドイツ作家エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマンの四作品

(「黄金の壺」「くるみ割り人形と鼠の王様」「砂男」「マドモアゼル・ド・スキュデリ」)

前作の『不思議の国のアリス』は多くの人に知られている作品ですが、今作のモチーフでピンとくる人は少ないと思います。

今回もみんなが知っている有名作品でくると思っていたので、すっかり騙されました。

モチーフについては、あらかじめ知っているに越したことはありませんが、未読でも特に問題なく読むことができます。

巻末にこれら四作品の簡単なあらすじが載っているので、まずは本編を読んでからあらすじを参照し、再度本編を読み返してみるのがおすすめです。

噛み合わない会話

前作ではモチーフとなった『不思議の国のアリス』特有の「堂々巡りの会話」が至る所に散りばめられていましたが、今作ではビルを中心とする「噛み合わない会話」が頻発します。

井森はいたって普通の大学院生なのですが、彼の本体である蜥蜴のビルは、周囲が呆れるほどのおバカさん。

ビルがいることでしょっちゅう会話が途切れ、ややこしくなり、前に進まなくなるのでもどかしいことこの上ないです。

前作の「堂々巡りの会話」を苦手だと感じた方は、もしかしたら今回の噛み合わない会話にも抵抗感があるかもしれません。

私はビルのおバカな会話が結構好きで、特に序盤のクララとのこのやり取りがなぜかツボに入ってしまいました。

「名前ならあるよ。『ビル』っていうんだよ、人さん」

「教えてくれてありがとう、ビル。ところで、わたしにも名前があるのよ」

「え!?本当かい?奇遇だね。名前があるなんて、僕と一緒だよ、人さん」

「だから、『人さん』じゃなくて、名前で読んで頂戴、ビル」

「ああ。わかったよ、名前」

「そうじゃなくて、わたしの名前よ。クララと呼んで」

思わずクスッとなるビルの珍発言が満載です!

本の感想

前作はモチーフが『不思議の国のアリス』なのでイメージしやすかったのですが、今作はモチーフとなる作品を知らなかったので、ちょっとイメージがしづらかったです。

 

前回のような大どんでん返し的な展開はありませんでしたが、ミステリーとしての難しさは増しているように感じました。

 

本体とアーヴァタールの対応についてはだいたい予想通りでしたが、登場人物も多いので前回以上に複雑でややこしいと思います。

 

前回は恐ろしく悲惨な目にあったビルですが、今回は「おい!何度目だよ!」と思わずツッコミたくなるような展開も。

 

全体的に間抜けなビルのコミカルさが際立っていて、前作の不気味でグロテスクな要素は控えめでした。

 

『アリス殺し』『クララ 殺し』

 

どちらが好きかは好みが分かれそうですが、馴染みがあるぶん読みやすいのは『アリス殺し』だと思います。

 

『アリス殺し』は不思議の国の独特な世界観と大どんでん返し『クララ 殺し』は複雑怪奇なミステリーを楽しむ、という感じ。

 

次作『ドロシイ殺し』ではどんな驚きが待っているのか楽しみです。

 

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この本の総評

読みやすさ
(3.0)
雰囲気
(4.0)
ミステリー
(4.0)
メルヘン
(3.0)
総合評価
(3.5)

 

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