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【映画 No.7】史上最悪のダメ総理が、記憶をなくして生まれ変わる!?『記憶にございません!』

こんにちは、ぽっぽです。

今日の映画はこちら↓

『記憶にございません!』 監督・脚本: 三谷幸喜

三谷幸喜監督の『ステキな金縛り』は大好きなのですが、他の作品はあまり観たことがなかったので、今回観てみることにしました。

政治批判的な映画なのかと思いきや、真っ直ぐで気持ちの良い映画だったので、とても観やすかったです。

コミカルな要素もたくさん詰まっているので、たくさん笑って元気になりたい方にもおすすめです!

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映画の概要(あらすじ)

「記憶にございません!」

 

史上最悪のダメ総理と言われ、前代未聞の支持率”2.3%”を叩き出した黒田総理大臣。

 

国民に石を投げられ、病院で目覚めると一切の記憶がなくなっていた。

 

混乱を避けるため、国民や家族には記憶喪失になったことを隠したままにすることに。

 

真実を知る三人の秘書官に支えられながら、総理大臣としての公務を続けることになったが・・・?

主な登場人物

  • 黒田啓介(中井貴一):平成史上最悪の総理大臣。頭に石を投げられ、記憶をなくしてしまう。
  • 井坂(ディーン・フジオカ):首相秘書官。
  • 番場のぞみ(小池栄子):事務秘書官。
  • 鶴丸大悟(草刈正雄):悪徳な官房長官。
  • 古都祐(佐藤浩一):フリーライター。
  • 黒田聡子(石田ゆり子):総理夫人。
  • 寿賀(斉藤由貴):家政婦さん。
  • 大関平太郎(田中圭):総理を保護した警察官。
  • スーザン・セントジェームス・ナリカワ(木村佳乃):アメリカ初の日系女性大統領。

3つの特徴

記憶喪失の総理大臣

国民から嫌われまくっている、ダメ総理こと黒田総理。

ある時、国民に投げられた石が頭に直撃し、病院で目が覚めると記憶喪失に。

自分が総理大臣だということも、家族のことも、すべて忘れてしまった総理。

これまでの身勝手さが嘘のように、一転して良い人になってしまいます。

国民はもちろん、家族にさえも記憶喪失のことを隠すことに。

急に良い人になったので、不審がる周囲の人々。

「ありがとう」とお礼を言っただけで驚愕の表情をされていたよ!

頼れる秘書官の支えでなんとか日々の公務をこなすものの、アメリカ大統領が来日することになりーー?

個性豊かなキャスティング

豪華な俳優陣が起用されている今作。

それぞれの持ち味を存分に引き出しつつ、新たな魅力を教えてくれるような、そんな配役でした。

主人公役の中井貴一さんは、「誠実」で「コミカル」な演技に定評があるイメージ。

その持ち味が、記憶喪失後の真面目な総理の演技で発揮されていました。

ダメ総理の黒い演技も好きだけど、やっぱり誠実な総理役の方がしっくりくるね!

女優陣の演技も光っていて、個人的には家政婦役の斉藤由貴さんのマイペースっぷりがツボでした。

そして今作でいちばん驚いたのが、ニュースキャスター役で登場した有働由美子さん。

本人のイメージからかけ離れた茶髪と濃い化粧に、一瞬誰だかわかりませんでした。

<アメリカの深夜のニュースショーに登場する無駄に刺激的で化粧が濃いキャスター>というイメージの役だそうですよ。

役者さんの隠れた魅力を引き出せるのも、監督である三谷幸喜さんの手腕なのかなと思いました。

くすっと笑えるコミカルさ

都合が悪いことを「記憶にございません!」で済ませるダメ総理が、本当に「記憶にございません・・・」という状態になるという設定がまずおもしろいですよね。

そして、記憶がなくても案外なんとかなってしまっているのがまたおかしい。

日本の政治を皮肉るような内容なのかと思いきや、意外とそういう方向性ではなかったです。

記憶をなくした総理が一から政治を学び直し、これまでの非を認めて国民に謝罪し、日本の政治を変えようと奔走する。

現実でもこういった誠実さをほんのひとかけらでも見せてもらえれば、政治家に対する国民の目も変わるだろうに・・・。

あちらこちらにくすっと笑える場面が散らばっていますが、予想していたよりも滑稽さは控えめ。

もっとドタバタ感満載のコメディを想像していました。

盛り上がりや派手さを期待する人は物足りなく感じるかもしれませんが、誠実で真っ直ぐで笑えるコメディ映画です。

映画の感想

久しぶりに観た三谷幸喜さんの映画。

 

上映されていた頃はあまり興味がなかったのですが、笑える映画が観たいなと思って選びました。

 

『ステキな金縛り』を超えるほどではありませんが、明るい気持ちになれる楽しい映画です。

 

今の日本にも、こんな誠実な総理大臣がいてくれたら・・・と思わずにはいられませんでした。

 

もし記憶喪失で良い方向に変わってくれるのなら、国民全員で政治家たちに石を投げつけたいですね。

 

一ミリもその可能性がないと思ってしまっているのが、悲しい現実ですが。

 

まぁせめて映画の中だけでも、総理大臣のあるべき姿を観ることができて、少しスカッとしました。

 

こんな世の中だからこそ、こういう作品も必要なのかもしれませんね。

 

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この映画の総評

ストーリー
(4.0)
配役
(4.0)
コメディ
(4.0)
爽快さ
(3.0)
総合評価
(4.0)

 

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