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【No.117】〜足の魅力に取り憑かれた男の、狂気の満ちた論理の世界〜 『足』 二宮 敦人(著)

こんにちは、ぽっぽです。

今日の一冊はこちら↓

『足』 二宮 敦人(著)

『最後の医者は桜を見上げて君を想う』を読んで二宮さんを知り、今回Kindleで他の作品も見つけたので読んでみました。

前回読んだ作品とは全く違う作風の物語に驚きましたが、元々はホラー小説を中心に手掛けているようなので、こちらが本来の作風なのかな?

好き嫌いがはっきりと分かれるような作品でしたが、私はこちらの作風の方が好きです!

あなたも「足のある生活」、始めてみませんか?

ホラーちっくな作風が好きな方におすすめ!

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本の概要(あらすじ)

「あなたの足、もらえませんか」

 

足がある生活の良さを、想像してみてほしい。

 

足とはふくらはぎや太腿のことを指しているのではない。

 

くるぶしの下からつま先までの部分だ。

 

こいつがあるだけで、潤いのない生活は一変するだろう。

 

階段に置いてみたり、カーテンレールに載せてみたり、玄関に靴と一緒に並べてみたり。

 

足の活用法と楽しみ方は、無限にあるのだ。

 

さあ、切り離してまじまじと観察してみよう。

3つの特徴

Kindle限定

ページ数や内容の関係上、出版社を通さずにKindle版という形で出した作品だそうです。

あらすじを見てぎょっとした方もしるかもしれませんが、これは紛れもなく「足」について語った作品。

足のある生活の良さについて、その活用法や楽しみ方、入手方法までもがここには書かれています。

足への狂気じみた執着に、独特の論理、シュールな雰囲気と、少しの怖さ。

私のようにハマってしまう人もいれば、ドン引きする人もいるかもしれません。

かなり人を選ぶ作品ではありますが、ぜひ一度読んでみて欲しいです。

個人的にはこういう作風大好き!

足のある生活の魅力

三通の手紙という形式を用いて語られる、「足」にまつわるあれこれ。

一通目は「足のある生活の良さ」について語る主人公の男性。

二通目はそんな彼を優しい人なのだと語る主人公の妻。

三通目は足に障碍があるふたりの子ども。

一通目では明かされていない部分が、二通目以降で徐々に明かされていきます。

猟奇的とも、サイコパスとも違う。

やたら説得力のある力強い文章が、まるで洗脳のように現実とフィクションの境界を曖昧にしていきます。

理由もなく好きなものが、あなたにはありますか?

強いメッセージ性

自分でストーリーを作るべきなのだ。与えられるだけの人間になってはならない。

君は支配されてはならない。

受動的なストーリーを否定し、足のある生活を提唱する主人公。

足の魅力についてはさることながら、本作の核となっているのは<能動的にストーリーを紡いでいくべきである>という信念。

本作を読んで、自分は納得のいくストーリーが与えられるのをただ待っている側の人間だったのだと痛感しました。

自分の頭で考えることもせず、ただおさまりの良いストーリーを求めすぎていたのだと。

主人公が凡愚どもと呼ぶ人間と同様に、私も「足の入手方法」が語られるのを待ってしまっていました。

読み進めれば、そのうち説明されるはずだと。

これまでの与えられるだけのストーリーに満足していてはいけない。

「足」という題材だけでこれほどの物語が引き出せる著者のように、私たちもきっと自分自身でストーリーを作ることができるはずだ。

本の感想

私も足が欲しい。自分だけの足が。

 

一番最初に手に入れるのは、女性の足がいい。

 

白くてスベスベしていて、できれば横幅の狭い、ほっそりとした足。

 

滑らかでひんやりと冷たいその足は、撫で心地も申し分なさそうだ。

 

季節や気分に合わせて、その足の爪にきれいなネイルを施すのもいいかもしれない。

 

自分の足の爪を塗るのは苦手だが、人の足だと塗りやすそうだ。

 

きっと華やかに生活を彩ってくれるだろう。

 

次に入手したいのは、子どもの足だ。

 

手にひらにすっぽり収まるくらいのサイズ感がいい。

 

小さな足がちょこんと棚の上に置いてあるところを想像すると、可愛らしくてつい頬がにやけてしまう。

 

いやしかし、赤ちゃんの足も捨てがたい。

 

1日の終わりにあのぷにぷにとした足に触れれば、疲れも吹き飛ぶだろう。

 

私もすっかり足のある生活の魅力に取り憑かれてしまった。

 

さて、それではお目当ての足を入手しに行くことにしよう。

 

(※これは「足のある生活」を私なりに想像してみた感想です)

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印象に残った言葉(名言)

「心の万華鏡。僕はそう表現している」

 

「何か好きなものがあったとして、それが何故好きか応えられる人間は、多くないと僕は思う。すぐに理由を、それもおさまりの良い理由を欲しがるのは、悪い癖だ」

 

「納得したがる人間が多すぎる。本質をないがしろにしてまで、納得のいくストーリーを求めている凡愚どもだ」

 

「繰り返す、論理は死んだのだ」

 

「誰が何と言おうと関係ない。誰に褒められなくてもいい。誰も褒めない、完全に自分本位なこと成し遂げた時、人はようやく現実に足を下ろす」

 

「僕は揺らいでいる。君も揺らいでいる。真実はなく、揺らぎこそが真実なんだ」

 

「人生において普通でなければならいない、なんてことはない。誰だって自分の生き方があるものだ」

二宮敦人さんの他の作品

【No.115】〜「死」を肯定する医者 ×「生」を諦めない医者の、死生観を問う衝撃の物語〜 『最後の医者は桜を見上げて君を想う』 二宮 敦人(著)

この本の総評

読みやすさ
(5.0)
文章
(5.0)
(5.0)
狂気
(4.0)
総合評価
(4.5)

 

>>その他短編小説はこちら

 

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