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こんにちは、ぽっぽです。
今日の一冊はこちら↓
『星降り山荘の殺人』倉知淳(著)
有名な作品ですが未読だったため、このたび新装版を読んでみました。
これからの季節にぴったりな王道の推理小説。
特にクローズド・サークル系が好きな方におすすめの一冊です!
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本の概要(あらすじ)
「本当にーーあの人が犯人なんですね」
とある事情で広告代理店の制作部から芸能部に異動させられた杉下和夫。
彼が担当を任されたのは、甘いマスクで女性たちに大人気の“スターウォッチャー”こと星園詩郎だった。
星園の付き添いで訪れた山荘のコテージ村で、UFO研究家や人気作家など一癖も二癖もある面々と出会った和夫。
しかし雪のせいで下界との交通は遮断され、電気も電話も通じない状況で雪山の山荘に閉じ込められてしまう。
そんな中で突如発生した、連続殺人事件。
あくまでフェアに読者に挑んだ、本格ミステリー!
こんな人におすすめ
- クローズド・サークル・ミステリーが好きな人
- フェアな推理小説に挑戦したい人
- ミステリー初心者の人
クローズド・サークル・ミステリーが好きな人
本書は<雪山の山荘に閉じ込められる>という、まさに王道のクローズド・サークルもの。
この手のミステリーが大好物の方たちにはまさにうってつけの作品です!
主人公は広告代理店に勤める会社員・杉下和夫。
上司を殴ったことで左遷され、そこでマネージャー見習いをすることになった彼が、人気タレント・星園と出会うところから物語は始まります。
星園にイメージキャラクターになってほしいとの依頼から山奥のコテージ村に招待され、お供をする和夫。
そこでクセのある人物たちと出会いますが、登場人物たちはそれぞれにキャラが立っているので覚えやすいと思います。
雪崩により完全に閉じ込められてしまった状況で起きた、殺人事件。
犯人はこの中にいると仮定して、いよいよ謎解きのスタートです!
といっても全体的にわりとゆったりとしたテンポで、後半に怒涛の種明かしが待っているという感じですね。
スピード感のあるミステリーが好きな方は少しヤキモキしてしまうかもしれません。
ちなみに主要な登場人物は以下の9名。
- 杉下和夫:星園のマネージャー見習い
- 星園詩郎:スターウォッチャー(タレント)
- 岩岸豪造:星園たちを招待した不動産開発会社社長
- 財野政高:岩岸の部下
- 草吹あかね:人気作家
- 早沢麻子:草吹の秘書
- 嵯峨島一輝:UFO研究家
- 小平ユミ:岩岸の知り合い?の女子大生
- 大日向美樹子:岩岸の知り合い?の女子大生
フェアな推理小説に挑戦したい人
有名な作品なので読んだことがある方も多いと思いますが、みなさんは真相を見破れましたか?
人によってはアンフェアだと感じるかもしれませんが、本書はあくまで“フェア”な推理小説と謳われている作品ですよね。
各章の冒頭にストーリーテラーである著者からのヒント(もとい挑戦状)が織り込まれていて、
- 「ここに重要な伏線がいくつか張られている」
- 「〇〇は重要なファクターとなるので注意が必要」
など、あらかじめ注意すべき点を親切に(?)教えてくれています。
これがまた物語全体に独特の雰囲気を醸し出しているんですよね。
この部分もとても重要なので決して読み飛ばしてはいけません!
ちなみに本書は登場人物みんなに動機があって怪しいパターンではなく、むしろ誰にも動機がなさそうなパターンです。
ほとんどの人が被害者と初対面ですし。
というわけなので、動機の面から犯人探しをするのはあまり得策ではありません。
ミステリー初心者の人
ストーリー自体はシンプルながらも少し変化球が効いていて、でもやっぱり王道の推理小説でしたね。
本書はミステリー好きさんはもちろん、ミステリー慣れしていない方にもおすすめの一冊。
いや、むしろミステリー初心者の方にこそおすすめしたい作品です。
きれいに騙された方が爽快感があって、より楽しいのではないかなと思います。
たぶんミステリー猛者の方たちだと見破ってしまう人も少なくないかと。
(私も犯人の察しはついてしまいました)
初心者の方はきれいに騙されてみてください笑。
登場人物も個性的で文体も読みやすく、雰囲気も重すぎないので全体的に読みやすい作品だと思います。
1900年代の作品ですが、新装版も出ているのぜひでチェックしてみてください!
本の感想
かなり前の作品ですが、古いが故の読みづらさは特に感じませんでした。
(携帯電話の部分は少し引っかかりましたが)
たぶんみなさんが苦戦されたであろう、嵯峨島さんのUFO談義。
私は不思議なことにだんだんと癖になり、最後のギャップも相まってなんだかんだで一番好きなキャラクターだったかもしれません笑。
全体的に読みやすいとは思いますが、密度が濃い感じではないかなと思いました。
ボリュームはありますが、ミステリー以外の部分が多いというか。
個人的には犯人の動機や登場人物の過去が中途半端で終わってしまったところが気になりました。
ある人の過去の話に関しては結構重要だと思っていたので、ちょっと拍子抜け。
もう少し掘り下げてほしかったなーというのが正直なところです。
本書はきれいに騙されたかそうではないかで読後感が変わりそうなので、なるべく事前情報を入れずに読むことをおすすめします。
・有名な推理小説に挑戦したい方
・冬にぴったりなミステリーをお探しの方
・クローズド・サークルものが大好物の方
これらに当てはまる方はぜひ冬の間に読んでみてください!
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この本の総評
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