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こんにちは、ぽっぽです。
今日の一冊はこちら↓
『恥知らずのパープルヘイズ』 上遠野浩平(著)
大人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』のノベライズ小説。
前回ご紹介した『The Book』は第四部をノベライズしたミステリー小説でしたが、今回は第五部のその後を描いたもの。
原作のキャラクターや設定は忠実に再現しながら、オリジナルのキャラクターやエピソードを交えた一冊です。
JOJOファンの方はすでに読んでいると思いますが、まだの方がいたら是非読んでみてくださいね!
第四部のノベライズ小説『The Book』の感想はこちら↓↓
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本の概要(あらすじ)
「なぁ、フーゴよ、お前今までどうしてたんだ?」
かつてのボスであるディアボロとの戦いを前に、ブチャラティ率いる仲間たちと袂を分かったフーゴ。
その後、仲間たちは犠牲を払いながらもディアボロに勝利し、組織の頂点の座についた。
結果的に仲間を裏切ったことになってしまったフーゴは、新ボスであるジョルノへの忠誠心を試されることに。
任務の内容は、旧<パッショーネ>の負の遺産である“麻薬チーム”を抹殺すること。
『ジョジョの奇妙な冒険』第五部のその後を描いた、傑作ノベライズ小説!!
3つの特徴
ジョジョ第五部の<その後>
ジョジョの第五部は、ディアボロを倒したジョルノが組織の新ボスになったところで終わりますが、本書はその続きを描いたもの。
主人公はジョルノではなく、<パンナコッタ・フーゴ>です。
原作では、ディアボロとの対決を前に、ひとりだけ仲間たちとの決別を選んだフーゴ。
「あんたは現実を見ていない。理想だけでこの世界を生き抜く者はいない。この組織なくして、ぼくらは生きられない」
あのときは「え?本当に行かないの?」と残念に思いましたが、ある意味賢いフーゴらしい選択とも言えますよね。
(パープル・ヘイズが強すぎて離脱させたのではないか?という憶測がファンの間では話題に)
離脱してからのフーゴについては全く触れられていなかったため、彼がどうしているのか気になっていた人も多いのでは?
本書はそんな原作では描かれなかった部分を小説にした、ジョジョファンにはたまらないノベライズ本となっているのです!
第四部のノベライズ小説『The Book』は原作を知らなくても楽しめなくはないですが、本書に関しては原作を知っていることが前提の内容になっています。
物語の概要
ディアボロを倒し、新ボス・ジョルノのもと生まれ変わった<パッショーネ>。
組織のNo.3の座についたミスタが、フーゴにある命令を告げにきます。
その命令とは、<麻薬チームの抹殺>。
「オレたちの敵ではないことを証明するために、おまえはオレたちの敵を殺してこいーーそれができなかったら、あらためてオレがおまえを殺す」
フーゴに残された道は、任務を果たしてジョルノに対する忠誠を証明するか、失敗して殺されるかの二つに一つ。
あのときひとりだけ船に乗らなかったことで、わだかまりを感じ続けてきたフーゴ。
どうして一歩を踏み出せなかったのか?自分はあの選択を後悔しているのか?ナランチャはなぜあんなことを言ったのか・・・?
彼は何度も自問自答を繰り返しながら、生死を賭けた戦いを通して成長していきます。
そしてその成長に伴って、彼のスタンド「パープル・ヘイズ」もある進化を遂げてーー。
個性的なキャラクター
敵味方ともにオリジナルキャラクターが満載の本作。
フーゴとともに麻薬チームと戦うのは、組織から派遣されたシーラE、カンノーロ・ムーロロ。
敵対する麻薬チームは全員初登場のキャラクターです。
パンナコッタ・フーゴ(パープル・ヘイズ)
シイラ・カペッツート(ウードゥー・チャイルド)
カンノーロ・ムーロロ(オール・アロング・ウォッチタワー)
ウラディミール・コカキ(レイニーデイ・ドリームアウェイ)
マッシオモ・ヴォルペ(マニック・デプレッション)
アンジェリカ・アッタナシオ(ナイトバード・フライング)
ビットリオ・カタルディ(ドリー・ダガー)
味方だけでなく敵キャラも魅力的に描かれているのが、ジョジョっぽくて良き。
「パープル・ヘイズ」にあやかり、スタンド名のほとんどが「ジミ・ヘンドリックス」の曲名から付けられているのも特徴的ですね。
オリジナルキャラだけでなく、もちろん第五部のキャラクターも登場します。
ジョルノやミスタはもちろん、ブチャラティやナランチャ、アバッキオもフーゴの回想シーンで何度も登場しますし、懐かしのサーレーやズッケエロなんかも出てきます。
(プロシュート兄貴やペッシのスタンドについて考察している解説も必見!)
間接的ではありますが第四部のキャラクターも登場したり、ジョジョ因縁の“あるもの”も出てきたりと盛りだくさんです。
原作のラストに物足りなさを感じた人や、彼らのその後を知りたかった人たちの期待に沿う内容だと思います。
第五部で気になっていた部分も、この作品を読めばスッキリ!
本の感想
前回読んだ『The Book』は、ノベライズ小説というよりも「ジョジョと乙一さんのコラボ!」という感じが強い作品でした。
それに対して、今回の『恥知らずのパープルヘイズ』は「これぞスピンオフ作品!」という感じのノベライズ小説。
どちらも面白かったですが、より忠実に世界観を受け継いでいるのは本書の方かなと。
原作では描かれなかったその後の物語や、語られなかった原作の裏側など、読者が知りたかった部分が存分に詰まっています。
新しい設定をむやみに突っ込むのではなく、あくまでも原作の内容により深みを与えている感じで、不自然さや違和感は全くありませんでした。
フーゴ目線だからこそ知ることができる、原作では語られていなかった部分が特によかったです。
フーゴから見た仲間たちの印象や、あの時何を思っていたのかなどを知ることができるのもこの作品の醍醐味ですよね。
五部を読んだ方(観た方)は、絶対にこのノベライズ小説まで読むことをオススメします!
この作品まで含めて、ようやく第五部が完結したなという満足感がすごいです。
麻薬チームとのバトルシーンも見所ではあると思いますが、私はフーゴの成長の物語でもあるなと感じました。
あのとき船に乗れなかった、一歩を踏み出せなかった彼は、この物語でどんな風に成長したのか?
ぜひ最後まで読んで見届けてください!
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印象に残った言葉(名言)
「人生はつまるところーー“理不尽”だ」
「うまく行かないのが人生だ。まずはそれを受け入れることだ。そこからすべては始まるのだ」
「そうーー私は自分よりも”正しい”と思った相手とは戦えない。それが限界。でもこの世には、正しいとか間違っているとかを決められないことがあまりにも多すぎる」
「永遠も絶対も、この世には存在しない。そう見えたとしたら、それは偽りの幻想に過ぎない」
「自分にとっての勇気がなんなのか知ることーーそれを一生かかって探っていくのが、すべての人に科せられた宿命なんだ。それは扉のようなもので、自分で開けない限り、決して道とは気づけないーー君は今、その扉の前に立っている。そこまでは辿り着いた。後はーー君次第だ」
「最初に会ったとき、君に頬を舐められたな、ブチャラティーーぼくの嘘を見抜かれた。しかし、もう嘘はつかない。君の魂に懸けて、それを誓う」
この本の総評
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