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こんにちは、ぽっぽです。
今日の一冊はこちら↓
『これは王国のかぎ』 荻原規子(著)
普段読まない感じの冒険ファンタジー。モチーフは『千夜一夜物語(アラビアンナイト)』です。
何気なく読み始めましたが、ワクワクするファンタジーの世界に、すっかり入り込んでしまいました。
ワクワクだけでなく、ハラハラするような展開もあって、少女と一緒に大冒険を味わえます。
誰もが一度は憧れる、お伽話の世界。
その魅力がたっぷり詰まった一冊です!
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本の概要(あらすじ)
「あたしはあたしでいることを、やめたい」
失恋をしてむかえた、最低最悪の十五歳の誕生日。
泣き疲れて眠ってしまった私は、目が覚めるとなんと<アラビアンナイト>の世界にいた!
しかも私は人間ではなく、空飛ぶ魔神族(ジン)になっていたのだ。
壺から私を出したのは、ハールーンという名の青年。
彼にジャニという名前を付けてもらった私は、アラビアンナイトの世界で冒険の旅に出る!!
<目次>
前奏
第一楽章 海とシンドバットの船
第二楽章 カランダール王子の物語
第三楽章 若い王子と王女
第四楽章 バグダードの祭り
書き下ろし短編 王子の打ち明け話
3つの特徴
少女の失恋
主人公の上田ひろみは、小さい頃に読んだアンデルセンの『人魚姫』に感化され、<十五歳になると、なにかいいことがある>と思いこんでいた。
しかし、十五歳の誕生日に待っていたのは、悲しい失恋。
好きな男の子を、いちばんの親友にとられてしまったのだ。
しかも親友が誕生日プレゼントにくれたのは、ふたりの初デートのおみやげの品。
そんなこんなで史上最悪の誕生日をむかえたひろみは、泣き疲れて眠ってしまうのだが・・・。
という少女の失恋からはじまる物語。
王国への扉を開くきっかけが<失恋>というのが、中学生っぽくて可愛いなと思いました。
異世界へ行っても、現実のひろみの記憶はそのまま。
つまり、失恋の傷を抱えたまま異世界で大冒険をするわけですが、そんなひろみの成長も見どころのひとつです。
アラビアンナイトの世界
ひろみが迷い込んだのは、『千夜一夜物語(アラビアンナイト)』の世界。
有名な話なので知っている方も多いと思いますが、簡単なあらすじはこんな感じ。
妻の不貞を知り女性不信になってしまったシャフリアール王は、毎晩別の女性を王宮に迎えて、一晩で首をはねて殺していた。
国中の娘たちが恐れおののく中で名乗りをあげたのは、大臣の娘・シェヘラザード。
彼女は命がけで毎晩おもしろい物語を王に語り、王は物語の続きを聞きたさに、シェヘラザードを殺さずに生かし続けた。
千夜と一夜を超え、王はすっかり怒りを忘れ、悪習をやめたのだ。
日本でも広く知られている「アラジン」「アリババ」「シンドバット」などは、シェヘラザードが王にきかせた物語たちなのです。
本書はこの枠物語の構成と、いくつかの物語を融合させた内容になっています。
ワクワク感だけでなく、ハラハラするような展開もある、まさにお伽話の世界観。
王国のかぎ
著者が本書の発想を得たのは、リムスキー=コルサコフの交響組曲「シェエラザード」。
第一楽章では、真っ青な海原と白い帆船ーーこれから世界へ乗り出す船。
第二楽章では、黄色砂丘と貧相な旅人ーーじつは王子。
第三楽章では、泉のある夜の庭園で忍び会う恋人たち。
第四楽章では、色鮮やかな日よけが並ぶ城下のバザールと。それを撹乱して逃げ回る逃走劇ーー最後は海へ逃げのびる。しかし、船は岩礁で沈没。
というこの四シーンを使った物語の創作を試みて完成したのが、この物語だそうです。
物語の最大の謎、それは<王国のかぎとは何か。また、そのかぎは何を開くのか>。
大冒険もフィナーレを迎え、ジャニはその謎の答えに辿り着きます。
そこから意外な展開が待っているのですが、終わりかたは思いの外あっさりとしていました。
ひろみのその後が知りたい!という方は、高校生になったひろみが登場する『樹上のゆりかご』を読んでみてください。
テーマも趣向も本書とは一変した、現実世界に戻った後のひろみの物語です。
本の感想
なんとなく目についたので読み始めましたが、気がつくとすっかり物語の世界にのめり込んでいました。
中学生はもちろん、大人が読んでも充分楽しめると思います。
私もすっかり童心にかえって夢中で読んでしまいました。
主人公が「魔神族(ジン)」という設定なのが斬新で良かったです。
ただ王子様に守られるようなお姫様キャラではつまらないですからね。
魔神族(ジン)の力を使って、ハールーンやラシードと旅をしながら、ときには彼らを守るため果敢に戦う姿が勇ましい!
ハラハラドキドキな展開がありながらも、最後はハッピーエンドというのも、お伽話っぽくて良いですよね。
もうひとつある仕掛けがあるのですが、それは読んでからのお楽しみということで。
大人のみなさん、たまにはこういう冒険ファンタジーを読んで、純粋だったあの頃を思い出してみませんか?
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