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【No.131】〜小市民シリーズ第二弾!甘くてほろ苦い高校生の夏休み編〜 『夏期限定 トロピカルパフェ事件』 米澤 穂信(著)

こんにちは、ぽっぽです。

今日の一冊はこちら↓

『夏期限定 トロピカルパフェ事件』 米澤 穂信(著)

『春期限定いちごタルト事件』に続く、小市民シリーズ二作目。

今作で描かれているのは、高校二年生の夏休みです。

互恵関係にある小鳩くんと小山内さんですが、彼らの関係にも不穏な空気が漂い・・・?

前作よりもスイーツがたくさん登場します!

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>>「春期限定いちごタルト事件」のレビューはこちら

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本の概要(あらすじ)

「ねえ小鳩くん。わたしたち、もう、一緒にいる意味ないよ」

 

とある理由から互恵関係を結んでいる、小鳩くんと小山内さん。

 

彼らの大目標は、目の前にあるようでつかみ取れない六等星、「小市民の星」。

 

彼らの夏休みの運命を左右するのは、<小山内スイーツセレクション・夏>!?

 

諦念と儀礼的無関心を自分の中で育んで、そしていつか掴むんだ、あの小市民の星を!

3つの特徴

スイーツだらけの夏休み

今作の骨格になっているのは、<小山内スイーツセレクション・夏>。

これは、甘いものをこよなく愛する小山内さんが、街中のお菓子屋さんの場所を地図に記したものです。

小鳩くんは小山内さんの行動に違和感を感じつつも、彼女に付き合わされる形でこのスイーツめぐりに参加することに。

『春期限定いちごタルト事件』は連作短編でしたが、本書はこのスイーツめぐり計画を軸に各話が結びつき、最終的には長編ミステリーとしての顔を覗かせます。

前作はあまりスイーツが登場しなかったので、物足りなさを感じた方は今作の方がおすすめ。

ミステリーもスイーツも、前作より重厚感のある内容になっていました。

ただ、甘いだけじゃないのも今作の特徴。

ほろ苦いを通り越した、かなりビターな展開にハラハラさせられます!

復讐を愛する小山内さんの<狼>の部分が明らかに!?

7つのミステリー

「まるで綿菓子のよう」この夏の運命を左右する、はじまりの物語。

 

「シャルロットだけはぼくのもの」<川中島の合戦>もとい、小鳩くんと小山内さんのシャルロットをめぐる戦い。

 

「シェイク・ハーフ」健吾の残した『半』の文字と、地図の謎。

 

「激辛大盛」激辛大盛りタンメンと健吾の泣き言。

 

「おいで、キャンディーをあげる」誘拐された小山内さんと、小鳩くんに届いた謎のメール。

 

「スイート・メモリー」小山内さん誘拐事件に隠された衝撃の真実と、互恵関係の行方。

前作は軽い日常系ミステリーが中心でしたが、今作は後半に向かうにつれハードなミステリーへと変貌。

ラストには衝撃のどんでん返しが待っていたりと、なかなか読み応えがありました。

個人的には、小鳩くんと小山内さんのスイーツをめぐるバトル「シャルロットだけはぼくのもの」がお気に入り。

可愛らしいスイーツの取り合いも、このふたりだと手に汗握る対決に!

不穏なラスト

小山内さん誘拐事件も無事解決し、夏期限定トロピカルパフェを食べながら、ふたりの夏休みは幕を閉じるーー

と、思いきや。結末は思わぬ方向へ。

恋愛関係にも依存関係にもなく、「互恵関係」で結ばれている小鳩くんと小山内さん。

<小賢しさ>を捨てたい小鳩くんと、<執念深さ>を捨てたい小山内さんは、小市民を目指すべく共に協力し合ってきました。

高校生の男女を主人公に据えながら、ありふれた路線ではない不思議な関係性が、<小市民シリーズ>の大きな特徴でもありますよね。

そんなふたりの関係性を微笑ましく見守ってきただけあって、不穏な空気漂うラストにはこちらもなんだか切ない気持ちに。

今後ふたりはどうなってしまうの?とかなり気になる最後でした。

ふたたび互恵関係を築くのか、あるいはまた違った形の関係を育んでいくのか?

彼らが過去のトラウマと自意識にどう向き合っていくのか?にも注目!

本の感想

あっさりほのぼのとした雰囲気だった前作と比較すると、わりとビターでシリアスな今作。

 

前回は日常系ミステリーが多かったですが、今回は謎解きも重めです。(特に後半)

 

前作でほんの少し垣間見えた小山内さんの「狼」の部が、今作でより明らかに!?

 

想像していた以上にブラックな小山内さんに、小鳩くんだけでなく私もゾッとしてしまいました。

 

共に<小市民>を目指し、そのために互恵関係を結んでいた二人ですが、彼らの関係にもヒビが。

 

この先どうなってしまうんだろう・・・?という気になる終わり方だったので、引き続き三作目も読んでみたいと思います。

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印象に残った言葉(名言)

「小山内さんは、甘いものを二番目に愛している。甘いもののためなら、体力と資金の許す限りどこまでも行く。・・・そして、そんな小山内さんが一番愛しているのは、実は「復讐」だったりする」

 

「高いとか安いとか、そういうことじゃないの。・・・わたしは綿菓子を舐めるのよ」

 

「こんな素晴らしい事件に出会えるならこれまでの退屈を帳消しにして余りある。誘拐万歳!」

 

「犯罪は、お菓子じゃないよ、小山内さん」

 

「なぜなら小鳩くんは、考えることができるだけだから。共感することができない人だから・・・わたしと、おんなじに」

 

「そう。わたしたちはどこまでも、お互いを便利に使うために一緒にいるの」

 

「・・・その日から、ぼくはパフェだけは、食べられなくなった」

この本の総評

読みやすさ
(5.0)
文章
(5.0)
ミステリー
(4.0)
キャラクター
(4.0)
総合評価
(4.0)

 

>>その他ミステリー小説はこちら

 

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