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こんにちは、ぽっぽです。
今日の一冊はこちら↓
『銀河食堂の夜』さだまさし(著)
タイトルに惹かれて手にとってみると、著者はまさかのさだまさしさん。
有名な作品がたくさんありますが、まだ読んだことがなかったので本書が初めて読む作品です。
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本の概要(あらすじ)
「大きな人生なんてないのさ。ただ小さな幸せがあるだけだ」
下町の人情残る四つ木銀座の中ほどに忽然と現れた小さな飲み屋。
その店の名は「銀河食堂」。
謎めいたマスターが出すうまい酒を飲みながら、地元の常連客たちが語るのは切なくも温かい物語たち。
ひとり静かに亡くなった老女の正体(ヲトメのヘロシ始末『初恋心中』)、
マスターの秘められた謎に迫る(『セロ弾きの豪酒』)。
他全6篇が収録された、感動の連作短編小説。
こんな人におすすめ
- 下町情緒あふれる雰囲気に浸りたい人
- 哀しくも温かい物語を読みたい人
- さだまさしさんの作品が好きな人
下町情緒あふれる雰囲気に浸りたい人
物語の舞台は四つ木銀座の中ほどにある小さな飲み屋。
カウンター席しかないこじんまりとした店ですが、酒も肴もマスターもそれはまあ魅力的で。
この店には幾つもの謎がありますが、とりわけ気になるのはマスターの経歴。
みなさん気になるところだと思いますが、焦ることなかれ。
マスターの謎については最後の物語『セロ弾きの豪酒』で明らかになります。
連作短編という構成ですが、全体的に下町人情あふれるどこか懐かしい雰囲気が漂っているんですよね。
誰かが「そういえばこの間こんなことがあってさ…」と語り出すと、気づけば他のお客も話に加わっていて。
こんな風にひとつの物語を共有することで“連鎖”していく縁というのは、「銀河食堂」のような小さな飲み屋ならではなのかもしれませんね。
哀しくも温かい物語を読みたい人
「銀河食堂」に集うのは、地元育ちの個性豊かな常連客たち。
ヲトメのヘロシ、マジカのケンタロー、まさかのお恵、むふふの和夫など、常連客たちに二つ名があるのも特徴です。
昔馴染みたちが飲みながら繰り広げる物語は様々ですが、どれも哀しくも温かで。
内容は違えどどれもかなりシリアスなので驚きましたが、変に重くなりすぎないというか。
銀河食堂の軽やかな雰囲気と上手くバランスがとれているなと思いました。
- ヲトメのヘロシ始末『初恋心中』
- オヨヨのフトシ始末『七年目のガリバー』
- マジカのケンタロー始末『不器用な男』
- まさかのお恵始末『小さな幸せ』
- むふふの一男始末『ぴい』
- 『セロ弾きの豪酒』
先ほども述べたように、『セロ弾きの豪酒』は「銀河食堂」の謎が明らかになる物語。
他の物語はすべて舞台が「銀河食堂」ですが、この一篇に関しては「響庵」という甘味処が舞台になっています。
お馴染みの常連客たちがそこで出会ったのは、指揮者の山本直角先生。
「銀河食堂」の話題で盛り上がるうちに、山本先生がマスターは自分の親友だった男かもしれないと言い出して……?
ミステリアスな「銀河食堂」の全てがここで紐解かれます。
さだまさしさんの作品が好きな人
歌手・俳優・小説家と多彩な著者ですが、さだまさしさんファンの方には特におすすめ。
私は気づきませんでしたが、どうやらいくつかの曲とリンクしている物語があるようです。
ファンの方ならきっと気づけるのではないでしょうか。
もちろん私のように名前くらいしか知らなくても問題なく楽しめますが、そういう繋がりに気づけると一層趣深くなりますよね。
本の感想
最初は落語のような独特な語り口に多少読みづらさを感じつつ。
台詞の部分も正直ちょっと古い感じがして馴染めない部分もありました。
小気味良い文章ではあるのですが、この辺りは好みが分かれるかもしれませんね。
ただ、各話で語られる物語はどれも哀しいながらも最後はほっこりと温かで。
私もカウンターの片隅に座って、彼らの話をこっそりと聞いているような感覚になりました。
人情味あふれる温かい物語を読みたい方はぜひ!
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印象に残った言葉(名言)
「孤独かどうかは本人にしか分からねえんだから、勝手な同情なんかしねえがいいよ」
「どれほど離れていても愛は豊饒で静かな海です。でも・・・・・・どれほど近くにいても憎しみは突然、間欠泉のように心から噴き出して誰かを傷つけるものです」
「今の時代の考え方で、あの時代の人々の行動を非難したり軽蔑したりすることは軽薄ですし卑劣だと思います」
この本の総評
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