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【No.188】傑作ぞろい!不屈の古典的名作ミステリ短編『シャーロック・ホームズの冒険 』コナン・ドイル(著)/石田文子(訳)

こんにちは、ぽっぽです。

今日の一冊はこちら↓

『シャーロック・ホームズの冒険』コナン・ドイル(著)/石田文子(訳)

本書は傑作中の傑作が詰まったシャーロック・ホームズシリーズの短編小説。

今まで読んだことがなかったという人も、子どもの頃に読んだことがあるという人も。

とても読みやすいのでこの機会にぜひ読んでみてください!

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本の概要(あらすじ)

「ああ、もう新たな退屈が襲ってきた!ぼくの人生は、平凡な生活から逃れるための努力で明け暮れていく」

 

圧倒的な観察眼と幅広い知識、そして類稀な推理力。

 

それらを駆使して数々の難事件を解決に導いてきた、名探偵ことシャーロック・ホームズ。

 

今日も彼のもとには奇妙な事件の依頼が舞い込んでくる。

 

王族のスキャンダル、奇妙な赤毛団体、失踪した花婿、ガチョウの腹から出てきた宝石……

 

12の難事件の謎を、絶対的な信頼を寄せる相棒のワトソンとともに解き明かす!

こんな人におすすめ

  • 海外ミステリーにチャレンジしたい人
  • 子どもの頃に読んだことがある人
  • 短編小説を読みたい人

 海外ミステリーにチャレンジしたい人

海外ミステリーに興味があるけれど、読みづらそうでなかなか手を出せない。

そんな人におすすめしたいのが『シャーロック・ホームズ』

知らない人はいないと思いますが、意外と読んだことがない人もいるのではないでしょうか。

これまで読むタイミングがなかった人は、この機会にぜひ。

海外ミステリーというと<登場人物が多すぎる・翻訳が読みづらい>というイメージがあるかもしれませんが、

本書はそんなことはないのでご安心を。

事件ごとに登場人物は変わりますが人数は多くないですし、メインのキャラは固定なので混乱することもありません。

何より翻訳本でも違和感なくスムーズに読むことができます!

私が今回読んだのは「角川文庫」ですが、他にも「新潮文庫」や「光文社文庫」で出版されています。

読み比べていないのでわかりませんが、角川文庫の翻訳は読みやすかったですよ。

ワトソンの一人称が「ぼく」なのがちょっと気にはなりましたが。

翻訳に関しては好みになるので、冒頭部分を少しだけ読んでみて決めてもいいかもしれませんね。

 子どもの頃に読んだことがある人

みなさんは子どもの頃にシャーロック・ホームズシリーズを読みましたか?

私は今ひとつ記憶になかったのですが、本書を読んでいるうちに「あ!これ読んだことがある!」と思い出しました。

この作品で推理小説が好きになったという人もいると思いますが、もしかしたら昔読んであまり面白くなかったと感じた人もいるのでは?

そんな人はぜひ「再読」をしてみてください。

子どもの頃には気づけなかった面白さをたくさん発見できると思います。

ホームズの類稀な観察眼からの論理的な推理、ワトソンとの関係性、19世紀イギリスの時代背景……

私自身、今回読んでみてかなり印象が変わりました。

「再読」に関してはこちらにまとめているので、合わせてご覧ください。

詳細はこちらをクリック

【読書術】一度読んだ本、再読する派ですか?しない派ですか?

 短編小説を読みたい人

シャーロック・ホームズシリーズの中でも短編・長編がありますが、本書は短編小説。

長編小説の『緋色の研究』や『四つの署名』を読んだという方は、ぜひこちらも読んでみてください。

それぞれに良さは違いますが、短編はやはりサクサク読めるのが魅力ですね。

事件発生からの謎の解明までもテンポが良く、内容的にもバラエティ豊富なので飽きずに読めます。

順番的には、

『緋色の研究』▶︎『四つの署名』▶︎『シャーロック・ホームズの冒険(本書)』▶︎etc…

でもいいですし、読みやすそうな短編からいきたい!という人は

『シャーロック・ホームズの冒険(本書)』▶︎『緋色の研究』▶︎『四つの署名』▶︎etc…

という感じで読んでみてください!

本の感想

海外小説はハードルが高いイメージがありますが、子どもの頃に読んだ作品の再読ならハードルが下がりますよね。

 

私も初めての海外小説はなかなか手が出しづらく、昔読んだ本の再読ばかりしてしまいます。

 

今回ご紹介した『シャーロック・ホームズ』はとても読みやすかったので、学生から大人まで楽しめると思います。

 

子どもの頃はなんとなくホームズは無敵だと思っていましたが、改めて読んでみると意外とそうでもないですね。

 

思っていたよりも人間味があって、失敗もするし、してやられることもある。

 

けれどやっぱりあのずば抜けた観察眼と推理力には惚れ惚れしてしまいます。

 

ホームズからワトソンへの絶大な信頼と、ワトソンからホームズへの圧倒的尊敬が見てとれるのもよき。

 

本書には10編の物語が収録されていますが、特に好きなのは『ボヘミア王のスキャンダル』と『赤毛連盟』。

 

前者はアイリーン・アドラーが魅力的ですし、後者はユーモラスな設定とサスペンス調の展開が面白い。

 

『唇のねじれた男』『青いガーネット』『まだらのひも』も印象的でした。

 

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印象に残った言葉(名言)

「きみは見てはいるが観察はしていないのだよ。その差は大きい」

 

「情報もないうちに理論をたてるのは大きなまちがいだ。そんなことをすると、知らず知らず、理論にあるように事実をねじ曲げてしまう。理論は事実に合うように組み立てるべきなんだ」

 

「不思議な現象や異常な出来事を求めるなら、実際にそこらにある人生を見なければならない。人生というのは、いかなる想像力も及ばないほど衝撃的なものだ、と」

 

「一般的にいって、不可解であればあるほど、じっさいはわかりやすい事件であることが多い。平凡で特徴のない犯罪ほど、ほんとうはやっかいなんだ。平凡な顔が見分けにくいのと同じだよ」

 

「人生というのは人間が頭でつくりだすどんなものよりも、はるかに不思議なものだよ。ぼくたちの思いもよらないような人生でも、どこにでもあるありふれたものとしてそこらに存在するんだ」

 

「わたしは昔からある定理を利用してきました。それは、不可能なことを除去していけば、残ったものが、いかにありそうもないことでも事実である、というものです」

この本の総評

読みやすさ
(5.0)
謎解き
(4.0)
キャラクター
(5.0)
読後感
(4.0)
総合評価
(4.5)

 

 

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