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こんにちは、ぽっぽです。
今日の一冊はこちら↓
『バスカヴィル家の犬 』コナン・ドイル(著)/駒月雅子(訳)
前回読んだのは短編小説『シャーロック・ホームズの冒険』。
順番的に次は『緋色の研究』かなと思いましたが、本日映画公開ということで先にこちらを。
長編も想像以上に読みやすくて、最後まで一気に読んでしまいました!
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本の概要(あらすじ)
「奇異で風変わりな謎ほど、念入りに調べる価値があるんだ」
“魔犬伝説”が代々伝わるバスカヴィル家。
その当主が怪死を遂げた。
死因は心臓発作と断定されたが、現場には巨大な猟犬の足跡が。
実はバスカヴィル家の一族は、これまでにも不可解な死を遂げていた者が多く……。
呪われた一族の謎をめぐる、シリーズ屈指の難事件!
3つの特徴
ワトソン大活躍の回
物語はホームズたちのもとにバスカヴィル家の主治医・モーティマー医師が訪れるところから始まります。
ダートムの地に伝わる魔犬伝説と当主の不審死の話を聞き、興味をそそられたホームズ。
そこにバスカヴィル家の相続人であるヘンリーが登場し、次々と不可解な事件がわき起こります。
複雑怪奇な事態を残したまま、ヘンリーとモーティマー医師はダートムにあるバスカヴィル家に向かうことに。
仕事でロンドンを離れられないホームズは、なんとワトソンに現地調査を依頼します。
ここから舞台はムアへと変わり、住民たちと次々に起こる謎が複雑に絡み合い、緊張感高まる展開へ。
ちなみに中盤はワトソンからホームズへの手紙、あるいは日記という形で進んでいきます。
今作はこれまで一緒に行動してきた彼らが<別行動>をとるという新たな展開。
自分の目で確かめないと気が済まないホームズが、まさか人に調査を任せるというのは驚きですよね。
というわけで、今作はホームズよりもワトソン主体で物語を進行させる異例の回。
普段は聞き役(記録係)に徹する彼の活躍ぶりを目にすることができます。
とはいえ、事件解明に導くのはやはりホームズしかいません。
あっと驚く予想外の登場でワトソンと読者を驚かせた後、物語は臨場感あふれるラストへとむかいます。
人物相関図
登場人物はそう多くありませんが、一応相関図を作ってみました。
実はこの相関図、完成形ではありません。
ある重要な秘密が隠されているのですが、それを書くとネタバレになってしまうのでここでは伏せておきます。
登場人物はそう多くないので覚えられると思いますが、心配な人は先にこの相関図に目を通してから読んでもいいかもしれません。
物語が進むにつれてこの相関図がどう変わっていくのか?にも注目です!
散りばめられた謎
本書のメインの謎は「バスカヴィル家当主の不可解な死」ですが、その他にもたくさんの謎が散りばめられています。
- 新聞から切り抜いた文字の手紙
- ヘンリーたちを偵察する黒い顎髭の男
- 片方ずつ消えていった新品の靴と履き古した靴
- 夜中のすすり泣く声とバリモア夫人の赤く腫れたまぶた
- バリモアの不審な行動
- モアに響き渡る犬の遠吠え
- 岩山の頂上にたたずむ謎の人影
- チャールズが亡くなった日の朝に届いた女性からの手紙
とまあざっと書き出すだけでこんなにあるのです。
短編だと事件発生から解決まであっという間ですが、本書は謎の解明が終盤まで持ち越されるのでじっくり推理を楽しむことができます。
謎解きだけでなく冒険小説や怪奇、ホラー小説的な側面もあり、起伏に富んだ展開に読み応えも抜群!
ホームズの登場を火切りに劇的な結末へとむかい、散らばった点が線になっていくのが爽快です。
「チャールズの死の真相」については意外とシンプルで逆に驚き。
本の感想
前回読んだ『シャーロック・ホームズの冒険』は短編小説でしたが、こちらは長編小説。
登場人物は比較的少ないので「たくさん人が出てくると混乱する!」という方でも読みやすいと思います。
人数が少ない分謎解きも簡単なのでは?と思うかもしれませんが、こちらはけっこう複雑で。
一つの事件に対していくつもの不可解な謎が散りばめられているのです。
何よりも印象的なのは、ホームズとワトソンの強い信頼関係。
他の作品でも二人の絆は見てとれますが、今回は特に強調して描かれているなと感じました。
あのホームズがワトソンを代理として現地へ送り込み、調査を任せるなんて驚きですよね。
(実際にはホームズも裏で動いているんですけどね)
今作はワトソン主体で動く場面が多く、短編では見られなかった活躍ぶりを見ることができました。
でもやっぱり、ワトソンには申し訳ないけれどホームズが再登場したときの安心感といったら(笑)
ぜひ二人の師弟関係にも注目してみてください。
本書はこれまでにも数多く映像化されてきましたが、読んで納得。
魔剣の伝説が蔓延るムアの不気味な風景は想像力を刺激されますし、絵になる描写がいくつもあります。
まさに映像映えするような舞台設定と内容なのです。
本日公開するシャーロック劇場版「バスカヴィル家の犬」もこちらが原案となっているようで。
犯罪コンサルタント・誉獅子雄(ディーン・フジオカさん)と精神科医・若宮潤一(岩田剛典さん)が難事件に挑む模様。
舞台は瀬戸内海の離島だそうです。
ざっとあらすじを見てみましたが、ストーリーも設定も原作とは全く違うような……
謎の死、犬の遠吠え、呪い、といったいくつかのワードだけ拝借しているかのように思えました。
ドラマを観ていた方や、ディーン・フジオカさん・岩田剛典さんのファンの方向けの映画なのでしょうか。
実際に観ていないのでなんとも言えませんが、原作とは全くの別物と思っていた方が良さそうな気がします。
もしまだ原作を読んだことがない方は、この機会にぜひ読んでみてくださいね!
ちなみに角川文庫の駒月雅子さんの翻訳はとても読みやすかったのでおすすめです。
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印象に残った言葉(名言)
「きみ自身は光を発しないが、光を伝える役目は立派に果たしているんだから。本人は天稟に恵まれなくとも、天才を刺激する特別な力のそなわった人というのはいるものだ。正直言うとね、きみがいてくれるおかげで僕は大助かりなんだ」
「罪を罰するのが正義、しかし慈悲深く赦すのも正義なのだ」
「ありそうなことを複数並べて、そこからもっともありそうなことを選び取ろうとしているのです。それが想像力の科学的な使い方です」
「この人物を、ホームズはロンドンで取り逃した。私がやつを追い詰めて師の失敗を帳消しにすることができれば、弟子としては大手柄だろう」
「奇異で風変わりな謎ほど、念入りに調べる価値があるんだ。事件を複雑にしているとおぼしき部分を徹底的に考察し、科学的に検証すれば、解決への道は必ず開ける」
この本の総評
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