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こんにちは、ぽっぽです。
今日の一冊はこちら↓
『准教授・高槻彰良の推察2 怪異は狭間に宿る』澤村御影(著)
シリーズ二作目までKindle Unlimitedの対象になっていたので読んでみました。
今作では深町君の耳に異変があったり、高槻の過去を嗅ぎまわる人物が現れたりと、二人の関係にも目が離せません。
凸凹コンビの絆はさらに深まるのか!?
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本の概要(あらすじ)
「ねえ、深町くん。僕らは同じなんだよ。僕が君を手放すわけがない」
特殊な過去を持つ准教授・高槻彰良と、他人の嘘を聞き分けられる大学生・深町尚哉。
今回彼らが調査する怪異事件は、
・小学校のロッカーに取り憑いたコックリさんーー「学校には何かがいる」
・映画の撮影スタジオに現れる幽霊ーー「スタジオの幽霊」
・奇跡の少女・まな様ーー「奇跡の子供」
相変わらず自由奔放な高槻に振り回される尚哉だが、あることをきっかけに耳に異変を感じ始め……?
尚哉の本音と高槻の過去が垣間見える、民俗学ミステリー第二弾!
こんな人におすすめ
- シリーズ一作目を読んだ人
- キャラクター小説が好きな人
- 怪談や都市伝説に興味がある人
シリーズ一作目を読んだ人
本書はシリーズ作品の二作目なので、すでに一作目を読んだ方はぜひこちらも読んでみてください。
前作で少し明らかになった高槻先生の過去に、もう一歩踏み込んだ内容が描かれています。
深町君との関係にも少し進展があるので(恋愛的な意味ではありません)、凸凹コンビのファンの方は見逃せないはず。
ちなみに今年の三月には、なんとシリーズ七作目(!)『准教授・高槻彰良の推察7 語りの底に眠るもの』が発売されたようです。
シリーズ一作目はこちら
【No.170】残念なイケメン准教授と孤独な大学生コンビによる民俗学ミステリ!『准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき』澤村御影(著)キャラクター文庫が好きな人
本書の出版は角川のキャラクター文芸。
いわゆる「キャラクター文庫」に属する作品だと思うので、ライトノベルやキャラクター文庫が好きな方におすすめです。
メインの二人はそれぞれキャラ設定がはっきりしているので、読書初心者の方もとっつきやすいかもしれませんね。
表紙にも描かれている高槻先生は<ちょっと残念なイケメン>という設定なので、「正統派イケメンは飽き飽きしとんじゃ!」という方にもおすすめしておきましょう。
怪談や都市伝説に興味がある人
本書は怪奇事件の謎を解き明かしてゆく民俗学ミステリー。
怪異や都市伝説がテーマなので、この手の話に興味がある人はぜひ。
私はあまり関心がなかったのですが、さまざまに起こる現象への「解釈」が興味深くて面白いなと思いました。
怪異というとちょっと怖い感じがしてしまいますが、本書は「恐怖」ではなく「解釈」を楽しめる作品なので、ホラー小説が苦手な方でも安心して読むことができますよ。
本の感想
シリーズ一作目を読んだ勢いで、続けて二作目に突入。
構成は前作と同じで、<講義→事件→謎解き>という流れです。
内容は”コックリさん”や”女性の幽霊”など、より馴染みのあるテーマなのでさらに読みやすいかもしれませんね。
今回は深町君の耳にとある異変が起こったり、胡散臭いジャーナリストが登場したりと、ちょっとハラハラするような展開も。
前作よりもさらに踏み込んだ高槻先生の過去や、深町君の本音を垣間見ることができる今作です。
まだまだ全ては明かされていないので今後が気になりますが、あと5冊もあると思うとちょっと次に手が伸びませんね……
また気が向いたら続きも読んでみようかなと思います。
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印象に残った言葉(名言)
「残念なことに、人はとても嘘つきな生き物なのだ」
「説明のつかない事態を、人は恐れる。何かよくわからない現象が起こったとき、それをわからないままにしておくのは怖いものだ。だから、人はそこに何らかの説明をつける。解釈を行う」
「学校という場所は、子供達にとって、日常と非日常が常に表裏一体で同時に存在する場所なんじゃないかな」
「だって僕も君もーーたとえ力がなくなっても、過去の体験に変わりはないんだから」
「人はいつだって神様が欲しいのだ。すがって祈って満足できる、都合のいい神様が」
「要はね、好きなものをたくさん増やしなさいって意味だよ。好きなもの、楽しいこと、大事だって思える何か、僕らはそういうものをたくさん持っておくべきなんだ。そういうものが、僕らをこの世界につなぎ止めていてくれる。・・・・・・怖い夢を見ても、大丈夫にしてくれる」
この本の総評
シリーズ作品一覧
一作目⬇︎
二作目⬇︎
三作目⬇︎
四作目⬇︎
五作目⬇︎
六作目⬇︎
七作目⬇︎
番外編⬇︎
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