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無知で傲慢な社会に一石を投じる衝撃作『ハンチバック』市川沙央(著)

こんにちは、ぽっぽです。

237冊目はこちら↓

『ハンチバック』市川沙央(著)

話題作ほどなかなか読まないあまのじゃくですが、Kindle Unmilitedの対象になっていたのでこれを機に手にとりました。

著者自身が主人公と同じ難病を抱える作家のため、小説でありながらまるでエッセイのような作品です。

強烈な言葉の数々に殴られたような衝撃を受けながらも、どこか痛快でユーモラスでもあり。

まだ読んでいない方はぜひ読んでみてください。

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本の概要(あらすじ)

「私の身体は生きるために壊れてきた」

両親が遺してくれたグループホームで暮らす、先天性の重度障がいを抱える井沢釈華(しゃか)。

釈華にとっての社会的なつながりは、大学の通信課程とコタツ記事ライターのバイト。

ときどき裏アカウントで「生まれ変わったら高級娼婦になりたい」「妊娠と中絶がしてみたい」などと、過激な内容をツイートしている。

しかしある日、ヘルパーの田中にそのアカウントを特定されていることが発覚。

これを機に、釈華は多額の金と引き換えに田中にある取引を持ちかけーー?

この本を推したい人

本書はこんな人たちに推したい本です↓

  • 芥川賞作品にチャレンジしたい方
  • 読書バリアフリーの現状について考えたい方
  • 刺激的な読書体験を味わいたい方

本の感想

当事者意識と自己表現

第128回文學界新人賞、第169回芥川賞受賞作。

重度の難病を抱える主人公に著者自身を投影して描かれた、鮮烈なデビュー作です。

ぎゅっと凝縮された熱量と、全身に容赦なく叩きつけられる強い言葉たち。

超ヘビーながらもどこかコミカルで痛快さもあり、でも油断していると本気でぶん殴られる。

片時も気を抜けず、目を逸らせず。

そして気づけば最後まで一気に読み終えていました。

健常者の無知、障がい者の性、読書バリアフリー。

露悪的な表現の多さに閉口してしまう部分もありましたが、そこも含めてとにかく一文一文が強い。

当事者意識を強く感じる内容だからこそ、強烈な言葉たちがまるで矢のように心を突き刺さしてきます。

読書バリアフリー

介助を必要とする人が日々感じている不満や怒りなどが、赤裸々に描かれている本書。

中でも「読書バリアフリー」については、世の中に対する著者自身の強い訴えを感じました。

私は紙の本を憎んでいた。目が見えること、本が持てること、ページがめくれること、読書姿勢が保てること、書店へ自由に買いに行けること、ーー5つの健常性を満たすことを要求する読書文化のマチズモを憎んでいた。その特権性に気づかない「本好き」たちの無知な傲慢さを憎んでいた。

私はふとした場面で、もし目が見えなかったら、耳が聞こえなかったら、手足が動かなかったらと想像してみることがあります。

それは多様性を理解するため、なんて綺麗なものではなく、単に私が心配性だからです。

もし今後事故や病気や老化で、今当たり前にできていることができなくなったらどうしよう。

自由に本が読めなくなる生活を想像して、思わずゾッとしてしまうこともあります。

だからこそ、電子書籍やオーディオブックなどの登場に安心していたのですが、紙でしか読めない本が多すぎるというのが現状。

しかしこの問題について、私は真剣に考えたことがありませんでした。

「読みたい本を読む」という権利すら侵害されている人たちもいるのだという事実。

「そのうち紙の本の電子化が進めばいいな」と呑気に構えていたのは、今の私が読書媒体を自由に選べる立場だから。

今この瞬間に困っている人がいること、読みたい本を読めない人がいること。

わかっていたつもりでも、自分にはどうにもできないからと考えることを放棄していた気がします。

“選択できる”ということがどれほど恵まれていることなのか。

本書を読んでいろんなことを考えましたが、私が一番強く感じたのは「選択肢」の重要性です。

いくつかの選択肢が用意され、必要に応じてその中から自由に選びとることができる。

あたりまえのようにも思えますが、その当然の権利を与えられていない人がいるのだということを痛感させられるのが本書でした。

主人公が社会に求めているのは、優しさや思いやりではなく「選択肢」なのだと思います。

そして読書バリアフリーに関して我々ができることは、新たに生まれた選択肢を否定したり、貶めたりしないこと。

こちらは紙の本を1冊読むたび少しずつ背骨が潰れていく気がするというのに、紙の匂いが好き、とかページをめくる感触が好き、などと宣い電子書籍を貶める健常者は呑気でいい。

主人公の言葉に「紙の本を好きな気持ちも否定された」ように感じた人もいるかもしれませんが、

彼女が言いたいのは「あなたたちが紙の本を崇めるのは勝手だけど、私たちに必要な別の選択肢を否定するな」ということなのだと思います。

平等な社会の実現は難しいですが、まずは選択肢が増えることで、誰もがもう少し生きやすい世の中になればと思わずにはいられない作品でした。

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印象に残った言葉

「息苦しい世の中になった、というヤフコメ民や文化人の嘆きを目にするたび私は「本当の息苦しさも知らない癖に」と思う。こいつらは30年前のパルスオキシメーターがどんな形状だったかも知らない癖に」

 

「障害を持つ子のために親が頑張って財産を残し、子が係累なく死んで全て国庫行きになるパターンはよく聞く。生産性のない障害者に社会保障を食われることが気に入らない人々もそれを知れば多少なりとも溜飲を下げてくれるのではないか?」

 

「せむしの怪物の呟きが真っ直ぐな背骨を持つ人々の呟きよりねじくれないでいられるわけもないのに」

 

「私はあの子たちの背中に追い付きたかった。産むことはできずとも、堕ろすところまでは追い付きたかった」

 

「苛立ちや蔑みというものは、遥か遠く離れたものには向かないものだ。私が紙の本に感じる憎しみもそうだ。運動能力のない私の身体がいくら疎外されていても公園の鉄棒やジャングルシムに憎しみは感じない」

 

「アメリカの大学ではADAに基づき、電子教科書が普及済みどころか、箱から出して視覚障害者がすぐ使える仕様の端末でなければ配布物として採用されない。日本では社会に障害者はいないことになっているのでそんなアグレッシブな配慮はない」

 

「本に苦しむせむしの怪物の姿など日本の健常者は想像もしたことがないのだろう。こちらは紙の本を1冊読むたび少しずつ背骨が潰れていく気がするというのに、紙の匂いが好き、とかページをめくる感触が好き、などと宣い電子書籍を貶める健常者は呑気でいい」

 

「紙の匂いが、ページをめくる感触が、左手の中で減っていく残ページの緊張感が、などと文化的な香りのする言い回しを燻らせていれば済む健常者は呑気でいい」

 

「私の心も、肌も、粘膜も、他者との摩擦を経験していない」

 

「生きれば生きるほど私の身体はいびつに壊れていく。死に向かって壊れるのではない。生きるために壊れる、生き抜いた時間の証として破壊されていく」

 

「本を読むたび背骨は曲がり肺を潰し喉に孔を穿ち歩いては頭をぶつけ、私の身体は生きるために壊れてきた」

 

「世間の人々は顔を背けて言う。「私なら耐えられない。私なら死を選ぶ」と。だがそれは間違っている。隣人の彼女のように生きること。私はそこにこそ人間の尊厳があると思う。本当の涅槃がそこにある。私はまだそこまで辿り着けない」

この本の総評

読みやすさ
(4.0)
個性
(5.0)
刺激
(5.0)
読後感
(4.0)
総合評価
(4.0)

 

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