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【No.66】〜東大クイズ王から学ぶ「勉強の原理」〜『勉強大全 ~ひとりひとりにフィットする1からの勉強法~ 』伊沢 拓司 (著)

こんにちは、ぽっぽです。

今日の一冊はこちら↓

『勉強大全 ~ひとりひとりにフィットする1からの勉強法~ 』伊沢 拓司(著)

『東大王』や『Qさま!!』など多数のテレビ番組やYouTubeで活躍中の伊沢拓司さんの著書。

受験への心構えから著者の体験談、概念的な話から具体的な勉強法までを網羅してある、内容の濃い一冊でした。

 

こんな人におすすめ
  • 受験を控えている学生
  • 資格試験の勉強などをしている社会人
  • 受験生の子どもをもつ保護者

 

学生だけでなく、社会人や保護者の方にもおすすめの一冊です!

 

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著者紹介

伊沢 拓司(いざわ たくし)

株式会社QuizKnockのCEO、クイズプレイヤー、YouTuber

 

名門開成中学・高校出身、東京大学経済学部卒業。

高校ではクイズ研究部に所属し、日本テレビのクイズ番組『全国高等学校クイズ選手権』ではメンバーの田村正資さん、大場悠太郎さんとともに、開成高校を初優勝へと導いた。

 

東京大学大学院を中退後、WEBメデイア『QuizKnock』を立ち上げ、翌年にはYouTubeチャンネルも開設し、さまざまな動画を企画・発信している。(なんと登録者数100万人超え!)

 

TBSクイズ番組『東大王』にレギュラー出演し、東大王チームの大将としてチームを率いていたが、大学院中退とともにチームを卒業、現在は解説および芸能人チームの助っ人として出演している。

 

2020年4月には書き下ろしエッセイ第二弾として

『QUIZ JAPAN全書06 東大生クイズ王・伊沢拓司の軌跡II ~栄光と挫折を超えて~』

が発売される予定。

本の要点

  1. 「大学とはなにか」を理解し、「自分がその大学で何をしたいか」を考えよう。それこそが受験における最高のエンジンとなり、入学後も価値を持ち続け、自分を動かし続けてくれる。
  2. 1日1点という小目標を立て、日々の勉強を分析しよう。これこそが、「受験生活」をより質の高いものにしていく。
  3. 万人に共通する「勉強の原理」を押さえた上で、自分にフィットした個別の「方法論」をセレクトしよう。

4つの特徴

本の全体像

目次の後に、この本の全体像が伊沢さんの手書きで書かれています。(下記の図はそのアレンジ)

かなりボリュームのある本なので、まずは全体構成を把握してから読むのがオススメです。

伊沢さん曰く、全力というのはただがむしゃらにやることではなく、「結果を最大化しようと考え続けること」こそが「全力」なのだとか。

そして「全力で立ち向かう」ための手段こそが、本書のテーマである「勉強法」

いわば、勉強法というものは地図なのです。ゴールに向けて歩くぞ、と決めた時、がむしゃらに歩いていくのではなく、どこからどこまで、どれくらいの期間をかけて進めばいいか・・・ということを教えてくれる指針です。

勉強法という地図は、受験において必須なのです。

けれど誰にでも共通する「勉強法」があるわけではありません。

万人に共通して大切なことは「勉強の原理」。そしてそれを満たした上で、自分にフィットする「勉強法」を見つけなければいけないのです。

本書では、上記の理念のもと、ひとりひとりの「勉強戦略」の立て方や暗記法、思考の枠組み、教科ごとの勉強法などが網羅されています。

各章の冒頭には「この章の構成図」が書かれていて、迷子になったらここを見返すだけで、自分の現在位置がわかるように配慮されています。

 

理想の「勉強法」は存在しない

万人に当てはまる「理想の勉強法」は存在しないけれど、「あなたにとっていい勉強法」は確かにある。

当たり前のことですが、その「自分にあった勉強法」を探すのが大変が故に、「いい勉強法はないですか?」と他人に丸投げしてしまう人が多いのかもしれません。

著者はさらに、

「万民に共通する理想の勉強法はないが、万民に共通するダメな勉強法はある」と思っています。

それは「勉強の原理」に背いた勉強法です。

とも述べています。

本書では「勉強の原理」をわかりやすく野球で例えています。

「俊敏に動く」「力が強い」「スタミナが多い」「ファンの期待に背く行為はしない」これが野球選手に共通する原理です。

これらの共通事項が、勉強でいうところの「勉強の原理」にあたります。

本書では「原理」を満たした上で自己分析を行うことで、自分にマッチする「勉強法」を自ら見出すことができるとしています。

勉強法とは、「勉強を効率よく進めるための方向性」のこと。

方向性が正しくても努力が足りなければ合格できないし、方向性が間違っていれば余分な努力が必要になる。

正しい方向へ正しい量の努力をすること。目指す目標によって、個々に求められる勉強法は変わってくるのです。

基本的な構造

みんなに共通の「原理」があり、それらを守った上で個別の「方法論」がある。

理想の勉強法はないから、ダメな勉強法に引っかからないようにして、自分にマッチした方法を選ぼう♪

 

暗記の秘訣

勉強をする上で暗記は避けては通れない道。

暗記作業で意識すべきことは、「何を達成するためにこれを覚えるのか」ということです。

本書では、伊沢さん流の暗記法が紹介されています。

目的を大きく「マクロ暗記」が必要なもの、「ミクロ暗記」が必要なものに分け、それぞれに適したやり方をチョイスしていく進め方です。

達成したい目的、使い方に適した暗記法を選択することが重要なのだそう。

マクロ暗記とは、「大枠を覚えておけばいいもの」に適した暗記法。

覚えるときのポイントとしては、「少しずつ頭にいれていく」「構造を再現できるように反復する」ことです。

ミクロ暗記とは、「細部まで覚える必要があるもの」のに適した暗記法。

ポイントは、「完璧を目指す」「何も見ないで再現できるかを試し続けること」です。

これらを逆に取り違えてしまうと、無駄な努力になりかねません。

アプローチの仕方を間違えないように、暗記の対象を分類する習慣をつけることが大事なのだそうです。

暗記はあくまでも「手段」であり、目的は「学力の向上」や「点数を高める」こと。

漠然と「覚えよう」とするのではなく「この知識はこう使うから、こう覚えるのだ」という考え方を持つことから始めましょう!

暗記対象の分類

マクロ暗記:数学の証明、歴史の記述問題、プレゼン原稿など。「大事な構成要素とそれらのつながりを覚える」

ミクロ暗記:漢字の書き取り、英単語の綴り、数学の公式など。「完璧を目指して覚える」

勉強に必須な暗記については「マクロ暗記」と「ミクロ暗記」を正しく理解し実践することで、確実に自分のものにすることができると思いました!

 

結果のその先

最終章では、著者の入試本番のときの話や、受験を終えた今だから言えることが綴られています。

今振り返ると、受験勉強は、その後の僕の人生に役立ったと思います。学歴や勉強の話ではありません。自分を目標の前に立たせ、攻略法を考え、自己分析で弱点を直視し、一日一日進んでいく。その過程で、今後の人生での難題への向き合い方を、わずかばかりでも知ることができた、そんな気がします。

受験勉強というのは本番が終われば終了というのではなく、振り返ることで今後するべきことのヒントになってくれるかもしれません。

これは、結果が合格であれ不合格であれ同じこと。

不合格だったとしても、努力を積み重ねてその過程で自分を知ることができた人は、なにかしら得るものがあったはずです。

逆に、学歴だけ得てもその使い方もわからないまま時間が過ぎていく人もいるかもしれません。

受験は受験でしかないということ。不合格だったからと言って、その先の人生やその人の性格を判断されたりはしないこと。

いい意味で開き直って、受験をただただ受験そのものとして捉えることは、合否以上に大切なことだと著者は述べています。

もしも受験の結果で自分を否定してしまっている人がいるなら、この本を読むことで心が軽くなるかもしれません。

結果ももちろん大事だけれど、もっと大切なのはそこまでに積み上げてきた過程。

受験の本質とそこから得られるものを冷静な視点で書いてくれていることによって、必要以上に恐れることなく立ち向かう勇気をもらえます。

 

本の感想

私は受験生ではないので社会人目線で本書を読みましたが、この本は年齢関係なくたくさんの人におすすめできる一冊だなと思いました。

 

大人になってからも、必要な知識や達成しなければならない目標などは次々と出てきます。そんなときに、本書に書かれている勉強のメソッドはきっと役に立つと思います。

 

もちろん、現役の学生さんはなおさら学べることが多いはずです。

 

受験を経験したからこそ、「自分にあった勉強法を見つけること」がどれほど大切なことなのかを実感できました。

 

学生のときは自分を客観的に見ることも難しく、今振り返ると頭を抱えたくなるような勉強法をしていた気がします。

 

私も受験生の頃に本書と出会えていたら・・・と思わずにはいられませんでした。

 

勉強の本質や原理などの概念的な話から、伊沢さん自身が行っていた具体的な勉強法まで網羅されているので、ボリュームはすごいですが読み応え抜群です。

 

伊沢さんの勉強のメソッドを惜しげもなく紹介していますが、一貫して押し付けがましさなく、読者それぞれの受け取り方ができるように配慮されているのも良いところだと思いました。

 

名門の開成中学・高校出身、東京大学に現役合格という肩書だけを見ると「天才」という言葉で納得したくなりますが、本書を読むと著者が決して軽々受験を乗り越えてきたわけではないことがわかります。

 

著者は自分にあった勉強法を試行錯誤しながら確立し、さまざまな挫折や失敗を繰り返して東大合格の目標を達成したのです。本書はそんな伊沢さんの人一倍努力した跡が残されていました。

 

気を付け欲しいのが、小手先だけのテクニックや万能薬を求めている人には向かないということ。

 

その代わり、この本を読んで自分なりに咀嚼し、試行錯誤した先にはきっと自分にフィットした勉強法をみつけられます。

 

本書は大学受験をベースとしていますが、ここに書かれている勉強の原理は、資格試験などの他の勉強にも十分応用できると思いました。

 

まだ読んでいない人は、ぜひ一度読んでみてください。きっと学べることがあるはずです!

 

 

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印象に残った言葉(名言)

「できることならば、『自分がその大学で何をできるか』を考えて、受験に臨むべきです。『大学が自分に何かをしてくれる』と考えるべきではありません」

 

「半ば強制的に立ちはだかり、それをどう攻略するかを考えなければいけない「受験」という制度は、いつか必要になる自己分析の機会を無理やりにでも創ってくれる、という点で価値がある」

 

「決めるのはあなたです。決めたのはあなたです。あなたの結果ですから、責任を持つべきはあなたです」

 

「受験は、リスクです。人生におけるいくつもの選択肢を消し、大学に行って身を立てようというリスクを負う行為です」

 

「受験は受験、結果は結果、あなたはあなた。学歴は大事ですが、学歴=あなたではないのです」

 

この本の総評

読みやすさ
(4.0)
構成
(5.0)
学び
(4.0)
熱意
(5.0)
総合評価
(4.5)

 

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