ミステリー

【No.7】読めば必ず、心揺さぶられる『イノセント・デイズ』早見和真(著)

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こんにちは、ぽっぽです。

今日の一冊はこちら↓

『イノセント・デイズ』早見和真(著)

早見和真さんの小説を読むのは初めてで、この小説がドラマ化されていることも、読み終えた後で知りました。

「暗い」「絶望」「救い」・・・そんな言葉で片付けられないくらいの、言葉の先にある”何か”を、最後まで読んで感じました。

うまく伝えることができないけれど、とにかく読んでほしい。

本当に切実に、たくさんの人に手にとってほしい、読んでみて考えてほしい。

[say]読めばきっと、”自分の価値観が変わる” そんな一冊でした。[/say]

本の概要

 

元恋人の家に放火し、妻と双子の娘の命を奪った罪により、田中幸乃に下された判決は、死刑。

 

 

凶悪な犯行の背景には、一体何があったのか。

 

 

義理の姉、医者、幼なじみ、親友、元恋人の友人、刑務官・・・

 

彼女の半生に関わった人物たちの回想により、幼少期から事件に至るまでの彼女の背景に迫る。

 

 

事件の裏に隠された、あまりにも哀しい真実と彼女の意志とは・・・。

田中幸乃が死刑宣告をうけるところから、物語ははじまる。

章を追うごとに明かされる、彼女の過去と孤独の影。

語り手によって揺らぐ、真実と闇。

正義とは何か、真実はどこにあるのかーー

本の感想

悲惨な事件のニュースを見た時、私は本当に自分の頭で考えることをしていただろうか?

 

報道やネットでの断片的な情報や、根拠のない憶測、薄っぺらい正義感。

 

真実なんて、本人以外の誰にもわからない。だからこそ、目に入る情報だけを鵜呑みにし、それが真実であるかのように思い込む。

 

でも、本当にそれでいいのか?そういう社会が、哀しい事件を引き起こす要因のひとつではないのか?

 

改めてそう感じてしまう作品でした。

 

ここではネタバレを控えるために、詳しい感想は控えますが、

 

重たい内容にもかかわらず、ラストまでページをめくる手が止まりませんでした。

 

真相を知りたいという思いはもちろん、それ以上に「幸乃を信じたい」「幸乃を救いたい」という思いがどんどん強くなり、切実な願いに変わっていったからだと思います。

 

この小説を読んで感じることは人それぞれだと思いますが、たくさんの人が何かを考えるきっかけになるはずです。

印象に残った言葉

「犯罪者を「自分とは違う生き物」と断じられるのはどうしてか。たまたまいつか雨が降らなかったから、自分たちは平々凡々と生きてこられただけかもしれないのに。」

 

「彼女が死ぬために生きようとする姿を、この目に焼き付けなければならなかった。」

 

「もし本当に私を必要としてくれる人がいるんだとしたら、もうその人に見捨てられるのが恐いんです

・・・死ぬことよりずっと恐いことなんです」

 

「なんかいかにもだなってさ、私も間違いなくそう思ってたんだ。何も知らないくせに。自分勝手にきめつけて」

この本の総評

[rate]
[value 4]読みやすさ[/value]
[value 5]社会性[/value]
[value 3]ミステリー[/value]
[value 5]読了感[/value]
[value 4 end]総合評価[/value]
[/rate]

 

 

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